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塗るだけで「マウスを透明化」――解剖せずに体内を見る技術 - 07月16日(水)18:00  ナゾロジー

皮膚を”透明”にする最短の方法が見つかったようです。 米スタンフォード大学(SU)、テキサス大学ダラス校(UTD)らが2024年に発表した研究では、マウスに食用着色料を塗るだけで、皮膚を透明化し、血管や内臓の動きを観察することに成功したといいます。 この食用着色料はスナック菓子やシロップなどに普通に使われている「タートラジン」です。 しかもタートラジンを洗い流せば、皮膚はすぐ元通りになるので、安全かつ簡単な医療ツールとしての応用が期待されています。 しかし、なぜ食用着色料を塗るだけで皮膚は透明になったのでしょうか? 研究の詳細は2024年9月6日付で科学雑誌『Science』に掲載されています。 目次 どうして皮膚は「透視」できないのか?皮膚の「透明化」に成功!ヒトでも可能か? どうして皮膚は「透視」できないのか? Credit: canva 私たちの体は頑丈な皮膚に覆われており、その奥を透かし見ることはできません。 表に現れている太い血管などは見えますが、骨や筋肉の繊維の一本一本を見ることは不可能です。 これにはれっきとした物理的な理由があります。 私たちの皮膚は、液体やタンパク質、脂肪といった様々な物質がぎっちりと密に詰まった状態にあります。 そしてこれら液体・タンパク質・脂肪などは光を曲げる屈折率がバラバラです。 具体的には、体液の水溶性部分は屈折率が低く、タンパク質や...more
カテゴリー:科学/工業

観測史上最大のブラックホール合体を確認、太陽質量の225倍に - 07月16日(水)12:00  ナゾロジー

地球から100億光年彼方で発生したブラックホール同士の衝突――。 東京大学、米カリフォルニア工科大学(Caltech)らを中心とする国際研究チームは、この衝突によって発生した重力波を調べた結果、観測史上最大となるブラックホールの合体であることを確認しました。 合体の結果として、なんと太陽質量の225倍もの新たなブラックホールが誕生したと見られています。 目次 観測史上最大のブラックホール合体理論の限界を突き破る「怪物」の正体とは 観測史上最大のブラックホール合体 2023年11月23日、米ワシントン州とルイジアナ州にある重力波観測施設「LIGO(ライゴ)」の検出器が、わずか0.1秒の異変を記録しました。 それは2つの超大質量ブラックホールが衝突・合体したことで生じた重力波によるものでした。 この重力波の信号は、他にもイタリアの「Virgo(バーゴ)」、日本の「KAGRA(かぐら)」といった観測施設と共同で解析され、国際研究チームによって驚くべき事実が明らかとなりました。 合体したブラックホールは、それぞれ太陽質量の約100倍と約140倍という並外れた質量を持ち、その衝突によって太陽質量の225倍以上という“怪物級”のブラックホールが誕生したのです。 本調査の概要図/ Credit: Simona J. Miller,Caltech これまで観測された中で最も大きなブラックホー...more
カテゴリー:科学/工業

ホライモリは7年間で数センチも動いていなかった! - 07月15日(火)23:00  ナゾロジー

みなさんは「その場に止まって動かないでください」と言われたら、どれくらい我慢できるでしょうか? おそらくは頑張っても数時間くらいでしょう。 しかし自然界には、信じがたいほど長い期間、微動だにしない生き物がいます。 それがヨーロッパの洞窟内に生息する不思議な両生類の「ホライモリ」です。 ハンガリーのエトヴェシュ・ロラーンド大学(ELTE)による2020年研究で、2659日間(約7年!)の追跡観察で数センチも動いていないホライモリが発見されたのです。 また他のホライモリも7年間で数メートルほどしか動いていませんでした。 なぜホライモリはこれほど極端に「省エネ」なのでしょうか? 研究の詳細は2020年1月28日付で科学雑誌『Journal of Zoology』に掲載されています。 目次 寿命100年を超える「ホライモリ」ってどんな生き物?7年間でほぼ動かない?ホライモリが選んだ“究極の生き方” 寿命100年を超える「ホライモリ」ってどんな生き物? ホライモリ(学名:Proteus anguinus)は、ウーパールーパーと同じ有尾類に属する両生類です。 バルカン半島を中心とした地下の泉や洞窟の水路に生息しており、全身は白く、目は皮膚の下に埋もれており、まるで水中に漂う幽霊のような姿をしています。 この生物は、非常に特殊な環境に適応して進化してきました。 洞窟内は昼夜の変化がなく、気...more
カテゴリー:科学/工業

