2023年9月15日
公益財団法人 日本漢字能力検定協会
公益財団法人 日本漢字能力検定協会 (本部:京都市東山区/代表理事:山崎信夫/以下、当協会)は、 2023 年10月2日(月)より、ビジネスシーンで必要とされる論理的文章力を育成する e ラーニング 「論理的文章力 トレーニング Learning( 以下、論トレ Learning)」の提供を開始いたします。
当協会が2020 年度に提供を開始したビジネスシーンで必要とされる論理的文章力のアセスメントツール 「論理的文章力トレーニング Assessment( 以下、論トレ Assessment) 」 は、2022年度末までに企業においてのべ14, 500名に受講いただきました。この3年間に活用された企業からは「社員の論理的な文章力を測定するだけでなく、隙間時間を使って学ばせたい」という声が多く寄せられるようになり、この度新しく 「論 トレ Learning」を開発いたしました。 論理的文章力をユニットごとに鍛えられる構成となっており、忙しいビジネスパーソンでも無理なく続けることが可能です。また、問題は全て選択形式となっており、文章を書くことなく論理的文章力を育成できます。
日本語・漢字の専門機関として当協会が開発した 「論トレ Learning」は、さまざまな業種・ 職種で求められる論理的な文章を読
...moreみ書きする力を育成するためのツールとして、多くの方のニーズに対応可能です。
●「論トレ Assessment」 について
2020年度に当協会が提供を開始した、ビジネスシーンで必要とされる論理的文章力のアセスメントツール 。”検定事業のノウハウを生かし、企業の昇格要件や階層別研修などで導入され 、一般的な研修サービス では可視化が難しい学習効果の定量把握も可能とする優れたサービスである”と評価され、2023年に第8回HRテクノロジー大賞(※1)奨励賞を受賞しました。
※1 「HRテクノロジー大賞」 (主催:「HRテクノロジー大賞」実行委員会/後援:経済産業省、産業技術総合研究所、情報処理推進機構、中小企業基盤整備機構、株式会社東洋経済新報社、株式会社ビジネスパブリッシング、HRテクノロジーコンソーシアム、HR総研 (ProFuture株式会社))は、日本のHRテクノロジー、人事ビッグデータ(アナリティクス)の優れた取り組みを表彰することで、この分野の進化発展に寄与することを目的に今年第8回が開催されました。
商品開発の背景 ~ビジネス文章や社員育成に関するアンケート調査より~
昨今、テレワークやオンライン会議が普及し、メールやチャットツール等、文章でのコミュニケーションが増加しました。そのような環境下で生産性を高めるためには、相互理解やスピーディーな情報伝達を実現する論理的文章力が求められます。また、働き方が多様化し、これまでのような集合型研修やまとまった時間を要する研修がますます困難になる中、場所を選ばず個々人が隙間時間で実施できるeラーニングのニーズが高まっています。このような社会背景を踏まえ、マイクロラーニングで学習可能な「論トレ Learning」を開発いたしました。
なお、当協会では、「論トレ Learning」の提供開始に向けて、全国の人材育成・社員教育の企画担当者412名を対象に、ビジネス文章や社員育成に関するアンケート調査を実施しました。その結果、 71.8%の企業が「社員が作成した文章について、社内から『わかりづらい』『読みづらい』という声を聞いたことがある」と回答しました。わかりづらい点・読みづらい点については、 「読み手が必要とする情報が欠けている・説明不足」と回答した企業が最も多く、次いで「文章が冗長」「論理的な文章になっていない」という回答が続きました(グラフ①) 。 テレワークやオンライン会議が普及し、メールやチャットツール等で文章による非対面コミュケーションが主流になった昨今、社員の文章力に課題感を持つ企業が多いことが浮き彫りになりました。
また、「文章力が必要であると思う理由」は1位が「組織間での提案・報告(合意形成)のため」、2位が「課題解決のための相談・ブレスト(意見交換)のため」であり、業務の効率化や個々のコミュニケーション力強化にとどまらず、組織力向上のために文章力の重要性が増してきていることが示唆されます(グラフ②)。
【グラフ①】文章が『わかりにくい』『読みづらい』といった声は、具体的にどんな内容でしたか?(複数回答)
【グラフ②】ビジネスにおいて文章力は必要である理由について、あなたが必要だと感じる理由と照らし、当てはまるものをお答えください。(複数回答)
また、「人材育成の一環としてeラーニングを使用している、または導入予定」と回答した企業は75.5%でした。「eラーニングを導入、または導入を検討している理由」の1位は「社員・職員の個々人の働き方や業務の繁閑に合わせて受講できる」という点であり(グラフ③)、場所を選ばず隙間時間で実施できる研修コンテンツのニーズが高まっているようです。
【グラフ③】eラーニングを導入している、または導入を検討している理由を教えてください。(複数回答)
【調査概要】「ビジネス文章や社員育成」に関するアンケート調査 2023年6月 (公財)日本漢字能力検定協会調べ (n=412)
