パリオリンピックの陸上女子マラソンに出場した東アフリカのウガンダの選手が隣国ケニアで死亡し、警察は元交際相手の男が火をつけたものと見て捜査しています。現地では女性に対する暴力が社会問題となっていて、女子のトップ選手が被害を受ける事例も相次いでいます。
先月のパリ五輪に出場したウガンダのマラソンランナー、レベッカ・チェプテゲイ選手が交際相手の男によって体に火をつけられ、数日後に死亡したことが分かった。同国の陸上連盟が5日、X(旧ツイッター)で確認した。
ケニヤ西部のトランスンゾイアに住んでいた33歳のチェプテゲイ選手は、1日に自宅で襲われ、全身の75%にやけどを負い、重体に陥っていた。同選手の死はケニアの五輪チームもXで確認した。
地元警察幹...
パリオリンピック・マラソン女子(2024年8月11日)パリオリンピック・マラソン女子に出場したウガンダ代表のレベッカ・チェプテゲイ選手が、ケニアにある自宅でパートナーに襲われて火をつけられた。チェプテゲイ選手は体の約80%に火傷を負い、集中治療室で治療を受けているという。【画像】2023年に陸上競技大会に出場した時のレベッカ・チェプテゲイ選手地元メディア・スタンダードによると、チェプテゲイ選手は9月1日午後、ケニア西部トランス・ンゾイア郡の自宅に戻ったところをパートナーのディクソン・ンディエマ容疑者に襲われた。警察は「ンディエマ容疑者は、チェプテゲイ選手と子どもたちが教会に行っている間にガソリンを持って家に忍び込んだ」と発表している。ンディエマ容疑者は、帰ってきたチェプテゲイ選手にガソリンをかけて着火。気づいた近隣住民が駆けつけて消火し、チェプテゲイ選手とンディエマ容疑者は病院に運ばれたという。スタンダードはチェプテゲイ選手は体の80%、ンディエマ容疑者は30%に火傷を負い集中治療室で治療を受けていると報じている。警察は、捜査の結果ふたりが事件前に家や土地を巡り何度も口論をしていたことがわかったとしている。ウガンダとケニアは隣接している。チェプテゲイ選手の両親によると、ウガンダ出身の同選手はトレーニング施設が多数あるケニアのトランス・ンゾイアに土地を購入して家を建てた。チェプテゲイ
...more選手の父親ジョセフ・チェプテゲイさんは「2人は最近別れ、土地争いを巡り捜査局に出頭する予定だった」と語っており、チェプテゲイ選手が買った土地をンディエマ容疑者が乗っ取ろうとしていたと主張している。チェプテゲイ選手は8月のパリオリンピックのマラソンに出場して44位でゴールした。2022年にタイのチェンマイで開催されたトレイル&マウンテンランニング世界選手権では金メダルを獲得している。ケニアでは、2021年に陸上のアグネス・ジェベット・ティロップ選手がケニア西部の街イテンにある自宅で刺殺され、夫が身柄を拘束された。2022年には同じ街で長距離ランナーのダマリス・ムトゥア選手が枕を被せられた状態で自宅で絞殺されているのが発見されている。Related...インドで研修医がレイプされ死亡。事件に抗議し、医師らがストライキ女性は顔出しも歌声も禁止。アフガニスタンのタリバン政権が女性の権利をさらに規制「シャツを脱いで」医師の奇妙な診察。調べてわかった事実に愕然とした...クリックして全文を読む