電子の電荷を運ばず磁気だけを運ぶ「幽霊粒子」を観測することに成功 - 07月15日(火)21:00  ナゾロジー

まるで幽霊を捕まえるような科学的偉業が達成されました。 スイスのスイス連邦材料科学技術研究所(Empa)を中心とした国際研究チームによって、これまで理論上でのみ予測されていた特殊な構造が再現され、さらにその中に現れる幻の粒子「スピノン」の定在波パターンを初めて「可視化」することに成功しました。 この粒子は電子が持つ電荷と磁気の両方のうち磁気的な性質(スピン)だけが切り離され、まるで磁気だけを持つ幽霊のように物質内を動き回るという、極めて奇妙な特徴を持っており「スピンの幽霊」の異名を持ちます。 今回の発見は、単なる理論上の現象を超えて、量子コンピュータや新しい電子デバイスなど、最先端技術への応用の可能性を大きく広げる成果です。 「スピノン」がもたらす未来のテクノロジーとは一体どのようなものなのでしょうか? 研究内容の詳細は2025年3月14日に『Nature Materials』にて発表されました。 目次 磁石の謎から量子の幽霊へ「スピンの幽霊」を観測!量子物理学の100年の予言が的中「幽霊粒子」の観測は量子テクノロジーをどう変えるか? 磁石の謎から量子の幽霊へ 磁石の謎から量子の幽霊へ / Credit:川勝康弘 子どもの頃、磁石で遊んだ経験を持つ人は多いでしょう。 砂鉄を引きつけたり、磁石同士をくっつけたり反発させたり。 そんな身近な磁石ですが、その仕組みを科学的に理解する...more
カテゴリー:科学/工業

40年来の論争に決着。超高エネルギー宇宙線の主成分、千葉大などが解明 - 07月15日(火)19:00  マイナビニュース

千葉大学などの研究チーム、超高エネルギー宇宙線の主成分は陽子よりも重い原子核であることが示されたことで“40年来の議論に決着と共同発表。
カテゴリー:全般

超高エネルギー宇宙線、正体は原子核だった 南極観測が定説覆す成果 - 07月16日(水)16:00  朝日新聞デジタル

 千葉大などの国際研究チームは15日、宇宙に飛び交う超高エネルギー宇宙線の主成分が、定説とされてきた「陽子」ではなく、「より重い原子核」だとする研究成果を、米科学誌フィジカル・レビュー・レターズ(ht…
カテゴリー:全般

日本語の完璧なあいづちまで実現した音声対話AIモデル「J-Moshi」を名古屋大学の研究者が発表 - 07月16日(水)11:42  GIGAZINE

名古屋大学大学院情報学研究科の研究チームが、日本語全二重(Full-duplex)音声対話システム「J-Moshi」を発表しました。J-Moshiは近年注目を集めている同時双方向的な音声対話システムを、日本語でも実現するという点で画期的であり、英語の全二重音声対話システムであるMoshiをベースとしています。
カテゴリー:エンタメ

