東京商工リサーチ佐賀支店がまとめた2024年度の佐賀県内の企業倒産(負債額1千万円以上)は、前年度より6件多い31件だった。負債総額は7年ぶりに前年度を上回り、62・0%増の35億7900万円。件数は1971年の集計開始以降、4番目に少ない低水準となったものの、3年連続で前年度を上回っており、物価高騰や人手不足などが中小事業者の経営に影を落としている。 負債額でみると、5億円以上10億円未満が1件、1億円以上5億円未満が11件、5千万円以上1億円未満が9件、1千万円以上5千万円未満が10件。
三井住友フィナンシャル(SMBC)グループと傘下の三井住友銀行、三井住友カードは4月15日、法人向けのデジタル総合金融サービス「Trunk(トランク)」を発表した。
2025/04/15
さくら製作所株式会社
7年連続ワインセラーのシェアNo.1(※1)の実力を、さらに進化。 さくら製作所が誇るワインセラーシリーズに、待望の“50本収納”タワーモデル(以下、「氷温M5 GX50」)が新登場しました。従来一番人気の38本モデルとほぼ同じ設置面積で、より多くのワインを美しく、賢く保管。 スマートなサイズ感と圧倒的な収容力を両立した、次世代セラーの誕生です。
大好評の「氷温®M5シリーズ」の追加機種として、2025年5月9日(金)より全国の家電量販店と厨房機器企業で発売いたします。
業界初、IoT搭載セラー「Sakura Cave™」で未来の管理体験を。
氷温M5 GX50 最大の特長は、国内初(※2)となる最新のIOT技術「Sakura Cave™」です。 専用スマートフォンアプリをWi-Fiに接続してお使いいただけます。従来モデルを凌ぐ精度で温度を自動管理し、わずかな温度差による風味の変化にも細やかに対応します。 アプリでは、以下のような多彩な機能がご利用いただけます。
・ 温度設定の遠隔操作
・ 「AutoCave® 」モード – ボルドーメドック左岸地区のカーヴを再現する自動制御
・ 温度データの自動記録
・ ドア開閉回数のモニタリング
・ 庫外温度のリ
...moreアルタイム確認
・ 万一の不具合も「予兆」と「異常」の2段階でお知らせ
・ 複数のセラーを一元管理
外出先や別荘などの離れた場所からも自由にセラーをコントロールできます。さらに、万が一異常な温度変化や故障リスクが発生しても、即座に通知する機能によって、安心面にも配慮(※3)しています。IoTだからこそ可能な機能のアップデートにより、製品は購入後も進化を続けていきます。 氷温M5 GX50 は、「ただのセラー」ではなく、「あなたのワインや日本酒を見守るパートナー」です。
“1台で2温度帯管理”を実現。自由な設置で、もっと自由な愉しみを。
氷温M5 GX50は、1台で異なる温度帯を設定できる2温度管理セラー。 上室は-5℃〜25℃、下室は0℃
~25℃と幅広く対応し、日本酒とワイン、白と赤など、異なるお酒を最適な温度で保管できます。さらに、左右開きの2モデルをラインナップ。 設置場所にあわせて左右でドアの開閉方向を選べるので、空間の制約を受けずに導入可能です。2台並べて使えば、最大100本収納&4温度帯の同時管理も実現。 日常使いから本格コレクションまで、あなたの“お酒の楽しみ”をひとつ上のレベルにします。
4589953360653-13
視覚も、空間も、美しく。セラーの「魅せる力」が進化。
新開発のドアには、**「ボトルグローライト」**を搭載。 ドア裏に配置された満月のような色調のLEDが、ボトルを柔らかい“半順光”で照らし、これまでにない鮮明さでラベルを美しく引き立てます。
カラーはブラックとホワイトの2色展開。木目をアクセントにした家具にマッチ
ワインセラーの顔とも言えるフロント面には、ウォールナットの木目をアクセントとして追加。スタイリッシュで上品なデザインは、インテリアや最新のキッチン家電とも相性抜群です。カラーはブラックとホワイトの2色をご用意しています。ブラックはワインのエイジングをイメージした落ち着いたデザイン、ホワイトは日本酒やビールのフレッシュさをイメージした上品なデザインに仕上げました。
セラーとしての基本性能も、デザイン性も、業界トップクラス(※4)。 “見せたい”と“守りたい”を両立する、新時代のプレミアムセラーです。
