アフリカのコンゴ民主共和国で感染が広がる謎の感染症「疾病X」。その致死率は50%に達するとも伝えられ、新型コロナ同様の世界的感染爆発も懸念されています。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、「疾病X」を取り上げ詳しく解説。さらにこの正体不明の感染症から自身の身を守る方法を考察しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:黒船インバウンド
感染者の半数が死亡。コンゴで広がる「疾病X」
MAG2 NEWS
両頰がリンゴのように赤くなることが特徴の伝染性紅斑(通称・リンゴ病)の感染が、関東を中心に拡大している。全国的な流行は2019年以来。妊婦が初めて感染した場合は流産などのリスクもあり、日本産婦人科感染症学会は25年も全国的な流行の恐れがあるとして注意を呼びかけている。
風邪やインフルエンザの流行シーズン。まずは罹らないように予防すべきですが、感染してしまった場合は、なるべく重症化するのを避けたいものです。
2024年11月に大正製薬株式会社が、全国の20代以上の男女1000名を対象に「風邪やインフルエンザに感染したときに重症化させないためにしていること」を聞いたところ、多い順に「病院に行き、処方薬をもらう」(449人)、「水分を多めに摂る」(418人)、「身体を温める」(328人)、「経口補水液やスポーツドリンクを飲む」(244人)、「消化に悪いものを食べない」(204人)、「運動を控える」(188人)、「栄養ドリンクを飲む」(164人)という回答でした。
いざ感染してしまった際に重症化させないために有効な対策の正解とは?
感染症に詳しい内科医の久住英二先生に感染症を重症化させないための対策を伺います。
【監修】内科医・血液専門医 久住英二先生
立川パークスクリニック院長。1999年新潟大学医学部卒業。内科医、とくに血液内科と旅行医学が専門。虎の門病院で初期研修ののち、白血病など血液のがんを治療する専門医を取得。血液の病気をはじめ、感染症やワクチン、海外での病気にも詳しい。
...more感染時に免疫系統が正常にはたらくか否か? その差は、『慢性炎症』の差
「いざという時の免疫力」を発揮するには、体内のところどころで起こっている『慢性炎症』を日頃から抑えておくことが鍵です。
慢性炎症とは、感染症や外傷に対する一時的な急性炎症とは異なり、病原体や炎症の原因が排除された後も体内で長期間続く低レベルの炎症です。糖尿病、高血圧、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や喘息、慢性腎臓病、がんなどの基礎疾患や、肥満、運動不足、睡眠不足、腸内細菌の異常、老化などによって起こる体内の細胞ダメージが、免疫システムの働きを狂わせている状態のことです。老化した細胞も「老化関連分泌現象(SASP)」と呼ばれる状態で、免疫細胞が炎症性分子を放出し続けて体にダメージを与えています。
新型コロナ流行時に、基礎疾患がある方、肥満の方、高齢者が重症化しやすいと言われていたのは、まさにこの『慢性炎症』によって免疫が異常な働きをしてしまったからなのです。
炎症というと、熱が出るとか、痛みを感じるなどの症状があるのでは?と思われるかも知れませんが、とくに症状がなくても微細な炎症はどんな人でも常に身体中で起きています。そして、免疫が炎症をコントロールしています。
慢性炎症状態では、炎症性サイトカイン(免疫細胞を活性化し、炎症を起こさせるタンパク質)が常に放出されているため、免疫細胞が休む暇なく働き続けます。この状態が続くと、免疫細胞が劣化し、新しい病原体に対する対応力が低下します。結果、風邪やインフルエンザのウイルスが侵入しても、免疫細胞が効果的に働けず、初期対応が遅れてしまうのです。
感染症が重症化する状態は、いわば、免疫系が過剰に活性化されて制御が効かず、過剰な免疫反応が起こってしまう状態です。炎症性サイトカインが大量に放出される「サイトカインストーム」が発生し、肺や他の臓器にダメージを与えます。
感染症の早期快復を意識した食事
感染症を意識した腸活、救世主はタウリン
腸は免疫の70%以上を担う重要な器官で、小腸に存在する「パイエル板」は免疫細胞が活発に働く拠点です。腸内環境を整えることで、感染症の重症化リスクを下げることが期待できます。
実は腸の免疫細胞の助けになるのが、イカ、タコ、牡蠣などの魚介類に多く含まれるタウリン。タウリンは損傷した腸管バリア機能を改善して腸管の微細炎症を抑え、免疫低下時のパイエル板の減少を抑制することがわかっています。
