「万能の天才」と称されるレオナルド・ダ・ヴィンチについての新説が登場した。イタリアの歴史家カルロ・ベッチェ(Carlo Vecce)氏が発表したのは、ダ・ヴィンチの母親が奴隷だったという説。彼によると、母・カテリーナは子供のころにコーカサス山脈でタタール人の集団に誘拐されたらしい。そして、フィレンツェに奴隷として売られた可能性があるという。当時のフィレンツェでは、看護師や妾、性奴隷などの需要が高かったとのこと。カテリーナは、乳母として買われたそうだ。なお、今回の新説は「カテリーナはフィレンツェの公証人セル・ピエロと出会い、レオナルド・ダ・ヴィンチが誕生した」というこれまでの説を覆すものではない。しかし、母親の背景について新たな見解が示されたことで、レオナルド・ダ・ヴィンチという天才の真相に迫れるかもしれない——。Reference: Leonardo da Vinci’s mother was a slave, according to new researchTop image: © iStock.com/pictore