ラジオプロデューサーのエダコDXがプロデュースするFMラジオ番組『弁理士おっくんののアイデア革命』は、リーガルテック株式会社 取締役COOの平井智之さんをゲストにお招きし、6月18日(水)22:30より放送。
メールは仕事の関係者との重要なコミュニケーションツールの一つです。うまく活用して、信頼関係の構築に役立てたいもの。「感じがいい」「気が利く」と思われる人は、日ごろのメールでどんな工夫をしているのでし
6月13日、イランの核関連施設への先制攻撃を行ったと発表したイスラエル。関係各国の努力でかろうじて保たれていた世界のバランスはこれから先、どのように変化してゆくのでしょうか。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、中東やウクライナ戦争の今後をさまざまな情報を総合し推測。さらに国際安全保障を巡る各国の思惑を考察・解説しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:多極化する世界で取り残される古き欧州と第2次世界大戦の遺産イスラエル‐政治利用される現代紛争とMulti-polarsの国際情勢が作り出す“新しく古い世界”
綻びが制御不能の亀裂に悪化し割け切る。政治利用される現代紛争とMulti-polarsの国際情勢が作り出す“新しく古い世界”
「もし今、中東エリアにいるのであれば、すぐに退避の準備を始めた方がいい」と数カ国から助言されました。
幸運なことに私はその時、東京にいましたが、情報が次々ともたらされる中、事態が非常に緊迫してきていることを感じました。
15日日曜日にアメリカとイランの6回目の核問題に対する協議が行われますが、「恐らくそれが対話による解決を図るラストチャンスになるかもしれないとのこと」です。
ここ数日の間に明らかになったのは、現時点ですでに9発分の
...more核弾頭製造に値する濃縮ウランが製造されており(現時点で濃縮率は60%強)、アメリカとの協議が物別れに終わった場合には、一気に核兵器レベルの90%超の濃縮を行い、アメリカ and/orイスラエルによる対イラン攻撃に備える方針を固めたと言われています。
原子力の平和利用を司るIAEAでは、欧州各国が音頭を取り「イランはIAEAの査察に協力的ではない」との非難決議を可決させましたが、それがさらにイランの反応をエスカレートさせる方向に進み、イランは「近日中に追加のウラン濃縮施設を建設・稼働させる」と受けて立つ様子で、緊迫度合いが高まっています。
アメリカのトランプ大統領はまだ対話による合意が可能と考えており、そこにロシアをイランの後ろ盾として引き込むことで解決を模索しており、ロシアも乗り気であると言われていますが、イスラエルがイラン核施設への攻撃を真剣に検討しており、イランも「イスラエルまたはアメリカによるイランへの攻撃があった場合、イランもイスラエルの核施設への攻撃を行う。また地域のアメリカ軍基地はすべてイランの弾道ミサイルなどの射程圏内にあり、アメリカがイランへの攻撃を直接または間接的に行った場合には攻撃を辞さない」と応戦しています。
このような状況下では、何らかの偶発的な衝突が起きた場合には、一気にエスカレートすることが予想され、それが核を含む内容であった場合、中東地域のデリケートな安定は崩壊し、地域全体を巻き込んだ戦争が勃発して、中東地域が世界戦争の発火点になることが予想されます。
気になるのは15日の協議を前に、トランプ大統領が「もう我慢の限界が来ている。今回の協議が物別れに終わったら、他の手段を考えないといけない」と述べていることです。
お決まりのTACO(Trump always chickens out.)ならばいいのですが、トランプ大統領も国内外の評判を保つためには、どこかで有言実行の人であることを示す必要があり、その場合、限定的なものかもしれませんが、イランへの攻撃はこれまで歴代の政権が一貫して主張してきたカードであるため、何らかの形でイランへの攻撃に踏み切る可能性は否定できません。
国際紛争の行方を左右することになる米ロ中とトルコの関係
これまで第1期政権時にイラン革命防衛隊のリーダーであったソレイマニ司令官の暗殺を指示したこともありますが、恐らくトランプ大統領は誰よりも報復を恐れることでも知られており、軍事的な行動に対しては、イメージに反して石橋を叩いて渡るタイプと言われているので、アメリカに直接的な危害が及ばず、それでいて効果を出すことができる手段として、これまで自制を要請してきたイスラエルにゴーサインを出すことを選択するかもしれません。
この場合、確実にイランとイスラエルの間での交戦に発展しますが、これまでのケースとの違いは、アラブ諸国が傍観を貫くことはなく、コミットメントの強弱の程度はあるでしょうが、イランの側に付いてイスラエルに長年の積年の恨みを果たすべく牙をむき、地域全体を巻き込んだ大戦争に突入する可能性が高まります。
今週に入って原油先物のWTIの価格が、産油地域のリスクに応じて上昇する事態になっており、刻一刻とXデーが近づいてきているように思われます(ゆえにアメリカ政府と軍は地域からの自主的な退避をスタートし始めています)。
この緊張の高まりを肌で感じ、国際安全保障のバランスの崩壊を危惧しているのがトルコです。
トルコはイランの隣にあり、かつ反対側にはウクライナが存在する稀有な地政学的要衝です。そしてロシアとウクライナの直接協議をイスタンブールでホストし、ロシアともアメリカともほぼ均等の距離感で付き合いバランスを保っています。
同時にイランとは微妙な距離感を保ちつつ、明確な反イスラエルの姿勢を貫き、カショギ氏事件で悪化していたサウジアラビア王国との関係を修復することでアラブ社会における立ち位置を回復したことで、国際社会におけるフィクサー的な立場に復帰し、今では2つの大きな地域紛争を物理的につなぐ存在になっています。
紛争の飛び火が西から降ってきて(イスラエルとイラン、アラブ)ロシア・ウクライナ戦争の火に油を注ぐのか?
