死刑制度を考えるきっかけにしてもらおうと、「死刑囚の絵展」が3月30日、広島市安佐南区八木9丁目の喫茶店「カフェ・テアトロ アビエルト」で始まる。4月6日まで。入場無料。 展示されるのは、2005年…
「社長、次の会見はいつですか~?」
’00年3月26日、送検のため埼玉県警本庄署の外階段に姿を現した八木茂死刑囚(75・逮捕当時50歳)に報道陣はこう呼びかけたーー。
◆愛人に偽装結婚させた相手男
30年前、朝の通勤ラッシュ時に都内の地下鉄で猛毒のサリンがまかれ、14人が死亡、6千人以上が重軽症となった。この「地下鉄サリン事件」や数々の凶悪事件を起こしたオウム真理教の松本智津夫元死刑囚=教祖名麻原彰晃=や元幹部ら計13人の死刑が執行されて7年近くになり、教団や事件のことを知らない世代も増えている。 しかし被害者や遺族らの闘いに終わりは見えない。被害者の多くは後遺症に苦しむ。
死刑執行を当日に告知する現行の運用は憲法に反するとして、確定死刑囚2人が執行に従う義務がないことの確認を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁(黒野功久裁判長、古田孝夫裁判長代読)は17日、訴えを却下した1審・大阪地裁判決を取り消し、審理を地裁に差し戻した。高裁は「告知当日に執行されない法的地位や利益
拘置所のアクリル板越しにいる男性は、誰もが持つ弱さを抱えた「普通の人」のようだった。一方で、カルト集団に属していた跡も感じられた。10年余りの間に受け取った手紙は188通に上る。「私の犯しました罪は計り知れません」。文面には事件に関与した後悔が入り交じっていた。