製品概要
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発売日 :2025年5月9日(金)
想定価格 :約194,800円(税込)
シリーズ名 : IoT対応 氷温®M5 FULL COVER CELLAR 製品詳細ページ
型式名/カラー/扉開き ① :GX50DM525-RH-B(ブラック/右開き)JAN: 4589953360653
型式名/カラー/扉開き ② :GX50DM525-LH-B(ブラック/左開き)JAN: 4589953360745
型式名/カラー/扉開き ③ :GX50DM525-RH-W(ホワイト/右開き)JAN: 4589953360660
型式名/カラー/扉開き ④ :GX50DM525-LH-W(ホワイト/左開き)JAN: 4589953360752
設定温度 :上室 -5℃~25℃ 下室 0℃~25℃ ※1℃ピッチ
製品サイズ :幅400×奥行545×高さ1495(mm)
重量 :58kg
ワイン :50本 (750ml)
日本酒 :四合瓶 41~50本 (720ml) / 一升瓶 最大14本 (1800ml)
冷却方式 :コンプレッサー式
年間消費電力 :175/181kwh/年 (JIS基準)
省エネ達成率 :141% (SB51比) 冷媒:r600a(ノンフロン)
適合基準 :菱形PSE ※業務用規格に適合しています
オプション部品
GX50 ワイン用棚6枚セット 型式:X50-SLF1-big6s JAN:4589953360790
GX50 ワイン用棚1枚 型式:X50-SLF1-big1 JAN:4589953360806
縦置き棚 深型棚(シャンパーニュ用) 型式:XA235-SLF2-VD JAN:4589953360820
≪様々な特長≫
・ -5℃~25℃まで30℃も温度範囲に設定可能なフルカバーセラー
・ 平均湿度60~70%を維持してワインの長期熟成にも完全対応
・ 外気温「35℃」でも「-5℃」に冷却し、外気温「0℃」でも「25℃」に加温できる温冷機能を搭載
・ 半順光でラベルを視認できる「ボトルグローライト」はこれまでで最もはっきりと鮮明に
・ 環境と設定温度によって動作する独自制御のドアヒーターは、ドア表面の結露を抑制
・ 従来の51本収納モデル(SB51)と比較し、41%の省エネを実現、年間電気代が約3,400円お得に!
・ 厚さ40㎜のアルゴンガス入りで、2枚をLow-Eとした合計3重の複層ガラス。従来品より53%以上も断熱性がアップ。紫外線の侵入と、ガラスの破損リスクを共に99%抑制
・ 冷却効率の再設計によって、運転時間の短縮と静音ファンの搭載に成功。より静かに。
・ スライド棚と棚ストッパーを搭載して使いやすさを向上
◆製品に関する詳細情報は、 製品詳細ページ よりご覧いただけます。
主な販売店 (順不同)
家電量販店:ヨドバシカメラ、ビックカメラ、コジマ、ビック酒販、エディオン、上新電機、ヤマダ電機、ケーズデンキ、ノジマなど
厨房機器会社:ホシザキ各社、サンデン、フジマック、マルゼン、タニコーなど
※1 GFJジャパンデータによる
※2 自社調べ 2025年4月14日時点
※3 当社製品の冷媒循環回路に起因する不具合の発生率は、直近3年間で約0.25%/年。生産と品質管理によって低水準となっています。
※4 自社調べ 設定温度、省エネ性、温度緻密性の情報開示、ドアスペック、サイズ、収納本数よりワインセラー、日本酒セラーであって、ガラスドアのショーケースをwebにて調査して比較。対象国は、日本、中国、米国、台湾、香港、韓国、フランス、ドイツのweb通販店にて掲載されている製品に限ります。2025年4月14日時点
【無線モジュール(内蔵)について】
電波法に基づく小電力データ通信システムの無線局として工事設計認証を受けた無線設備を内蔵しています。本製品を使用するときに無線局の免許は必要ありません。電気通信事業法に基づく端末機器の設計についての技術適合認定を受けています。本製品(GX50シリーズ)を使用するときに電気通信事業者の検査は必要ありません。
電波法の工事設計認証番号:201-2...
