Business Insiderが独自入手した社内メールによれば、メタ・プラットフォームズは数千人規模の人員削減と並行してエンジニア採用を強化します。今後数週間以内に「機械学習」人材の採用を加速させたい考えです。
米連邦地裁は7日、米国の対外援助を担う米国際開発局(USAID)の職員少なくとも2200人を7日夜の時点で休職とするトランプ政権の計画について、即時停止を命じた。
連邦地裁のカール・ニコルズ判事は今回、USAIDが数千人の職員を無期限休職もしくは解雇にする予定となっていた時刻の数時間前に、一時差し止め命令を発表した。CNNの報道では、USAIDは米東部時間7日午後11時59分以降、300人足ら...
紆余曲折の末、ようやく2月7日にワシントンで開かれることが決まった日米首脳会談。石破首相としては「念願」のトランプ氏との直接対談となりますが、その行く末を危惧する声が多数上がっているのも事実です。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では作家で米国在住の冷泉さんが、このタイミングでの日米首脳会談を「やってはいけないギャンブル」としてそう判断せざるを得ない背景を解説。さらに首相がトランプ大統領に破滅的な追い込みをかけられないため、会談の席で示すべき「2つの提案」の内容を具体的に記しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:トランプとの会談、石破氏は自滅を避けられるか?
危険極まりない真剣勝負。石破首相はトランプとの会談で自滅を避けられるか
トランプ新政権が発足してまだ2週間ですが、ほとんど「日替わりメニュー」というペースで、大統領令などによる政策変更が進められています。私の住むニュージャージーのすぐ隣、ニューヨーク市内でも不法移民の摘発が始まっています。就任したばかりのノーム国土保安長官が、早朝に訓示して摘発をスタートさせるという「劇場(激情)型」パフォーマンスが非常にガサガサした感じでしたが、混乱はありませんでした。
ニューヨークの場合、当初は凶悪犯や累犯者の拘束が中心であり、最悪の事態は免れている感じです。つまり「不法入国は犯罪」だと
...moreいう論理から全米で1,200万という不法移民を軒並み摘発するという事態にはなっていません。またアダムス市長が苦渋の選択として受け入れた、テキサス等からの合法難民申請者に手を付ける、つまり難民認定の全面拒否や即時国外退去という乱暴な動きも現時点では起きてはいません。
更にトランプ政権は、一日約1,200人のペースで摘発を行い、それを加速させるとか、強制送還先が拒否したら、グアンタナモ湾の軍事基地にある収容所に入れる、しかもキャパ数千人の収容所に3万人を詰め込むなどと言っていました。ところが、現時点では現行法では強制送還の対象にならない不法移民の場合は、国境を越えさせないでアメリカ国内で釈放している例もあるそうです。
色々な政策の実施がされてはいますが、多くの場合は朝令暮改があったり、不徹底があるようで、そのような混乱だけが拡大している、そんな感じがあります。
ところで、1月20日の就任演説は強硬なトランプ節に満ちていましたが、それでもNATOを瓦解させかねないカナダやグリーンランドの併合という「無理筋」は盛り込まれませんでした。また、1月27日にウォール街を揺さぶった中国のAIベンチャー「ディープシーク」の衝撃に対しても、即座に反中攻勢をかけるのではなく、トランプ大統領はアメリカに技術的な奮起を促すようなコメントを出しています。つまり「当面の敗北」を認めた格好であり、そこには冷静さも見て取れるようにも思われました。
ただ、その後、ディープシークに関しては、今度は習近平政権のほうが英雄視をして政治利用を始めています。また、依然として「高性能なGPUの違法な輸入」をして開発がされているとか、「ChatGPTなど米国内のデータをコピーしている」などの疑惑が出ています。経済戦争、あるいは諜報戦争の対象になる可能性は否定できません。ですが、27日の株の動揺、いわゆる「ディープシーク・ショック」に関しては、アメリカが素直に敗北を認めたことで28日には株価が沈静化しました。
「考えられないような無茶」を実行してくる第2次トランプ政権
更に、ワシントンDCにおける航空機と陸軍ヘリの衝突墜落事故では、一夜明けた事故直後の時点で、トランプ大統領は、ヴァンス副大統領、ヘゲセス国防長官などを伴ってアドリブ会見に臨みました。そこでトランプ氏は、全員の絶望を宣告しながら証拠もないままに民主党に責任を転嫁して騒動になっています。
例えば、前政権のブティジェージ運輸長官について、多様性重視をやって「ベスト・アンド・ブライテスト」つまりエリート中のエリートを選抜すべき航空管制官の職に、「少数者」を優先して配属したなどと激しく批判していました。まるで、事故の原因が管制ミスであり、管制官が実力以外の評価を受けて採用されたのが遠因だとしたのです。