・調査期間:2023年6月21日(水)~2023年6月23日(金)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:人材育成担当者(※2) 412名
※2 直近の2年間において人材育成・社員教育・社員研修の企画運営の業務に6 か月以上従事している社会人
「論トレ Learning」の特長
➊ 論理的な文章の読み書きに求められる本質的な力をユニットごとに鍛えられる
ベーシックでは語彙・敬語・文章や資料の読解・文章構成、アドバンスでは資料分析・談話分析・要点把握・文章構成などを学習します。ユニットごとに異なる分野で構成しているため、苦手分野のみを繰り返し学習することも可能です。
➋ 隙間時間でマイクロラーニングが可能
多くが1~5分で取り組める問題です。移動時間や業務の合間に少しずつ取り組むことができます。
➌ 文章を書くことなく、論理的文章力を身につけるポイントを鍛えられる
問題は全て選択形式です。それぞれの問題に対する解説が充実していますので、「問題を解く→解説を読む」の繰り返しで、論理的文章力を育成することができます。
➍ マルチデバイス(スマホ・タブレット・PC) での受講に対応
※アドバンスは、一部のユニットについてスマホ・タブレットではなく、 PC での受講を推奨しています。
「論トレ Learning」概要
□名称: 「論理的文章力トレーニング Learning」
□コンセプト:ビジネスシーンで必要とされる論理的文章力を育成する e ラーニング
□発売日:2023年10月2日(月)
□講座内容:ベーシック、アドバンスの 2 講座から選択して受講
□料金:各講座 5,000 円 (1名あたり/税込)
□受講可能期間:180日間
□申込人数:1名以上
□申込方法:団体申込専用 URL より ログイン
□申込期限:受講開始前の3営業日前
□サービス概要ページ:https://www.kanken.or.jp/bunshouken/textbook/rontore_learning.html
受講画面イメージ
▼解答画面
PC画面 スマートフォン画面
▼解説画面
PC画面 スマートフォン画面
開発担当部門のコメント
受け手(読み手)に理解されやすい文章を書く能力と論理的な...
2023年9月11日
経済産業省
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
日程:2023年10月4日(水)、5日(木) 参加登録受付中
場所:ホテルニューオータニ東京(オンラインハイブリッド開催)
対面参加登録〆切:2023年9月26日(火)17:00(日本時間)
登録はこちらから:https://www.icef.go.jp/jp/register/
経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下NEDO)は、10月4日(水)~5日(木)の2日間、「Innovation for Cool Earth Forum 第10回年次総会(以下ICEF2023)」を、ホテルニューオータニ東京およびオンラインにて開催します。ICEFは、地球温暖化対策の鍵となる「イノベーション」を推進するため、世界中の産学官のリーダーが一堂に会して議論する国際会議で、世界中から参加者を募集しています。
メインテーマ
公正で安全かつ持続可能なグローバルGXのためのイノベーション
Innovation for Just, Secure and Sustainable Global Green Transformation (GX)
今年第10回記念を迎えるICEF2023では、GX(グリーントランスフォーメーシ
...moreョン)の実現をめざしてエネルギー・環境関連の国際会議を集中的に開催する「東京GXウィーク」の一環として、世界が様々な困難に直面しつつも、カーボンニュートラル達成へと進んでいくために必要なイノベーションに焦点を当て、「多様化はイノベーションの源泉」との認識を共有したうえで、様々な国・地域、技術の専門家等のステークホルダーによる議論の深化を図るとともに、10年を節目にこれまでを振り返り、これから何をすべきかについて改めて議論します。
プログラム
プログラムおよび登壇者は随時公開します。詳細は公式HPをご確認ください。
https://www.icef.go.jp/jp/program/
○プレナリーセッション 1 「革新的な政策立案」
エネルギー価格の高騰と地政学的リスクの顕在化により、各国政府はエネルギー安全保障の重要性を再認識しています。その結果、主要経済大国は再生可能エネルギーの導入を拡大し、エネルギー供給ポートフォリオを多様化する政策を推進しています。
本セッションでは、グリーントランジション達成のための国際協力の可能性とともに、国内・国際レベルでのイノベーティブな政策立案の課題と可能性について議論します。さらに、現在の地政学的状況において、エネルギーと資源の安定的なサプライチェーンを構築する方法についても検討します。
○プレナリーセッション 2 「公正なGX」
サステナビリティと気候公平性を実現するためには、公正な移行(ジャストトランジション)の考えの基にグリーントランスフォーメーション(GX)を進めることが重要であり、公正な移行を念頭に置いて、グローバルなグリーン転換を展開していく必要があります。