子育て情報メディア「コズレマガジン」を運営する株式会社コズレ(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大希、以下コズレ)は、2025年3月に実施した「ベビーカー購入動向に関する市場調査【2021年・2025年定点比較】」について結果をまとめ、その一部を本日公表いたします。1. はじめに2021年と2025年に実施したベビーカー市場調査の結果を比較し、認知メーカー・ブランド、ベビーカーを購入していない理由、購入場所、購入検討開始時期や購入時期などについて相違点や共通点を探った。2.調査概要<2021年調査>調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所調査日時:2021年12月16日(木)~ 2021年12月31日(金)調査方法:インターネットリサーチ有効回答者数:1,709名(末子妊娠中および0歳以上の子を持つママパパ)<2025年調査>調査主体:コズレ子育てマーケティング研究所調査日時:2025年3月10日(月)~ 2025年3月24日(木)調査方法:インターネットリサーチ有効回答者数:674名(末子妊娠中および0歳以上の子を持つママパパ)3.結果・考察ベビーカーを購入していない理由において「親族・知人にプレゼントしてもらった(もらう)から」が、4.21pt上昇最初にベビーカーの購入経験について聞いた結果が以下である(図1)。(図1)ベビーカーの購入経験購入経験を問う設問に対して、ベビ
...moreーカーを「購入していない」と回答したママパパに理由を聞いたところ、「親族・知人にプレゼントしてもらった」と回答した割合が4.21ポイント増加(2021年調査:8.44%、2025年調査:12.65%)していることが分かった。ベビーカー購入に際して、ママパパ以外の購入者(祖父母など)についても考慮する必要があるだろう(図2)。(図2)ベビーカーを購入していない理由「親族・知人にお下がりをもらった」も依然として高水準(2025年調査:23.84%)だ。ベビーカーメーカー・ブランドとしては製品の耐久性やブランド価値を高める戦略などが重要である。一方、「必要性を感じないから」の回答が約3%で低水準で推移していることから、ベビーカー自体の必要性は感じつつも、購入以外の入手方法を選んでいる家庭があることが分かった。メーカー・ブランド認知度においては、国内メーカーが上位を維持しつつも、海外ブランドの台頭が顕著(図3)ベビーカーメーカー・ブランド認知の変化ブランド認知度においては、国内メーカーが上位を維持しつつも、海外ブランドの台頭が顕著である。2025年調査では、最も認知度が高いメーカーは「アップリカ」(77.44%)と「コンビ」(74.62%)。2021年と比較して特筆すべき点は、「サイベックス」や「Nuna」といった海外ブランドの認知度が上昇していることだろう。特に「サイベックス」は2021年の19.54%から2025年には55.93%へと大幅に上昇し、「Nuna」も5.26%から17.35%へと認知度を伸ばしている。日本の市場においても、海外ブランドの存在感が増していることが見て取れる。詳細なデータを含む、レポート本文はこちらhttps://cozre.co.jp/blog/14385(ブログURL)【出典の記載についてのお願い】調査結果を利用する際は出典を記載してください。出典の記載例は以下の通りです。出典:『ベビーカー購入動向に関する市場調査【2021年・2025年定点比較】(株式会社コズレ)』https://cozre.co.jp/blog/14385(cozre[コズレ]マガジン http://feature.cozre.jp/)【子育てマーケティング研究所について】株式会社コズレの社内シンクタンク「子育てマーケティング研究所」は、100万人以上の独自のママパパ調査パネルを保有し、累計550万以上の回答を蓄積・分析することを通じて、多くのクライアント様のマーケティング活動の支援に携わらせていただいております。また、子育て世代をターゲットとする企業のマーケティング担当者向けの定期的なセミナーの開催や、調査レポートの発表をしております。【株式会社コズレについて】株式会社コズレは“子育ての喜びをもっと大きく!”を経営理念とし、「情報を求めるママパパ」に「適切なコンテンツ」をお届けする、子育て情報マッチングプラットフォーム「cozreマガジン」(https://feature.cozre.jp/)を運営しています。「cozreマガジン」は、妊娠中から小学生低学年の子どもを持つ20代~40代のママパパを中心にご利用いただき、個人情報のご登録は世帯情報登録100万件、親子情報登録200万人を超えて急速に拡大中です。この会員の属性情報と行動履歴情報を集積した国内最大級の「子育てビッグデータ」を活用し、クライアント様に対して各種マーケティングソリューションのご提供や新商品開発のご支援をしております。<企業概要>名称 :株式会社コズレ/Cozre Inc.所在地 :東京都千代田区神田錦町2-2-1 WeWork設立 :2013年7月1日会社HP :https://www.cozre.co.jp/代表取締役 :松本 大希事業内容 :インターネットメディア事業子育て情報マッチングプラットフォーム「cozreマガジン」(https://feature.cozre.jp/)受賞歴 :新日本有限責任監査法人「EY Innovative Startup 2018」Child Rearing部門【本件に関するお問い合わせ先】株式会社コズレ 担当:早川TEL:03-6265-6877 Mail: pr@cozre.co.jp配信元企業:株式会社コズレプレスリリース詳細へドリームニューストップへ...