それとも東から降ってきて、中東全域を包む紛争の種火に一気に油を注ぎ、引き返すことができない状態になるのか?
その真ん中にトルコが位置するため、トルコの動向も、そしてトルコと米、ロシア、中国との関係が、今後の国際紛争の行方を左右することになると考えます。
トルコには私も紛争調停の仕事で頻繁に訪れたり、オンラインで協議を続けたりしていますが、NATOの核(アメリカの核)がトルコ領内に配備されていることから、トルコが直接戦争の火に巻き込まれる可能性は低いと思われますが、トルコにある核が実戦使用されたり、ターゲットにされたりした暁には、同じく隣にあるナゴルノカラバフ紛争とも繋がり、コーカサスから地中海沿岸にまで至る広い範囲を覆う戦争に発展する可能性が高まります。
それが分かっているからでしょうが、アメリカもロシアもトルコを話し合いの場に選ぶことが多いですし、あまり知られていませんが、カタールが行う調停・仲介も、首都ドーハ以外にトルコのイスタンブールが選ばれることが多くなっています。
衆目から当事者を遮断する施設が揃っており、セキュリティーもしっかりしているため、多くの水面下での話し合いが行われているのも、イスタンブールの特徴です。
ただ、トルコ政府が協議そのものからは一定の距離を置き、あくまでも当事者間の話し合いに重点を置く姿勢を貫くため、どれほど協議の内容に直接的な影響を与えるかは分かりませんが、当事者間のシャトル調停を得意としており、それを実際に行う多国間調停イニシアティブの大事なパートナーとしても存在感を示しています。
デリケートなバランスを崩したウクライナのサプライズアタック
米とイスラエルのみならずテロ組織までが選択する賭けの内容
そしてロシア・ウクライナ戦争が“落ち着く”と、国際社会の目は一気にイスラエルによる悪行に注がれ、イスラエルの孤立が鮮明化し、結果としてイスラエルの存続をかけた賭けがスタートすることになります。
その賭けとは、国内においてネタニエフ首相の排除が加速し、同時にユダヤの力のような極右政党の力を削ぎ、一旦、ガザ地区に対する軍事攻撃と、周辺国に対する威嚇および攻撃を停止して、表向き2022年10月7日以前の状況に“戻して”、アラブ諸国との共生・共存の道を探るという“イスラエルの自浄策”です。
しかし、6万人、7万人とも言われるガザ市民の犠牲を目の当たりにし、イスラエルが、かつてユダヤ人がホロコーストで経験したようなことをガザ市民に行ったことは、決して忘れられることはなく、いつ大きな衝突の火種になってもおかしくない状態を残したままになりますし、もしこの賭けにアメリカが乗ってくれなかったら、これまでのような“特別なステータス”をイスラエルが享受することは今後起こりえないものと思われます。
もう一つの賭けは、今、ネタニエフ首相がずっと行っているように、トランプ大統領およびアメリカ政府を中東地域に再びフ...
AIの倫理的な使い方について読者の質問に答える「The Prompt」シリーズ第5回。AIツールを使いこなすことは、若い世代や家族とのつながりを保つために必要不可欠なのだろうか?
2001年に発売されたニンテンドー ゲームキューブの「どうぶつの森+」には、住人に言葉を教えたり日記を書いたりと、テキストを入力する場面があります。しかし、この入力方法はニンテンドー ゲームキューブコントローラーのアナログスティックを使ったもので慣れていないとかなり時間がかかってしまいます。そこで、開発者のハンター・アーヴィン氏が、ニンテンドー ゲームキューブのキーボードコントローラーで文字入力を爆速にするツール「pico-crossing」を開発しました。