政治的な議論を呼び起こしそうな研究報告がなされました。
既存の研究によると「高齢者は仕事を続けることで健康面でのメリットが得られる」ことがよく指摘されています。
しかしこれらの研究報告には「そもそも健康だから仕事を続けやすい」というバイアスが十分に考慮されていませんでした。
そこで京都大学大学院 医学研究科のチームは、そのバイアスを踏まえた上で、日本を含む35カ国の50〜70歳、10万人以上を追跡し、仕事の引退と健康の関連性を調査。
その結果、引退した人は働き続けている人に比べて、心疾患リスクが低くなることが明らかになったのです。
現在、多くの国で年金支給の開始年齢の引き上げや、高齢者の就労継続の支援が行われていますが、本研究は「仕事の継続が必ずしも健康には良くない」ことを示唆しています。
研究の詳細は、2023年5月8日付で学術誌『International Journal of Epidemiology』に掲載されました。
目次
仕事の引退により「心疾患」と「運動不足」のリスクが低下個人の意思や経済状況を尊重した社会づくりへ
仕事の引退により「心疾患」と「運動不足」のリスクが低下
先行研究の多くは、高齢者の就労継続が健康に良いことを指摘していました。
高齢者の主な死因の一つ心疾患について、ヨーロッパの研究では「就労継続により心疾患リスクが下がる」という報告もされています。
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しかし一方で研究によっては、働き続けることと心疾患リスクの間に明確な関連性は見られないと報告しており、一貫した結果が得られていません。
こうした結果にばらつきが生じる背景には、調査が行われた国の違いがあったり、また「もともと健康な人ほど仕事を続けやすい」というバイアスが考慮されていない点が原因の可能性があります。
そこで研究チームは今回、日本を含む35カ国のデータを使用し、バイアスの問題を踏まえながら、仕事の引退が心疾患リスクに与える影響を調べました。
Credit: canva
研究では、35カ国に暮らす50〜70歳の10万6927人を平均6.7年にわたり追跡したデータを分析しました。
対象とした国には、日本やアメリカ、ヨーロッパ諸国の他に、メキシコ、コスタリカ、中国、韓国などが含まれています。
分析では、先の「もともと健康な人ほど仕事を続けやすい」というバイアスを踏まえつつ、個人の性別や遺伝子、各国の医療制度や労働市場の違い、社会・経済状況の時系列トレンドなどの影響まで考慮しました。
その結果、仕事を引退した人は、働き続けている人よりも心疾患リスクが2.2%ポイント低くなることが世界で初めて明らかになったのです。
また引退した人は、身体不活動(中高強度の運動の頻度が週1回未満)、いわゆる運動不足のリスクが3.0%ポイント低いことも示されています。
中高強度の運動とは、エネルギー消費量が安静時の3倍以上になる運動のことで、例えば、やや速歩きのウォーキングや階段の上り下り、自重を使った軽い筋トレなどが相当します。
Credit: 京都大学 – 引退すると心疾患リスクが2.2%ポイント減-35か国約10万人の追跡調査-(2023)
引退と心疾患リスク低下の関連性は男女ともに見られましたが、特に女性の間では「引退すると喫煙率が低くなる」という関連性も確認されました。
それから教育年数が高い男女では、引退した人の方が脳卒中や肥満、身体不活動のリスクが低くなっています。
加えて、職場がデスクワークだった人の間では、引退した人の方が心疾患や肥満、運動不足のリスクが低い傾向にありました。
一方で肉体労働者の間では、引退した人の方が肥満リスクが高くなる傾向にあったようです。
個人の意思や経済状況を尊重した社会づくりへ
現在、多くの国々で年金支給の開始年齢の引き上げや、高齢者の就労継続の支援が進んでいますが、今回の研究結果は「働き続けることが必ずしも健康にはつながらない」ことを示唆しています。
この結果を受けて、研究者は次のようにコメントしました。
「これまで高齢者の就労継続は健康に良いものと信じられてきました。
しかし今回の研究によって、引退した人の方が働き続けている人に比べて心疾患リスクが低いことが初めて明らかになりました。
この結果は、引退によって仕事のストレスから解放されることや、運動する時間が増えることと整合的です。
ただ私たちは、意欲のある高齢者が働き続けることを否定するつもりはありません。