米国議会では、かつて「事実やデータ」に基づく議論が重視されていた――少なくとも、多くの人はそう信じてきました。
しかし最新の研究によると、議会での演説は時代を経るごとに直観や感情による訴えへとシフトしている可能性が示唆されています。
ドイツ・コンスタンツ大学で行われた研究によって、1879年から2022年にかけての議会演説約800万件を計算機的に分析し、証拠(エビデンス)に基づく言葉づかいと、感覚や信念に重きを置く言葉づかいとを定量化しました。
その結果、1970年代半ばをピークに「証拠重視」の傾向が低下し続けていることが判明したのです。
では、証拠よりも直観を軸にした議会運営が広がると何が起こるのでしょうか。
今回は、この論文が提示したデータ分析とその背景、そして議会活動や社会への影響などについて科学的視点で迫ります。
研究内容の詳細は『Nature Human Behaviour』にて発表されました。
目次
民主主義を揺るがす“真実”への向き合い方証拠の時代は終わったのか――1970年代から始まったエビデンスの衰退証拠なき政治の代償――合意形成と社会格差への影響
民主主義を揺るがす“真実”への向き合い方
米国議会の演説は時とともに証拠に基づかなくなってきている / Credit:Canva
人々が議論を交わす際、その根底にある「どのように真実を捉えるか」という姿勢は、大
...moreげさではなく議論の方向や着地点を左右すると言われています。
たとえば、「こちらのデータが証拠として示しています」と論じる人と、「自分の感覚や信念を拠りどころにしています」と主張する人では、あたかも航海をする際に海図を読みこなして進む船と、勘と経験だけで目的地を探す船ほどの違いがあるかもしれません。
前者は、客観的な座標を頼りに計画的に進む安心感がある一方、後者は柔軟な舵取りが可能である反面、予期せぬリスクに直面しやすい――こうした対比が、社会の中で意見を戦わせる際にも表れるというわけです。
民主主義の世界では、これら二つのアプローチを適度に組み合わせることが理想とされています。
事実やデータに基づいた“根拠”を明確にしつつ、同時に感情や価値観にも配慮することで、多様な視点が融合し、より納得性の高い結論や政策が生まれると期待されているからです。
しかし近年、“truth decay”(真実の崩壊)と呼ばれる現象が各国で指摘され、ファクトとフィクションの境界が曖昧になったり、情報の信憑性そのものが疑われたりする例が増えています。
これは社会の分断を深め、政府やメディアなどの機関への不信を招くとされ、各界の専門家から大きな警鐘が鳴らされています。
こうした複雑な時代背景のもと、研究者たちは「それならば、政治家の言葉を大規模に分析すれば、今どんなふうに“真実”に向き合っているのかが見えてくるのではないか」と考えました。
政治や政策を語る場として、議会演説ほど公式かつ公に記録されるものはありません。
そこで演説の中に注目するキーワード群――“証拠”を示す単語(fact, data, evidenceなど)と、“直感や感情”を示す単語(believe, guess, feelingなど)――を探ることで、政治家たちが過去から現在に至るまで、どれほど客観的データを重んじてきたのか、あるいは自身の感覚や価値観を優先してきたのかを浮き彫りにできると期待されたのです。
実際、この種の問題意識自体は以前から指摘されてきました。
たとえば「アメリカの議会は昔より感情的になったのではないか」「証拠を見ずに党派的な主張ばかりに終始しているのではないか」といった声は、メディアや市民の間でもしばしば聞かれます。
しかし、こうした議論を学術的に証明するには、長期にわたる大量の議事録や演説記録を精密に調べる必要があり、その作業はあまりにも膨大でした。
そのため、部分的な事例研究や特定の時期に限られた分析はあっても、140年以上の歴史を通して演説の言葉づかいを比較するような包括的調査はほとんど実施されてこなかったのです。
もっとも、“証拠”と“直感”を完全に別物として切り分けることはできません。
真実を見極めるには、観察や測定といった客観的プロセスを踏む必要がありますし、一方で、それをどう評価し、どう受け止めるかには人間の感覚や価値観が不可欠だからです。
