米軍機の低空飛行の目撃や改善要望が続いていることを受け、九州防衛局が2023年度から、東シナ海沿岸にある奄美市名瀬知名瀬で航空機騒音の常時測定を始め、4月は70デシベル以上の騒音を14回、最大で80.9デシベル(地下鉄の車内に相当)を観測していたことが分かった。同局は米軍機の可能性が高いと認め、「住民の影響が最小限となるよう求めていく」としている。
去年5月、札幌市営地下鉄の車内で、乗客の胸ぐらをつかんだとして、37歳の男性自衛官が停職3か月の懲戒処分を受けました。2023年06月02日(金) 11時15分 更新
昨日、北朝鮮が軍事偵察衛星を発射しました。同日中に「墜落した」と打ち上げ失敗を公表しましたが、近日中の2回目打ち上げを予告しており、不安に感じている人も多いはずです。そんな中、韓国軍が北の発射体の一部を当日中に引き揚げることに成功しています。今回の発射体はどのような物だったのか? 韓国の無料メルマガ『キムチパワー』で、韓国在住歴30年を超え教育関連の仕事に従事する日本人著者が詳しく語っています。
北の発射体の残骸を一部回収
軍は5月31日、北朝鮮が軍事偵察衛星だと主張した発射体が西海(ソヘ・黄海)上に落ちてから1時間後に発射体の一部を引き上げるのに成功した。
軍が北朝鮮の発射体を引き揚げたことは何度もあった。しかし、通常数日かかっていたのとは違って、今回は異例に早かった。引き揚げ物体は発射体1段または2段部位と推定される。
軍は近隣海域に「衛星体」「推進エンジン」など他の核心物体がある可能性もあり海軍特殊戦ビラ潜水チームなどを投入し捜索・引き揚げ作戦を拡大している。このような主要構成品が追加で引き揚げられる場合、北朝鮮の人工衛星、長距離弾道ミサイル技術力に対する情報水準を画期的に高めるものとみられる。
軍が同日引き上げた物体は直径約3メートルの円筒形で、発見当時、水に浮かんでいる状態だった。今回の発射体の1段ロケットと2段ロケットの間の円筒形連結部位と推定された。
物体表面には赤色
...moreで「点検文-13(器具組立)」という文字(ハングル)が書かれた窓型開閉口があった。「点検文」は北朝鮮が閲兵式などで公開した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の端部でも識別されたもので、各段の結合状態を確認するために外部から内部を覗く目的で設置したものと推定される。
軍は同日、引き揚げられた物体は陸地に移し軍事研究所などで韓米協力のもと精密分析を行う計画だ。これを通じて、今回の発射の失敗原因や欠陥事項も明らかにする計画だ。
これと共に北朝鮮が「万里景(マンリギョン)」と命名した衛星体や推進エンジンの残骸などが近隣海域にあると見て、追加捜索に総力戦を繰り広げている。韓国軍が北朝鮮の人工衛星物体を確保したことはないという。
牙山政策研究院のヤン・ウク研究委員は「残がい物を分析すれば今回の発射体の全体サイズをはじめ液体または固体燃料を使用したのか、発射体・人工衛星技術力はどの程度水準なのかなど各種事項を把握できる」とし「各部品が純粋な北朝鮮技術で製作されたのか、中国やロシア部品が入っていないのかも確認できるだろう」と話した。
軍は北朝鮮が29日に衛星発射を予告した直後、警戒態勢を強化し各種非常事態に備えたとしている。軍関係者は「北朝鮮の発射体が軌道から外れて危険領域に進入する際に迎撃したり、発射体の一部が西海または南海上に落ちた場合、残骸収集作戦を行うなど様々な状況を仮定してこれに合わせた対応措置を準備した」と話した。
軍は同日、北朝鮮の発射体が予告された落下地点に到達する前にレーダーから突然消えると、直ちに他の情報資産を通じて墜落地点を追跡した。合同参謀本部は韓米情報資産を通じて発射体が全羅北道群山市於青島の西側200km余りの海上に落ちたことを確認し、引き揚げ作戦チームを急派した。軍は落下地点が韓国と中国の中間海域である「韓中暫定措置水域」であることを考慮し、艦艇数隻を送り中国側が接近できないようにしたという。暫定措置水域とは、西海(ソヘ=黄海)で韓国と中国漁船に限って申告なしに自由に操業できるよう許可された水域をいう。
西海海岸で警戒作戦中だった海軍兵力は落下推定地域に迅速に移動し、午前8時5分ごろ、北朝鮮発射体の一部と推定される物体を発見した。昨年、北方限界線(NLL)を越えて束草(ソクチョ)付近の東海(日本海)上に落ちた北朝鮮ミサイルの残骸を探すのに4日かかったが、今回は発射当日、直ちに引き揚げに成功した。
またソウルできのう31日の午前6時半ごろ、空襲警報のサイレンがなり、さらには「ただちに避難せよ」との文字メールまでが市民のスマホに送られてきた。北朝鮮がきのう午前6時27分に軍事偵察衛星だと主張する発射体を発射したのをうけての措置だと思われるが、あたかもソウルが北の攻撃対象になったかのような動きだった。
これに対し市民らは、「なんのせいで避難せねばならぬのか」「どこに避難すればいいのか(地下鉄駅かそこらのものかげでいいのかなど)」が不明であったため(市民らは)出勤できるのか、しないで家にとどまっていないといけないのかなどなど、相当の混乱があった。約1時間後に「誤報」だったとのメールがあったため会社に行く人は会社に行くなど一応の解決はみたが、市民らの怒りと混乱は終日続いた。誤報に対する釈明はいまのところまだソウル市(あるいは国防部)からは出ていない。
(無料メルマガ『キムチパワー』2023年6月1日号)
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