宇宙誕生直後の数兆度の「宇宙のスープ」を再現――濃厚な後味を探る - 07月15日(火)22:00  ナゾロジー

宇宙誕生直後の宇宙は、想像を絶する超高温高密度の「原始スープ」に満ちていたと考えられています。 国際研究チームが行った最新の研究によって、そんな宇宙の始まりの極限状態を、地球上の実験室で再現したところ、原始スープが冷めていくときには想像以上に濃厚な後味(=輸送係数)が残っていたことが示されました。 超高温高密度の原始スープが冷めていくとき、素粒子たちはどのような動きを見せていたのでしょうか? 研究内容の詳細は2025年5月19日に『Physics Reports』にて発表されました。 目次 宇宙誕生直後の「素粒子パーティー」ビッグバン直後の宇宙スープは予想外に「濃厚」だった宇宙の起源は「熱狂の後の余韻」まで調べて初めて見える 宇宙誕生直後の「素粒子パーティー」 宇宙誕生直後の「素粒子パーティー」 / Credit:Canva 宇宙はどのようにして生まれたのか――これは誰もが一度は考えたことがある永遠の問いです。 現在の宇宙は穏やかで安定した環境に見えますが、実は宇宙誕生直後は想像を絶する激しさでした。 その頃の宇宙は、あまりにも熱く、あまりにも激しいため、普段は強力な絆で閉じ込められているはずの素粒子さえ自由に動き回れるほどだったのです。 私たちの身の回りにある物質は、どんなに硬く見えるものでも小さな原子という粒が集まってできています。 その原子の中をのぞいてみると、中心に原...more
カテゴリー:科学/工業

イノシシを持ち寄る「フェス文化」が1万年前のイランにあった⁈ - 07月15日(火)20:00  ナゾロジー

友人宅でのパーティーに招かれた際、「何を持っていこうかな?」と悩んだ経験はあるでしょう。 現代ならワインや手土産のお菓子などが定番ですが、今から約1万年前のイランの祝宴では、なんと山を越えて巨大な野生のイノシシを持ち寄っていたようです。 この驚くべき事実は、オーストラリア国立大学(ANU)の考古学チームにより明らかにされました。 舞台はイラン西部ザグロス山脈に位置する「アシアブ(Asiab)」遺跡。 まだ農耕も牧畜も始まっていなかったこの時代、なぜ人々は重くて危険なイノシシを遠方から運び、集団で祝宴を開いたのでしょうか? 研究の詳細は2025年7月3日付で科学雑誌『Communications Earth & Environment』に掲載されています。 目次 70キロ離れた場所からイノシシを持参していた産地のイノシシで絆を深め合う? 70キロ離れた場所からイノシシを持参していた イラン西部のアシアブ遺跡で発見されたのは、直径20メートルにも及ぶ円形の建物の内部に封じられた19頭分の野生イノシシの頭蓋骨でした。 解体の跡が残されていたことから、これらは大規模な祝宴で消費された可能性が高いと考えられています。 注目すべきは、この地域に野生イノシシが自然に生息していたにもかかわらず、わざわざ遠くからイノシシを運んできたという点です。 研究チームは今回、5頭のイノシシの歯を...more
カテゴリー:科学/工業

電子は動かず『電子のスピンだけ』が流れて情報伝達できる微小チップを開発 - 07月15日(火)18:30  ナゾロジー

電気の流れは普通、電子という粒子が線路のような導線を移動することで起こります。 しかしもし電子がほとんど動かず、「スピン」と呼ばれる性質だけがリレーのように次々と伝わって情報を運ぶとしたら――まるでSFのようだと思うでしょう。 オランダのデルフト工科大学(TU Delft)で行われた最新の研究によって、電子自身ではなく、そのスピンのみが情報を運ぶ『スピン流』を、巨大な磁石を使わず安定的に発生させチップを開発することに成功しました。 電子が動かずスピンのみが流れるこの新技術は、量子コンピュータや省エネデバイスなど未来の情報通信を支える可能性を秘めており、その画期的成果が科学界で注目を集めています。 研究内容の詳細は2025年6月24日に『Nature Communications』にて発表されました。 目次 電子を動かさず情報を伝える「スピントロニクス」とは?電子が止まってスピンだけが動く――グラフェンが起こした量子革命グラフェンが開いた「スピン流革命」 電子を動かさず情報を伝える「スピントロニクス」とは? 電子を動かさず情報を伝える「スピントロニクス」とは? / Credit:Canva スマートフォンを長時間使っていると、いつの間にか本体が熱くなってしまった──そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか。 これは、電子回路の中を電子が移動するときに抵抗が生じ、電気エネルギー...more
カテゴリー:科学/工業

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