高齢化が進展する中で、高齢者が働き続けられる環境を整備することは重要ですが、同時に運動などの健康づくりも大切になってくるでしょう」
この話は政治的な問題が大きく関係することであり、今回の研究報告は私たちの間でも多様な議論を呼ぶと考えられます。
例えば、仕事を続けるか否かは、個々人の意思や経済状況によって様々です。
こちらの表は、内閣府による令和2年度の「高齢者が仕事をしている理由」をまとめたものになります。
Credit: 内閣府 ー 第1章 高齢化の状況(第3節 1-2)
これを見ると「収入が欲しいから」「仕事そのものが面白いから」「老化を防ぐため」「友人や仲間が得られるから」など様々な理由があります。
仕事を続けたい高齢者にはそのまま就労継続を支援すべきでしょうが、しかし中には、引退したくても貯蓄がないので、生活していくためにどうしても働き続けなければならない方々もたくさんいるはずです。
こうした個々人の意思や経済状況、さらには健康状態も踏まえて、各人の望みが尊重されるような社会づくりが必要となります。
全ての画像を見る参考文献引退すると心疾患リスクが2.2%ポイント減-35か国約10万人の追跡調査-
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2023-05-29
内閣府 ー 第1章 高齢化の状況(第3節 1-2)
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/html/zenbun/s1_3_1_2.html#:~:text=%E3%81%BB%E3%81%A9%E5%A4%9A%E6%A7%98%E5%8C%96-,%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E5%8F%8E%E5%85%A5%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8B%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E4%BA%BA,%E9%A0%86%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82
元論文Retirement and cardiovascular disease: a longitudinal study in 35 countries
https://academic.oup.com/ije/advance-article/doi/10.1093/ije/dyad058/7157039
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北アルプスの山小屋雲ノ平山荘は、2023年6月10日(土)に雲ノ平山荘展覧会【Diffusion of Nature 2023 土と夢】のGASBON METABOLISM会期中のスペシャルイベントとして、トーク、ダンス、音楽と会場を彩る様々な芸術表象を通して「自然」を感じ、思考するイベント「Soil & Dream」を開催します。昨年に続き社会学者の宮台真司さんをトークゲストに迎えるほか、展示参加アーティストの敷地理によるダンスパフォーマンス、Tatsuro Murakami & Anais-kareninのユニットによるアンビエントライブ、TOMCによるDJパフォーマンスをお届けします。また、施設内の食堂・クラフトビール製造所(MANGOSTEEN HOKUTO)ではお食事や飲み物を楽しむことができ、南アルプス、八ヶ岳が一望できる田園風景が広がるロケーションの中で、心地よい里山の空気を感じながら時間を過ごしていただけます。都市と自然、アートと食の交差する独創的な空間に包まれて、多彩な表現世界をご堪能ください。■開催概要【イベントタイトル】Diffusion of Nature「土と夢」at ガスボンメタボリズム開催記念イベントSoil & Dream -言葉、音楽、ダンス、イメージで「自然」を思考する-[日時]2023年6月10日(土)展覧会開場 11:00~イベント開始 13
