北海道に移転することが発表されたファイターズの2軍本拠地。候補地とされる札幌周辺の自治体では誘致合戦に熱を帯びています。2025年07月09日(水) 16時59分 更新
「地球温暖化による氷河の融解が、静かに、しかし確実に火山噴火の引き金を引こうとしている」
そんな研究結果が米ウィスコンシン大学マディソン校(UWM)らにより明らかにされました。
研究チームはこのほど、南米チリ南部の火山を対象にした最新調査で、氷河が後退すると地下のマグマが爆発的に噴き出すリスクが高まることを発見。
しかもその現象はチリ南部のみならず、北米やロシア、さらには南極大陸にまで及ぶ可能性があるといいます。
なぜ氷河が溶けると、火山噴火が促されるのでしょうか?
研究の詳細は2025年7月8日にチェコ・プラハで開催された地球化学の国際会議「ゴールドシュミット会議」で発表されました。
目次
氷河と火山、見えない力のせめぎ合い火山噴火が温暖化を加速する「負の連鎖」
氷河と火山、見えない力のせめぎ合い
「氷が溶けると火山が噴火する?」
一見、つながりのなさそうなこの2つの自然現象が実は密接に関わっていることは、1970年代のアイスランドの研究ですでに指摘されていました。
地球の地殻は、思ったよりも柔らかく、上に乗る氷河の重みによって大きく変形します。
重たい氷が地面を押しつけている間は、地下のマグマやガスは圧縮され、簡単には噴き出せません。
しかしその重たい氷が急速に融けてなくなると、地殻にかかっていた圧力が一気に解放され、地下のガスやマグマが膨張します。
その結
...more果、地中深くにたまっていたマグマが爆発的に噴出するのです。
モチョ・チョシュエンコ火山/ Credit: Pablo Moreno-Yaeger, UW-Madison
今回の研究では、チリ南部にある6つの火山――その中には現在は休止状態の「モチョ・チョシュエンコ火山」も含まれます――を対象に、過去の氷期と噴火の関係を調査しました。
究チームは、火山岩に含まれるアルゴンガスを年代測定に利用し、さらにマグマ中で形成された鉱物結晶を分析することで、過去の火山活動の履歴をたどりました。
すると、約2万6000年前から1万8000年前の最後の氷期の最盛期において、氷河が噴火を抑え込んでいたことが判明しました。
その間、地下にはシリカに富んだ大量のマグマが、地表下10〜15キロメートルの深さに静かに蓄積されていたのです。
そして氷期が終わり、パタゴニア氷床が急速に融解しはじめると、地下の圧力が解放され、一気に噴火が発生。
それがモチョ・チョシュエンコ火山の形成につながったと考えられています。
こうした「氷河の後退→マグマ膨張→爆発的噴火」という一連のメカニズムは、火山と氷河が重なる場所すべてで起こりうるといいます。
そしてその範囲は、決してアイスランドや南アメリカにとどまりません。
火山噴火が温暖化を加速する「負の連鎖」
チームは今回の成果を踏まえ、次のような重要な指摘を行っています。
「問題は、氷河の融解が単に火山活動を増やすというだけではありません。
噴火によって放出される温室効果ガスが、さらなる地球温暖化を引き起こす“悪循環”を生む可能性があるのです」
ただし火山噴火による気候への影響は一筋縄ではいきません。
短期的には、噴火によって放出されるエアロゾルが太陽光を反射し、地球全体を一時的に冷やす効果があります。
たとえば1991年のフィリピン・ピナトゥボ火山の大噴火では、地球全体の気温が約0.5度低下しました。
一方で、複数の火山噴火が続くと、温室効果ガス(二酸化炭素やメタンなど)の排出が積み重なり、逆に地球温暖化を加速させる可能性があるといいます。
このように「氷河の融解が火山を活発化させ、火山の噴火がまた温暖化を進め、さらに氷河が融ける」というループが成立するのです。
この現象が確認されたのは南米のパタゴニア地域でしたが、同様の条件を持つ場所は世界中にあります。
2020年の研究では、世界で活動が予測される火山のうち、245カ所が氷河の直下または半径5キロ以内に存在することが確認されています。
特に南極、ロシア、ニュージーランド、北米などでは、分厚い氷河の下に休眠中の火山が多数眠っており、気候変動が進む今、それらが次々と活動を再開する可能性が懸念されています。
Credit: canva
氷河はただの“冷たい自然の遺産”ではありません。
それは地下の火山を押さえ込む「重し」であり、地球の気候を安定させる「安全装置」でもあるのです。
しかし、その安全装置が今、音もなく崩れ始めています。
その先にあるのは、爆発的な火山活動と、それによってもたらされるさらなる気候変動かもしれません。
全ての画像を見る参考文献Melting glaciers could trigger more explosive eruptions globally, finds researchhttps://www.eurekalert.org/news-releases/1089948?Melting glaciers could trigger volcanic eruptions around the globe, study findshttps://www.livescience.com/planet-earth/volcanos/melting-glaciers-could-trigger-volcanic-eruptions-around-the-globe-study-findsライター千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。編集者ナゾロジー 編集部...