また、特定の腸内細菌叢を増加させて腸内細菌叢の構成を調節する働きもあります。タウリンは体内で胆汁酸と結合し、タウロコール酸やタウロデオキシコール酸など呼ばれる抱合胆汁酸を生成し、抱合胆汁酸は腸内細菌によって代謝されデオキシコール酸やリトコール酸などと呼ばれる二次胆汁酸を生成します。これらの二次胆汁酸には抗菌活性があり、病原性細菌の増殖を抑制し、腸内環境を整えることにつながるのです。
また今年の11月、タウリンには、感染症に罹ってしまった際に長引く疲労などの症状を抑制する可能性があることも発表されました。
ウイルスを退治するために炎症性サイトカインが発生しますが、その悪影響として痛み、咳、鼻水などの症状を引き起こします。このサイトカインの異常発生(サイトカインストーム)が重い症状につながりますが、タウリンがこの異常を抑制する可能性があることが明らかになったのです。
さらにタウリンには細胞の抗酸化作用や保護効果もあり、体内の様々な臓器の慢性炎症を抑制してくれることもわかっています。
乳酸菌や食物繊維など、平常時の腸活フードの摂り方にも注意
腸内環境を整えるためのふだんの腸活では、ヨーグルトなどの乳酸菌を含む食品や食物繊維が有効ですが、感染症罹患時は、胃腸の働きが低下していることもあり、注意が必要です。
日本人を含む多くの成人は、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の分泌が十分でないため乳糖を消化しづらい場合があり、感染症罹患時の胃腸が弱っている際は、この問題がさらに顕著になり、下痢やガスの発生を引き起こす可能性があります。乳酸菌を摂取する場合は、乳糖を含まない発酵食品(乳糖ゼロのヨーグルトやお漬物など)を選ぶのが良いでしょう。
また、消化されない食物繊維が腸内に多量に存在すると、腸の動きが不規則になり、腸管の疲労を増大させます。感染症罹患時は、りんごやバナナに含まれるペクチンなどの水溶性食物繊維であれば刺激の少ない整腸作用が期待できます。よく煮込んだ野菜スープも、腸への負担が少ないです。水溶性食物繊維のβ-グルカンを含む大麦や全キノコ類を煮込んで柔らかくして食物繊維を摂るのも良いでしょう。
エネルギー代謝を助けるビタミンB群
感染症の際、体は病原体と戦うために多くのエネルギーを消費します。ビタミンB群(特にB1、B2、B6)は、炭水化物や脂肪、たんぱく質の代謝を助け、エルギーを効率よく供給することに役立ちます。
ビタミンB6は免疫細胞の生成や抗体の産生に不可欠。また、ビタミンB12は赤血球の生成を助け、酸素を体中に運ぶことで回復を促進すると言われます。
豚肉(特に赤身)、魚介類(特に貝類)、卵、葉物野菜(ビタミンB6が豊富)を、おじややスープなど、消化に良い調理法で取り入れてみてください。
免疫細胞や抗体の材料になるたんぱく質
感染症に罹患すると、体は免疫細胞を新たに作り出して病原体と戦います。その主要な材料がたんぱく質です。卵、鶏肉(ささみやむね肉)、魚(タラ、ヒラメなどの白身魚)、大豆製品(豆腐)など。
2. 血流とリンパの流れを促進
免疫細胞が効率よく全身を巡って炎症に働きかけるには、血流とリンパの流れを促進することが重要です。
感染症罹患時も、無理のない範囲で身体をストレッチする、自宅の中を軽く歩行するなどをして、血液循環を改善することが、免疫細胞の活性化を助けます。また、入浴で体を温めることでも血流が促進され、免疫力が向上します。免疫細胞が最も活性化する体温は37~38℃程度とされているので、体力的に余裕があれば、38~40℃のお湯に浸かって身体を温めるのはおすすめです。ただ、感染症罹患時で、体調が辛い場合は無理に入浴せず、入浴を控える、ないしは清潔を保つためにサッとシャワーで済ませるなどで速やかに就寝するようにしましょう。必ず汗をよく拭き、髪を乾かして身体を冷やさないようにしましょう。
3.飲酒はNG
アルコールは、白血球の貪食作用(病原体を捕食して除去する能力)を低下させ、ウイルスや細菌を効率的に排除できなくなり、回復が遅れる可能性があります。また、アルコールは炎症性サイトカインの分泌を増加させることがあり、体内の炎症を悪化させる可能性があります。飲酒によって入眠しやすくなる場合がありますが、睡眠の質が低下するため、回復に必要な休息が十分に取れなくなります。
また、アルコールの利尿作用によって体内の水分がさらに失われた脱水状態を引き起こす...