...more:30~(当日13時以降はイベント料金をいただきます。)[出演]宮台 真司 (社会学者)伊藤 二朗 (雲ノ平山荘代表)Tatsuro Murakami(作曲家)Anais-karenin(アーティスト)敷地 理 (振付家、ダンサー)TOMC (DJ)[タイムテーブル]13:30- Tatsuro Murakami & Anais-karenin Live14:15- 宮台真司×伊藤二朗 対談16:30- 敷地理 ダンスパフォーマンス17:30- Tomc(DJ)[会場]GASBON METABOLISM〒408-0205 山梨県北杜市明野町浅尾新田12[アクセス]車でお越しの方:中央自動車道須玉ICから車で6分、会場に駐車スペース有。電車でお越しの方:JR韮崎駅から会場までマイクロバスを運行します。※10時30分頃から約1時間おきに運行予定(詳細は後日お知らせします。)[ギャラリーWEBサイト]http://studio.gasbook.net/[チケット代]¥3,500[チケット販売]Peatixイベントページhttps://soilanddream-diffusionofnature2023.peatix.com/[トークイベントページ]https://kumonodaira.com/artist/exhibition2023_event_5.html[展覧会ページ]https://kumonodaira.com/artist/exhibition.html[展覧会 プレスリリース]https://www.dreamnews.jp/press/0000280697/【お問い合わせ】雲ノ平山荘事務所MAIL: kumonodaira@kumonodaira.netTEL : 046-876-6001■イベント内容【Diffusion of Nature 2023 土と夢】のGASBON METABOLISM会期中のスペシャルイベントとしてトーク、ダンス、音楽と会場を彩る様々な芸術表象を通して「自然」を感じ、思考するイベント「Soil & Dream」を開催します。昨年に続き社会学者の宮台真司さんをトークゲストに迎えるほか、展示参加アーティストの敷地理によるダンスパフォーマンス、Tatsuro Murakami&Anais-kareninのユニットによるアンビエントライブ、TOMCによるDJパフォーマンスをお届けします。雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラムは山小屋の現場から、アートの視点を通して、自然と社会の調和をデザインする試みとして、2020年からスタートしました。展覧会のタイトルであるDiffusion of Natureは日本語に翻訳すると「自然」の乱反射。古代における狩猟採集生活の「環境の克服」から始まり、産業革命を経て科学技術の破壊性の自覚から自然保護を訴えるようになった近代、デジタルシステムへの依存により環境(空間・場所性)を知覚するメディア(媒体)としての身体性の希薄化が進む現代に至るまで、人間の歴史にはあらゆる「自然」の意味が潜んでいます。恐れるべき敵であり、資源であり、生活を取り巻く環境であり、守るべき美、混沌とした現象そのもの、生成と分解を促すメカニズムの集合体、取り戻すべき自我であり、破壊的な自分たち自身でもあるもの。環境危機や資源の枯渇が叫ばれる現代は、それらあらゆる自然の意味を経由した上でなお、足元の生活環境を破壊しなければ生活を維持できない文明世界の複雑な矛盾が突きつけられます。私たちは自然に何を見出そうとしているのでしょうか。「自然」というテーマはあらゆる価値観や土地、時代の交差点のように私たちの前に横たわっています。本イベントでは社会学者の宮台真司さんとの対話を通じて「自然」をめぐる文明世界の葛藤を振り返りながら、わたしたちの生きる社会の現在地を読み解くとともに、言葉の背後に広がる感覚的な「自然」に視座を広げます。他者との融合を描く敷地理の身体表現、環境を内面化したTatsuro Murakami&Anais-kareninの音響空間、その他会場を構成する多様な参加アーティストたちの表現の生態系を旅することで、わたしたちは何を捉えるようになるでしょうか。会場となるGASBON METABOLISMは社会と山の接点に位置し、古い工場跡地を利用したアートスペースです。豊かな生態系に囲まれ、作り手の感性を刺激する大空間で織り成される「土と夢」の表現世界を心ゆくまでお楽しみください。夕方以降はTOMCによるDJパフォーマンスと共に、ささやかなパーティーを催します。■出演者プロフィール宮台 真司 (みやだい・しんじ)社会学者、映画批評家。東京都立大学教授。1959年3月3日仙台市生まれ。