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2025年7月8日株式会社マーケットリサーチセンター株式会社マーケットリサーチセンター(本社:東京都港区、世界の市場調査資料販売)では、「ポリオレフィン多孔質フィルムの世界市場2025年」調査資料を発表しました。資料には、ポリオレフィン多孔質フィルムのグローバル市場規模、動向、予測、関連企業の情報などが盛り込まれています。■主な掲載内容________________________________________ポリオレフィン多孔質フィルム市場に関するグローバル調査概要最新の調査によれば、世界のポリオレフィン多孔質フィルム市場は2023年においてXXX百万ドルと評価されており、2030年にはXXX百万ドルへと再評価される見込みです。予測期間中の年平均成長率(CAGR)はXXX%と見込まれており、今後も堅調な拡大が続くと予測されています。ポリオレフィン多孔質フィルムは、主に一次および二次リチウムイオン電池に使用される基本素材であり、均一な微細孔構造、優れた溶剤耐性および化学的耐性を備えていることが特徴です。このフィルムは電池内部でセパレーターとして機能し、安全性や性能の向上に欠かせない重要部材です。________________________________________用途別およびタイプ別の市場構造本市場は、「シンプル層フィルム」および「多層フィルム」の2タイプに分類されて
...moreおり、それぞれに特有の物理的特性とコスト構造があります。シンプル層は構造が単純で製造コストが低い一方、多層フィルムは耐熱性や機械的強度に優れ、高性能電池向けに利用されています。用途別では、「リチウム電池」と「コンデンサ」が主要な需要分野となっており、特に電気自動車(EV)や再生可能エネルギー用途におけるリチウム電池の需要拡大が、ポリオレフィン多孔質フィルム市場の成長を強力にけん引しています。また、電子機器に使用される高耐久型コンデンサでも本素材の利用が広がっています。________________________________________地域別市場動向と成長要因地域別に見ると、北米およびヨーロッパでは政府主導のEV導入促進政策や消費者の環境意識の高まりを背景に、市場が安定成長を続けています。とりわけバッテリー技術への投資が拡大しており、製品の高度化が進められています。一方で、アジア太平洋地域、特に中国は、世界最大の需要・供給拠点としての地位を確立しており、グローバル市場を主導しています。中国では、強固な製造インフラ、国家支援による研究開発、国内自動車メーカーの急成長が相まって、ポリオレフィン多孔質フィルム市場の成長を加速させています。加えて、日本、韓国、インドにおいても、ハイエンド電池技術に対応する材料需要が増加しています。________________________________________業界構造と技術トレンドポリオレフィン多孔質フィルム市場では、原材料開発、製膜技術、微細孔制御技術など、関連技術の進化が重要な役割を果たしています。製造工程における溶剤の削減や、環境配慮型のプロセス開発も活発化しています。多層構造の設計技術、ナノポア構造の応用、新たなポリマー素材の導入などが技術革新の焦点となっており、これらはリチウム電池の安全性、耐久性、充電性能の向上に直結しています。また、リサイクル適性やサステナビリティを意識した製品開発も進められており、市場での差別化要素となっています。________________________________________企業分析と競争環境本レポートでは、主要ポリオレフィン多孔質フィルムメーカーの事業内容、市場ポジション、製品戦略、財務実績などを詳しく分析しています。大手企業は研究開発投資を強化し、新技術の商業化や顧客ニーズへの対応を加速させています。競争環境においては、高性能材料の供給能力、品質の一貫性、価格競争力、顧客との長期関係の構築が、企業の競争優位性を左右する要因とされています。また、戦略的提携やM&Aも活発に行われており、企業間の連携が市場の再編を促しています。