国立感染症研究所が10日に発表したデータによると、第48週(11月25日-12月1日)のマイコプラズマ肺炎の定点医療機関当たりの報告数は、2.27人(前週比11.6%減)となった。減少は2週連続。過去...
世界の子宮摘出装置市場は、2022年から2031年までに 346.4百万米ドル から 565.6百万米ドルまでの収益増加が見込まれ、2023年から2031年の予測期間にかけて年平均成長率(CAGR)が 5.6%で成長すると予測されています。子宮摘出装置は、子宮を外科的に摘出する際に使用される医療器具です。子宮摘出術は典型的な婦人科手術であり、その際に使用される器具は手術の種類によって異なります。子宮内膜症、子宮筋腫、子宮異常出血などの婦人科疾患の治療や、特定の種類のがんの治療など、様々な理由で行われます。日本における本戦略レポートのサンプル・ダウンロードのリクエスト @ -https://www.panoramadatainsights.jp/request-sample/hysterectomy-device-market市場を牽引する要因女性の健康に対する意識の高まり女性の健康に対するニーズや悩みを的確に認識し、それに応えることが重要視されるようになり、女性の健康に対する意識が高まっています。医療界では、最近、性別特有の健康問題を認識し、管理する傾向が強まっており、これが子宮摘出装置市場の成長を後押ししています。技術の進歩による市場の促進子宮摘出術における技術革新は、市場を促進する大きな要因とされています。新しい手術器具や技術の開発により、女性患者にとって侵襲性が低く、安全で実
...more用的な治療法が提供されるようになりました。従来の子宮摘出治療では開腹手術が行われ、長期間の回復が必要でしたが、現在ではより進化した技術により治療がより迅速で安全になっています。治療費の高騰と代替治療法の普及一方で、治療費の高騰と代替治療法の利用可能性が、市場の成長を抑制する要因として挙げられます。主要な企業:● Medtronic Plc● CONMED Corporation● B. Braun Melsungen AG● Fortimedix Surgical B.V.● Johnson & Johnson● Laborie Inc● Richard Wolf GmbH● Cooper Companies Inc● KARL STORZ GmbH & Co. KG● Conkin Surgical Instruments Ltd全マーケットレポートへのアクセス @ -https://www.panoramadatainsights.jp/industry-report/hysterectomy-device-marketセグメンテーションの洞察外科的アプローチ別腹腔鏡下子宮摘出術のセグメントは、市場で最も高い成長率を誇り、現在市場を支配しています。これは、開腹手術に対する嗜好の急増に起因しています。腹腔鏡下手術は、傷跡が目立ちにくく、痛みも少なく、回復が速いという多くの利点があります。さらに、腹腔鏡下子宮摘出術を受けた患者は、その日のうちに退院するか、一晩だけの入院で済むことが一般的です。小さな切開を用いるため、出血もほとんどなく、腹部の感染症などのリスクも低減します。疾患タイプ別子宮筋腫のセグメントは、市場で最も急速に成長しており、市場を支配しています。これは、子宮筋腫が非常に一般的であり、非がん性であるためです。子宮筋腫(平滑筋腫や筋腫とも呼ばれる)は、子宮内で成長する良性の腫瘍であり、子宮筋がそれを形成します。多くの人々が人生の中で一度は子宮筋腫の診断を受けることになります。インドユーザー別インドでは、病院セグメントが市場で最大のシェアを占めています。