京都市で育つ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で単著20冊、共著を含めると100冊の著書がある。最近の著作には『社会という荒野を生きる。』『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』などがある。キーワードは、全体性、ソーシャルデザイン、アーキテクチャ、根源的未規定性、など。◇公式ポータルhttps://miyadaishinji.com◇公式WEBhttps://miyadai.com伊藤 二朗 (いとう・じろう)雲ノ平山荘代表1981年 東京生まれ。2002年 父・伊藤正一から雲ノ平山荘を引き継ぐ。2019年「登山文化の危機!山小屋ヘリコプター問題」をブログで発信し、社会的な議論を呼ぶ。近年は雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラムの主催や一般社団法人雲ノ平トレイルクラブの発足を通じて、文明社会における「自然」と人間の関係性に焦点を当てながら、自然環境・国立公園を取り巻く社会課題に取り組んでいる。雑誌『PEAKS』で「山と僕たちを巡る話」を連載中。敷地 理 (しきち・おさむ)1994年生まれ。振付家、ダンサー。ベルギーと日本を拠点に活動。東京藝術大学大学院修士課程修了。自分を客観的に見ることが不可能な中で、物質的に最も近い他者を通して自分の強い現実感を捉えることをテーマに制作を行う。主な作品発表に『happy ice-cream』(横浜ダンスコレクション2020) 、『bloomig dots』(TPAM2021フリンジ) 、『dragging』(Tokyo Arts andSpace)、 『Hyper Ambient Club』(ロームシアター京都 /クリエイティブセンター大阪) など。主な受賞に「横浜ダンスコレクション2020」 若手振付家のための在日フランス大使館賞など。◇ACY アーツコミッション・ヨコハマ 関連記事他者や環境との関わりのなかで身体感覚をとらえる表現の芽吹き――振付家・ダンサー 敷地理さんhttps://acy.yafjp.org/news/2021/78678/◇公益財団法人 現代芸術振興財団 INTERVIEWhttps://gendai-art.org/interviews/artists_osamushikichi/◇雲ノ平山荘 ...
ほとんどのお店が閉まっている夜中に美味しそうなハンバーガーやラーメンの写真を見てしまい、激しく後悔した経験はないでしょうか?
飯テロな写真はひと目見ただけでも脳をハッキングし、耐え難い食欲を喚起させます。
しかしそんなときは開き直って、飯テロな写真を見まくればいいかもしれません。
デンマーク・オーフス大学(Aarhus University)の食品科学研究チームはこのほど、同じ食品の画像を何度も繰り返し見ることで逆に食欲が抑えられることを発見しました。
この研究では、ある食品の画像を30回以上見た人は、同じ画像を3回見た人に比べて、その後の食欲が減ったと報告されています。
研究の詳細は、2023年3月1日付で学術誌『Appetite』に掲載されています。
目次
脳をだまして満腹感を得る食べ物の画像を繰り返し見るだけで食欲が低下
脳をだまして満腹感を得る
Credit: canva
実際に何も食べず、ただ画像を見るだけで食欲が減るというのは何とも奇妙に聞こえるかもしれません。
「しかし、これはごく自然な現象です」と研究主任のテャク・アンダーソン(Tjark Andersen)氏はいいます。
「私たちの食欲は認知と密接に関連しており、食べ物をどう捉えるかで食欲は大きく変わる」というのです。
例えばある研究では、新鮮なリンゴをシャリッと食べるイメージを想像するだけで、実際にリ
...moreンゴを一口食べたときと同じ脳領域が刺激されることが証明されています。
あるいは満腹になった状態でも、まったく違うタイプの食べ物を目にすれば、再び食欲が湧いてくることがあります。
「メインディッシュの後のデザートは別腹」がその好例でしょう。
このように「食べ物のことを考えるだけで生理反応は生じるので、何も食べなくても食欲を解消することは可能です」とアンダーソン氏は説明します。
つまり、食べ物への認知の仕方を変えることで脳をだますわけです。
食べ物の画像を繰り返し見るだけで食欲が低下
そこで研究チームは、同じ食べ物の画像を繰り返し見ることが食欲にどう影響するかを実験。