本セッションでは、経済発展や環境負荷の度合いに関わらず、全ての国や産業を考慮し、包括的で公正な移行を実現する方法について議論します。最も恵まれない人々や化石燃料産業で働く労働者等も適切に恩恵を享受できる世界を目指すことで、気候の公平性と経済・社会・環境のサステナビリティに繋がります。
○コンカレントセッション 1 「グローバルストックテイク」
パリ協定の第14条に規定されているグローバルストックテイクは、世界全体の温室効果ガス削減の取り組みの進捗状況を評価する仕組みです。2021年COP26から各国の進捗状況に関する情報収集が始まりました。3回の技術的対話の後、COP28で報告が予定されています。
本セッションでは、COP28のグローバルストックテイク報告書の2か月前に、技術的対話の議論や科学的な評価、提言を紹介し、どのようにすれば我々は行動を加速できるかについて議論します。
○コンカレントセッション 2 「食料・水・気候変動」
国際連合世界食糧計画(WFP)は、この10年間で着実に減少してきた世界の飢餓が増加傾向にあり、世界人口の10%近くが影響を受けていると指摘しています。現在の世界的な飢餓と栄養失調の危機の規模は甚大で、2023年には3億4500万人以上が高レベルな食料不安に直面し、その数は2020年の2倍以上となりました。これは、COVID-19パンデミック以前の水準と比較すると、2億人という驚異的な増加になります。そのうちの90万人以上が、飢饉一歩手前の「壊滅的な飢餓」の中で生き延びようとしています。この数字は5年前に比べ10倍であり、驚異的かつ急激な増加といえます。
最新の生物学、リモートセンシング技術、ICT、AIの新たな可能性を最大限に活用した精密農業に向けた動きは、この悲惨な状況を一変させる大きな道を開く可能性を秘めています。局所・地域規模での賢明な政策や効果的な実践は、水や土壌資源と農業生産性に大きな影響を与えると考えられています。
本セッションでは、水・土壌に関連する持続可能な農業および食糧安全保障について、また気候変動に関連する必要な適応策とレジリエンス施策について議論します。また、先端技術の観点からスタートアップ企業や地方および地域レベルでの公共の取組み、グローバルガバナンス/国際協力についても、様々な課題を検討します。
○コンカレントセッション 3 「革新的な再生可能エネルギーの利用」
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、再生可能エネルギー利用が世界各国で急増しています。太陽光発電、陸上風力に加えて、各国で洋上風力建設計画が急増しています。新興国でも再生可能エネルギーリソースの開発が加速していますが、アフリカ地域や南米地域での再生可能エネルギー開発に必要な政策や期待される支援を紹介します。また、新興国での再生可能エネルギー資源を安価に開発する可能性について、風力発電や地熱エネルギー等の新しいテクノロジーと実用化への取り組みを紹介します。
本セッションでは、再生可能エネルギープロジェクトの急増が抱える社会的な課題についても議論します。
○コンカレントセッション 4 「持続可能な航空輸送」
新型コロナパンデミック以前の2019年において、世界の航空輸送部門から排出される温室効果ガス(GHG)は12億トンであり、全排出量の2%以上を占めていました。航空輸送における脱炭素は、排出削減困難なセクターであると認識されてきました。航空業界は、GHG排出対策に取り組んできており、持続可能な航空燃料(SAF)は、今日最も開発が進み経済的にも実現可能となっています。
本セッションでは、最新のSAF市場の展望および代替燃料の技術開発について、業界の専門家から学びます。
○コンカレントセッション 5 「核融合テクノロジー」
世界的な脱炭素化社会推進の動きを受けて、原子力の重要性が見直されています。現在利用されている核分裂技術による原子力炉に比較して、原料入手が容易であり、運用管理しやすい核融合技術の実用化に向けた研究開発は、2000年代に国際協力の枠組でスタートしたITER(国際熱核融合実験炉、イーター)を中心に進められてきました。
本セッションでは、核融合炉の開発について、主にスタートアップ企業の新技術や実用化への課題などを中心に情報を収集・共有します。
○その他イベント
・ICEFロードマッププロジェクト
・若きイノベーターとの対話
・Smil教授との特別セッション
・NEDO関連事業紹介
・Bloomberg共催セッション
・UNIDO共催セッション
開催概要
-会議名 Innovation for Cool Earth Forum 第10回年次総会 (ICEF2023)
-主催 経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)
-開催日 2023年10月4日(水)-5日(木)
-場所 ホテルニューオータニ東京(住所:東京都千代田区紀尾井町4‐1)オンラインハイブリッド開催
-公式HP https://www.icef.go.jp/jp/
-共催(予定) 外務省、文部科学省、農林水産省、環境省
-後援(予定) 国際エネルギー機関、BloombergNEF、国際連合工業開発機関...