これは、病院が診断、術前ケア、術後ケアを提供し、子宮摘出手術を受ける患者を包括的にサポートする役割を果たしているためです。セグメンテーションの概要外科的アプローチ別腹腔鏡下子宮全摘術ロボット支援腹腔鏡下子宮全摘術腹式子宮全摘術膣式子宮全摘術疾患タイプ別子宮がん子宮筋腫慢性骨盤痛その他インドユーザー別病院外来手術センターその他地域別分析北米市場の優位性北米は、最大の市場シェアを占めており、予測期間においてもその優位性は続くと予測されています。ジョンソン・エンド・ジョンソンやクーパー・コンパニーズなどの大手企業が多数存在し、技術の進歩もこの地域の市場成長を支えています。加えて、子宮体がんの有病率が増加していることが市場の成長を後押しすると見込まれています。また、確立された医療インフラと高い購買力、主要企業による買収活動も市場拡大に寄与しています。アジア太平洋市場の成長アジア太平洋地域は、予測期間中に最も高い成長率を示し、市場を独占すると予測されています。この地域には多くの製薬会社が存在し、インドや中国などの人口が多い国々では購買力の増加が見込まれています。さらに、アジア太平洋地域は市場における主要なプレーヤーにとって有益な機会を提供しています。産業インフラと新規参入のチャンスこの地域では、産業インフラの増加、可処分所得の急増、国内企業の確立された存在が市場に利益をもたらしています。また、受託製造組織(CMO)の増加は、アジア太平洋地域での新規参入者にとって有利な機会を提供しています。地域別● 北アメリカ : (アメリカ, カナダ, メキシコ)● ヨーロッパ : 西ヨーロッパ (イギリス, ドイツ, フランス, イタリア, スペイン, その地の西ヨーロッパ) 東ヨーロッパ (ポーランド, ロシア, その地の東ヨーロッパ)● アジア太平洋 : (中国, インド, 日本, オーストラリアおよびニュージーランド, 韓国, ASEAN, その他のアジア太平洋)● 中東・アフリカ(MEA) : (サウジアラビア, 南アフリカ, UAE, その他のMEA)● 南アメリカ : (アルゼンチン, ブラジル, その他の南アメリカ)フルサンプルレポートを請求する -https://www.panoramadatainsights.jp/request-sample/hysterectomy-device-marketPanorama Data Insightsについて私たちは、数十年の経験を持つ専門家のチームであり、進化し続ける情報、知識、知恵の風景とつながる手助けをすることを決意しています。Panorama Data Insightsでは、幅広い関心分野において、定性分析と定量分析を通じてユニークで効果的なインサイトを創出し、クラス最高のリサーチサービスを提供することを常に目指しています。私たちのアナリスト、コンサルタント、アソシエイトは、それぞれの分野の専門家であり、広範な調査・分析能力によって、私たちのコアワークの倫理を強化しています。私たちのリサーチャーは、過去、現在、未来を深く掘り下げて、統計調査、市場調査レポート、分析的洞察を行い、私たちの大切な企業家のお客様や公的機関のほとんどすべての考えられることを行います。あなたの分野に関連する将来のシナリオの予測を生成します。【本件に関するお問合せ先】● TEL:+81-3 4565 5232(9:00-18:00 土日・祝日を除く)● E-mail: sales@panoramadatainsights.jp● URL:https://www.panoramadatainsights.jp/● Blog Site: https://japaninsights.jp/【パノラマデータインサイト 会社概要】配信元企業:Panorama Data Insights Ltd.プレスリリース詳細へドリームニューストップへ...