自分の“映え”のため、ママ友宅を託児所扱いしたり、怪しい商品を売りつけたりとみんなを振り回した「インフルエンサー気取りママ・アイちゃん」。一度は悪事がすべてバレて大人しくなったアイちゃんでしたが、実は全然反省していなかった――!? 人気インスタグラマー・ねぼすけさん(@nebosuke_azarashiii)の実体験に基づいた漫画『インフルエンサー気取りママ友を成敗した件』をご紹介します。
自分の“映え”のため、ママ友宅を託児所扱いしたり、怪しい商品を売りつけたりとみんなを振り回した「インフルエンサー気取りママ・アイちゃん」。一度は悪事がすべてバレて大人しくなったアイちゃんでしたが、実は全然反省していなかった――!? 人気インスタグラマー・ねぼすけさん(@nebosuke_azarashiii)の実体験に基づいた漫画『インフルエンサー気取りママ友を成敗した件』をご紹介します。
自分の“映え”のため、ママ友宅を託児所扱いしたり、怪しい商品を売りつけたりとみんなを振り回した「インフルエンサー気取りママ・アイちゃん」。一度は悪事がすべてバレて大人しくなったアイちゃんでしたが、実は全然反省していなかった――!? 人気インスタグラマー・ねぼすけさん(@nebosuke_azarashiii)の実体験に基づいた漫画『インフルエンサー気取りママ友を成敗した件』をご紹介します。
著名エンジニアの中島聡氏が、「人間よりも賢いAI」が誕生した後の社会保障制度について考察する。間もなく実現するAGI(汎用人工知能)やASI(人工超知能)は失業率を劇的に悪化させる。このままでは人類の大半が「社会のお荷物」になってしまう。「UBI(ユニバーサル・ベーシック・インカム)」ではこの問題を解決できないため、新たな社会形態・ライフスタイルが必要だという。(メルマガ『週刊 Life is beautiful』より)※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです
プロフィール:中島聡(なかじま・さとし) ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。
「AI失業」による社会不安 どう対処するのが正解か
少し前にも書きましたが、出版社の人と、人間よりも賢いAIが誕生した後の社会を描く「未来予測本」の企画を考えているところです。
単なる技術の進歩の予想だけでなく、それが私たちのライフスタイルや社会に与えるであろう影響も考えたうえで、「来たるべき社会」を説得力を持って語ろう、という企画です。
書きたいトピックは
...moreいくつかあるのですが、もっとも難しいと感じているのが、AIやロボットが大半の仕事を人間よりも安く・上手にできるようになった時代の社会のあり方です。
今の法律・税制・社会保障などのシステムは、どの国においても、「人間よりも賢いAI」が存在しない時代に作られたものであり、これから来るであろう大半の仕事をAIやロボットがこなす時代に適しているとはまったく思えないのです。
今のシステムをそのまま適用しつづければ、資本や技術を持つ人たちとそうで無い人たちの間の貧富の差はさらに広がって、さまざまな歪みを社会にもたらし、社会に不満を持つ人たち・将来に不安を感じる人たちが大量に発生します。
そのような状況は、人々の票を甘い言葉で集めるポピュリズムの台頭を許し、最終的には、世界全体を戦乱の渦に巻き込む可能性が高いと私は思います。
「ベーシック・インカムの支給」では幸せになれない
少し前まで私は、国民全員に生活に最低限必要なお金を配るUBI(ユニバーサル・ベーシック・インカム)が唯一の解決策だと考えていました。
しかし、新型コロナで社会が混乱に陥ったときに、バイデン政権が行ったお金のバラマキが、若い人たちの労働意欲を削ぎ、社会を逆に不安定にした様子を見て、必ずしもそんな単純な話ではないと考えるようになりました。
(※メルマガ6/24号で言及した)映画「PERFECT DAYS(パーフェクト・デイズ)」が、妙に心に響いたのは、「働くことの意味」を深く考えさせてくれる映画だったからだと思います。
映画の中に、公衆トイレを丁寧に清掃する主人公に対して、若い清掃員が「誰かが使えばすぐに汚れちゃうのに、何でそんなに丁寧に磨くの?」と尋ねるシーンがあります。そこに、江戸時代から続いて来た「勤勉な日本人の美徳」と、それが失われつつある今の日本が、とても上手に描かれていると感じました。
そんなことを考えている中で、先日、今後の社会のあるべき姿のヒントとなる可能性がある話を聞きました。(次ページに続く)
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障害者雇用施設に大きなヒント。AI時代の社会保障のあるべき姿とは?