また、ヘゲセス国防長官は陸軍ヘリのミスを認めるようなことも言っていました。これも事故調の作業が動き出す前の断定です。操縦していたのが女性兵士ということから、かねてからの長官の持論である「女性は戦闘現場から外す」という意味不明の「保守思想」を実現するために事故を利用しているとしか思えません。
いくら「トランプ劇場」とはいえ、これはいくらなんでも「トンデモ」だと思うのですが、リベラル的な風潮や政策に疲れた米国世論は全面批判には回らないだろう、というような計算の上の行動のようです。そんな中で、今週週明けの最大のテーマは、既に別の話題に変わっています。対中国、カナダ、メキシコの関税問題で週明けの市場も社会も大混乱に陥っているのです。
まず、中国については、最初は関税60%と言っていました。ですが、就任式に韓正国家副主席が来たこともあり、水面下で折衝がされて今は10%ということになっています。一方で、メキシコとカナダについては、2月に入ると同時に「25%関税」で決定などという話が出てきて、大統領の署名したということになり、パニックが起きました。3日(月)の週明けは、株価は暴落していたのです。
そうではあるのですが、強硬な言葉の裏には現実的な柔軟性も控えているように見えていたのは事実で、案の定、朝令暮改の動きとなっています。まず、メキシコのシェインバウム大統領とは、トランプ氏は電話会談をやって「いい感じで合意」がされたとして、突然「関税は1ヶ月延期」になりました。
その一方で、カナダでは「アメリカのウィスキー(バーボンなど)の不買運動」などが起きており、かなり険悪な雰囲気となっていました。ですが、本稿の時点ではトルドー首相とトランプ氏の直接会談の結果、メキシコ同様に関税は先送りになったそうです。
とにかく、激しい言葉と激しい政策が飛び交う中で、強硬姿勢と柔軟姿勢が錯綜しています。今回の「第2次トランプ政権」に関しては、前回とは色々な点が異なるわけですが、良く言われていたのが「議会が共和党でやりやすい」「本人と周辺が連邦政府の仕組みを理解しているのでやりやすい」という説です。
確かにそうなのですが、そうした条件を上回るような勢いで「考えられないような無茶」を実行してくるので、今回は8年前の前回よりも更に激しい混乱が起きているようにも思えます。
危険なギャンブルでしかない「強力なお土産」もない中での会談
そんな中で、日本の石破茂総理がワシントンDCに来る形で、日米首脳会談がセットされました。ここまで申し上げてきたように、タイミングは最悪です。トランプ氏は忙しいし、やっていることは朝令暮改でしかも一つ一つの振幅は猛烈な激しさです。振幅の激しさというのは、前政権からの変更という意味でも、またアメリカの常識からの逸脱という意味でも、また一旦宣言したことを撤回する際の振れ幅ということでもそうです。
要するに、大混乱状態ということです。以前から申し上げていたのですが、特に大きな課題もない中では焦って会っても石破氏としては墓穴を掘るだけという考え方は十分に成り立ちます。特に、今週のように政権内部も周囲のリアクションも大荒れという中で、石破氏が会うのは危険極まりないとも言えます。
けれども、石破氏としては、トランプ氏に会わないという選択はないようです。何故ならば、日本国内には何とも言えない雰囲気があるからです。それは、
「トランプ当選以来、石破氏はできるだけ早く会おうとしたようだ。でも、現実には会うことができていない。これは心配だ。安倍晋三氏などは当選直後に非公式にあって、関係を築いた。石破氏はそれができていない。ただでさえ、通商や防衛問題で無茶な要求をしてきそうなトランプ氏に、日本の総理が会えないというのは、心配だ。この心配に自分たちは耐えられない」
という雰囲気です。このまま会えないのなら、石破氏をクビにして他の総理に代えたい、そのように世論が暴走する危険もないわけではありません。一方で、どうやら石破氏は、「驚いたことに」参院選以降の政権維持に希望を捨てていないようです。勿論、総裁選に勝って総理になったのですから、責任を果たすという意味で当然ではありますが、実現性のパーセントを考えると、実は当然とも言えない感じもします。
それはともかく、石破氏としては「会わない」という選択はなかったのに違い...
オーストラリア北東部のクイーンズランド州で大規模な洪水が発生し、これまでに1人が死亡、数千人に避難命令が出されている。豪雨による急激な増水で住宅や事業所は水に浸かった。
クイーンズランド州北部は1月31日以来、広い範囲が洪水に見舞われ、沿岸部に近いインガムやタウンズビルで特に大きな被害が出ている。当局は沿岸部の低い土地に住む住民に対し、直ちに避難するよう呼びかけている。
クイーンズランド州のク...
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