オンライン上で延べ1149名の参加者を募り、最初にオレンジ色のM&M’sのマーブルチョコの画像を見せました。
参加者は、同じ画像を3回見るか、30回見るかのいずれかにランダムに振り分けられています。
その後、参加者には「マーブルチョコを何個食べたいか」を1〜10個の間で答えてもらいました。
すると、マーブルチョコの画像を30回見た参加者は、3回見た参加者に比べて、食べたいと希望するチョコの数が少なくなっていたのです。
チームはこの次に、画像中のマーブルチョコの「色」を変えて同じ実験を繰り返した後、先と同じオレンジ色のマーブルチョコを何個食べたいかを質問しました(下の画像の2)。
しかし結果は同じで、30回見た人は3回見た人に比べ、食べたいと希望したチョコの数が少なくなっています。
Credit; T. Andersen et al., Appetite(2023)
さらに今度は、マーブルチョコをSkittles(キャンディー)に変えてみました。見た目はマーブルチョコと似ていますが、Skittlesは色によって「味」が変わります(画像の3)。
それでもやはりSkittlesを30回見た人ほど、食べたいと思うキャンディーの数が少なくなっていたのです。
以上の結果からアンダーソン氏は「同じ食べ物の画像を繰り返し見るだけで、ある程度の食欲の満足感を得るには十分である」と結論しました。
またこの結果から、少しの色と味の違いであれば、別の食べ物の写真を使っても効果が期待できると指摘しています。
ただし、今回の結果から主張されているのは同じ種類の食べ物をたくさん見ることであり、見た目も味もガラリと変わる食品の画像(例えば寿司とラーメン)でも、たくさん見れば食欲が落ちる効果があるかはまだ明らかになっていません。
食欲を抑える方法として使える
アンダーソン氏は「この方法は食欲をコントロールする手段として活用できるでしょう」と話します。
「例えば、ある広告を見てピザが食べたくなったとしましょう。
そのときにスマホでピザの画像を検索して、同じ写真を何度も繰り返し見るのです。
そうすることで満足感が得られ、ピザの欲求を抑えられるかもしれません」
Credit: canva
1975年以降、世界中の肥満者の数はそれ以前の3倍にまで増加しました。
世界保健機関(WHO)によると、肥満は現代人が直面する最大の健康問題となっています。
そして肥満が増えてしまう理由は、座りすぎや運動不足に加えて、世の中に満ち溢れる食品広告の多さも大きな要因の一つです。
今では、SNSを開けばジャンクフードの宣伝広告が流れ、郵便ポストにはデリバリーのチラシが待ち受けており、近くをドライブするだけでグルメな看板が絶え間なく目に飛び込んできます。
夜中に飯テロ画像を見てしまい、食欲が抑えきれずについついコンビニに高カロリーな食べ物を買いに行ってしまったなんて人もいるかもしれません。
こんな調子では食欲を抑える方が難しいでしょう。
しかし、今回の研究結果を踏まえるなら、そんなときこそ目を背けずに何度も食べ物の画像を見続ければ、次第に食欲をコントロールできるようになるかもしれません。
全ての画像を見る参考文献Experiment suggests you can satisfy your appetite just by looking at pictures of food on your phone
https://medicalxpress.com/news/2023-05-appetite-pictures-food.html
元論文Imagined eating – An investigation of priming and sensory-specific satiety
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0195666322005128?via%3Dihub
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米ニューヨーク市はビル群の重さで徐々に地盤沈下が進んでいるという研究結果を、米地質調査所などの研究チームが学術誌に発表した。
ニューヨーク市周辺の海面は世界の2倍を超すペースで上昇しており、2050年までにはさらに約20~76センチ上昇すると予想している。
しかも気候変動の影響で、ハリケーンなど豪雨をもたらす災害は一層頻度を増す見通しだ。
論文を執筆した米地質調査所のトム・パーソンズ氏は「海が...