東京電力福島第1原発事故に伴い福島県に残る除染土の処分を巡り、佐賀県の山口祥義知事は18日の県議会一般質問で、「国の責任において、国全体で負担する取り組みを進めることになれば、県としても検討する」と述べ、国の方針次第で受け入れを検討する考えを示した。 県内では原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場の選定プロセスが玄海町で進められているが、山口知事は「県はエネルギー政策で十分に貢献している。新たな負担を受け入れるつもりはない」と処分場建設に反対している。
13日午後6時10分ごろ、東松浦郡玄海町仮屋の仮屋漁港で「すごい油の臭いがする」と、入港した船の所有者から通報があった。13日時点では、油が同港内に長さ約100メートル、幅約50メートルにわたって浮いていた。唐津海上保安部は、流出した油の種類や発生源を調べている。 同保安部によると、大雨と強風の影響でオイルフェンダーなどは設けず、14日に港内で油は確認されていない。現時点で漁業被害の報告はないという。
九州電力は13日、定期検査中の玄海原発3号機(玄海町)について、同日午後4時に原子炉を起動したと発表した。14日に臨界に達する予定で、15日に発電を再開する。主蒸気系統の弁に不具合が見つかって点検を実施した影響で、再開は当初より12日遅れる。通常運転の復帰は7月10日を見込む。 3日に蒸気配管設備の検査で使った弁の不具合で、蒸気漏れが確認された。九電は、弁に異物が入り込んだことが原因と推定した。不具合が発生した弁を含む計4台の弁を分解して点検を行い、部品の一部を予備品に取り換えた。
玄海町は町立図書館のリニューアルを進めている。手狭だった町民会館内の図書館を拡張し、児童館を併設して多世代の交流を図る。町によると図書館と児童館の複合施設は県内初。8月を目途に着工し、2027年度中のオープンを目指す。 町立図書館は09年に開館し、蔵書数は5万1881冊。脇山伸太郎町長は初当選した18年の町長選で、図書館を含めた複合施設の整備をマニフェストに掲げた。児童館を併設し、親子で本に親しんでもらうことで情操教育を充実させる狙いがある。
佐賀県選挙管理委員会は9日、最新の選挙人名簿登録者数(1日時点)が65万7768人だったと公表した。男性30万9542人、女性34万8226人だった。前回(3月1日時点)から749人減った。 衆院小選挙区別では1区が32万9724人、2区は32万8044人だった。 市町別では佐賀市が18万7817人で最も多く、唐津市が9万4682人と続いた。玄海町が4125人で最も少なかった。(中島幸毅)。