________________________________________市場セグメントと主な企業【タイプ別セグメント】● シンプル層フィルム● 多層フィルム【用途別セグメント】● リチウム電池● コンデンサ● その他【主要企業】● UBE INDUSTRIES● Mitsubishi Chemical Corporation● Asahi Kasei● Teijin【地域別市場対象】● 北米(アメリカ、カナダ、メキシコ)● ヨーロッパ(ドイツ、フランス、イギリス、ロシア、イタリアなど)● アジア太平洋(中国、日本、韓国、インド、東南アジア、オーストラリア)● 南米(ブラジル、アルゼンチン、コロンビアなど)● 中東・アフリカ(サウジアラビア、UAE、エジプト、南アフリカなど)________________________________________本レポートは、ポリオレフィン多孔質フィルム市場の全体像から地域ごとの市場環境、技術トレンド、主要企業の戦略までを包括的にカバーしており、材料開発、製品企画、事業拡大を目指す企業にとって非常に有益な情報源となっています。リチウムイオン電池市場の発展と歩調を合わせて、本分野の技術革新と商業化は今後ますます加速するものと予想されます。________________________________________目次1.市場概要1.1ポリオレフィン多孔質フィルムの製品概要および適用範囲1.2市場予測における留意事項と基準年1.3タイプ別市場分析1.3.1世界のタイプ別消費価値(2019年・2023年・2030年の比較)1.3.2単層フィルム1.3.3多層フィルム1.4用途別市場分析1.4.1世界の用途別消費価値(2019年・2023年・2030年の比較)1.4.2リチウム電池1.4.3コンデンサー1.4.4その他1.5世界市場規模および予測1.5.1世界の消費価値(2019年・2023年・2030年)1.5.2世界の販売数量(2019年~2030年)1.5.3世界の平均価格(2019年~2030年)________________________________________2.主要メーカーのプロファイル2.1UBEINDUSTRIES2.2MitsubishiChemicalCorporation2.3AsahiKasei2.4Teijin※各社共通構成:● 企業概要● 主な事業内容● ポリオレフィン多孔質フィルム製品とサービス● 売上数量・平均価格・収益・粗利益・市場シェア(2019~2024年)● 最近の開発・アップデート情報________________________________________3.メーカー別競争環境分析3.1メーカー別の世界販売数量(2019~2024年)3.2メーカー別の世界収益(2019~2024年)3.3メーカー別の平均販売価格(2019~2024年)3.4市場シェア分析(2023年)3.4.1メーカー別売上高と市場シェア(2023年)3.4.2上位3社の市場シェア3.4.3上位6社の市場シェア3.5市場における企業の展開分析3.5.1地域別展開状況3.5.2製品タイプ別展開状況3.5.3製品用途別展開状況3.6新規参入と参入障壁3.7合併・買収・契約・協業の動向________________________________________4.地域別消費分析4.1地域別市場規模4.1.1地域別販売数量(2019~2030年)4.1.2地域別消費価値(2019~2030年)4.1.3地域別平均価格(2019~2030年)4.2北米の消費価値(2019~2030年)4.3ヨーロッパの消費価値(2019~2030年)4.4アジア太平洋の消費価値(2019~2030年)4.5南米の消費価値(2019~2030年)4.6中東・アフリカの消費価値(2019~2030年)________________________________________5.タイプ別市場セグメント5.1タイプ別世界販売数量(2019~2030年)5.2タイプ別世界消費価値(2019~2030年)5.3タイプ別世界平均価格(2019~2030年)________________________________________6.用途別市場セグメント6.1用途別世界販売数量(2019~2030年)6.2用途別世界...