私のゴルフ友達の一人、ジョンには、ダウン症の息子さんがおり、すでに成人しているその息子さんは、ある施設に預けられていることだけは知っていました。
私は、いわゆる「障害者用の施設」を想像していたのですが、先週、ジョンと食事をした時に、詳しく話を聞いたところ、想像とはまったく違うものでした。
その施設は、もともと、ジョンを含めた障害者を家族に持つ3人が、彼らのために作った施設だそうです。ワシントン州の田舎の古い農場を買い取り、そこに雇った管理人と成人した障害者3人が暮らし、家畜や野菜を育てて生計を立てるところから始まったそうです。
目的は、ジョンたち家族が歳をとってこの世からいなくなっても、彼らが衣食住に困らずに生きていける環境を作ることだそうです。それを可能にするために、農場を買い取るお金と、運営を補助するための資金を提供するトラスト(信託)の設置までは家族が行ったそうですが、基本的には、自分たちで食べるものは自分たちで育て、残りを外販することにより、自立して運営できるように設計したそうです。
今では、参加者も増え、10人を超える障害者を抱える施設に成長したそうですが、基本方針は変わらないそうです。
この仕組みの素晴らしさは、
国や州の補助金などに頼らずに作られているため、政局の変化に振り回されることがない
家族からの支えがなくなっても障害者たちが一生暮らして行ける場を提供できる
障害者たちに働く環境を与えている
という点にありますが、特に重要なのは3つ目です。
障害者たちを社会全体として保護することは大切とはいえ、「社会のお荷物」的に扱ってしまっては、彼らの尊厳に関わります。この施設は、「障害者を世話する場所」ではなく、「障害者たちがコミュニティの一員として働いて貢献する場所」を作っているところに大きな意味があるのです。
まだ考えがまとまったわけではないのですが、私はこの話に、AI時代の社会保障のあり方のヒントが隠されているように思えます。(次ページに続く)
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人類の大半を「社会のお荷物」にしないために必要なこと
AIの進化により職を失った人たちを、単に月々の生活保障(UBI)で支えることは、彼らを「社会のお荷物」扱いすることと同じことであり、それで彼らが幸せになれるとも、社会が安定するとも、私には思えないのです。
それよりも、そんな人たちが「コミュニティの一員として働いて貢献する場所」を作る方が、彼らにとって幸せだし、中長期的に維持可能だと思うのです。
日本は、少子高齢化や求人と求職のミスマッチ、託児所不足、第一次産業の崩壊、食料自給率の低下、地方の生活インフラの崩壊などさまざまな問題を抱えています。
AIの台頭による失業者対策と同時に、それらの問題の解決をも目指す一つの手段として、「自給型コミュニティ」という新たな社会形態・ライフスタイルの導入を真剣に考えるべき時代が来ているように思えます。
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(本記事は『週刊 Life is beautiful』2025年7月8日号「AI時代の社会保証制度」を抜粋・再構成したものです。「米中の対立と、日本が得るべき漁夫の利」や「私の目に止まった記事(中島氏によるニュース解説)」、読者質問コーナー(今週は10名の質問に回答)などメルマガ全文はご購読のうえお楽しみください。初月無料です ※メルマガ全体 約1.5万字)
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image by: MAG2NEWS
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