桑田悟史が手掛ける「セッチュウ(SETCHU)」の輝きは、単なる“和と洋の折衷”という枠を超え、服飾における思考と身体の関係性を根底から問い直す点にある。折り紙から着想を得た"折る"などの原初的な所作を、ビスポークで培った立体裁断の世界へと誘い、唯一無二のクリエイションを続けている。日本的平面性と西洋的立体性を融合させるテクニックは世界で認められ、今回初めてミラノファッションウィークでショーを開催するに至った。 セッチュウの2026年春夏コレクションは、ブランド誕生から貫かれてきた「東西融合」の感性をさらに押し広げ、南方、アフリカに着目。コレクションタイトルは「CHASING RAINBOWS BY THE HOUR」。合理性から一歩離れ、より生命力に溢れプリミティブな力にフォーカスを移しながら、これまでの東西の対話から新たに南へと視野を広げたという。 このコンテンツは FASHIONSNAP が配信しています。