いわば、“証拠”から“直感”へ続く道は一つのグラデーションであり、どこで線を引くかはそう簡単ではありません。
それでも、もしあまりにも“直感”に偏りすぎると、データに基づく検証プロセスが抜け落ちてしまい、異なる立場や意見との橋渡しが難しくなるおそれがあります。
逆に“証拠”を過度に崇拝しすぎれば、人間的な感情や倫理観の問題を見落としてしまうかもしれません。
証拠の時代は終わったのか――1970年代から始まったエビデンスの衰退
米国議会の演説は時とともに証拠に基づかなくなってきている / 1880年代から証拠に基づく演説の多さを継続的に調べたところ1970年代以降、共和党でも民主党でも持続的に低下していることがわかりました/Credit:Segun T. Aroyehun et al . Nature Human Behaviour (2025)
そこで今回研究者たちは、1879年から2022年までの米国議会演説――実におよそ800万件にも及ぶ発言録――を対象に、大規模な計算機テキスト分析を行うことにしました。
具体的には、政治家の演説に含まれる単語の使用傾向を、時代ごと・党派ごとに解析し、「証拠重視」と「直感重視」の両面がどのように変遷してきたのか、さらにそれが社会の動向(たとえば二極化の進行や所得格差の拡大など)とどの程度つながりを持つのかを探る、という壮大な試みです。
こうした調査は、歴史的なテキスト資料を扱ううえでも最先端のデジタル技術を駆使する必要があり、研究者たちの挑戦は大きな注目を集めています。
研究チームはまず、1879年から2022年までの米国議会演説を収集し、その総数はおよそ800万件にも及びました。
これら膨大な議事録をまとめ上げ、それぞれの演説が「証拠(エビデンス)」重視なのか、それとも「直感・感情」重視なのかを数値化するために高度な計算機テキスト分析を導入した点が、この研究の最大の特徴といえます。
具体的には、あらかじめ作成した二つの“辞書”――たとえば“fact”や“data”、“evidence”といったエビデンスを示す単語群と、“believe”や“guess”、“feeling”などの直感・感情を示す単語群――をもとに、演説の中の言葉づかいをスコア化しました。
その際、単語の単純な頻度だけでなく、演説全体の文脈をとらえる自然言語処理(NLP)の技術が使われており、いわば「議員がどれほどデータに依拠した議論をしているか、あるいはどれほど主観的な信条に頼っているか」をマッピングするように数値で測定できる仕組みが作られたのです。
こうして算出された“EMI(Evidence-Minus-Intuition)スコア”を年ごと・会期ごとに集計してみると、いくつか興味深い事実が浮き彫りになりました。
EMIスコア(Evidence-Minus-Intuitionスコア)は、その名のとおり「どれだけ“証拠(Evidence)”ベースの言語が使われているか」と「どれだけ“直感(Intuition)”ベースの言語が使われているか」の差を測る指標です。
研究チームは、演説文中に現れる“証拠を表す単語”と“直感を表す単語”をそれぞれ数値化し、その差を取ることでEMIを求めました。
「演説」と「証拠」の類似度を A とし、「演説」と「直感」の類似度を B としたときに「 EMI = A − B」 となります。
つまり証拠に基づいた演説ほどEMIがプラスの値になり、証拠を無視した直感的な演説ほどEMIがマイナスになるわけです。
すると1970年代半ば(1975〜1976年の会期)をピークとしてエビデンス重視の度合いが一貫して下落し続け、現代では史上最低水準にあることがわかりました。
過去の数字をみると、19世紀末(1899〜1901年)や1930年代の大恐慌期(1933〜1935年)にも一時的にエビデンス重視が低下していた形跡はありますが、いずれも短期的な谷にとどまり、社会情勢が落ち着くと再び持ち直していました。
一方、1970年代以降の低下は途切れず継続しており、1975年のピーク以降は毎会期ごとに(ほぼ2年ごとに)平均してEMIが0.032ポイントずつ下がって...