子どもが乗った幼稚園のバスを見送って、同じマンションのママ友と話した後は、帰宅前にポストをチェックする毎日。ある日、ポストに入っていた一通の手紙をきっかけにトラブルに巻き込まれ……。人気インスタグラマー・ツムママさん(@tumutumuo)さんが、ツムママさんのお母さんの実体験をもとに描いた「困った住人」をご紹介します。
美嘉さん(仮名・33歳)は、子どもが幼稚園の年長になり習いごとをさせるように。その合間に利用していたカフェで、翔太さん(仮名)と出会いました。同じ歳の子どもがいるということで意気投合し、やがて不倫関係に発展したそう。その後、いったいどんな結末を迎えたのか、詳しく伺いました。ママ友に子どもを預けて密会「不倫関係になってから、私は翔太さんへの思いがいっそう強くなりました。息子が習いごとをしている間に待ち合わせて、1時間ほど過ごすのが定番。お互いに夫婦関係が冷めていたので、“夫婦を交換できたらいいのに”なんて話していました。最初はそんな関係で満足していたんですが、だんだんと欲が出てくるんですね。もっと長い時間会いたいと思うようになり、同じ習いごとをしているママ友に息子を預け、密会を重ねるように。すると、次第に気が緩み始めて…。ママ友に息子を預けたある日、悲劇が起きました」ママ友から何件もの着信が…「ママ友には、“幼稚園のPTAの集まりがある”と嘘をついて、息子を預けました。そして私は、翔太さんとホテルへ。2時間ほど過ごし、帰り支度を済ませて、バッグに入れっぱなしにしていたスマホを見ました。そこには、ママ友からの何件もの着信履歴が…。すぐに折り返しの連絡を入れると、息子が怪我をしたと言うんです。公園に連れて行き、ジャングルジムで遊んでいて、落っこちてしまったと。さらに、私に連絡がつかないた
...moreめ、ママ友は“幼稚園に連絡したんですが……”と言ったんです。それを聞いて、血の気が引きました」夫の会社に連絡されて「PTAの集まりがあるなんて嘘ですから、幼稚園に連絡しても私はいません。でも、ママ友は預かった子どもに怪我をさせてしまったことでいっぱいいっぱいで、私の嘘を咎めることはなく、謝る一方でした。スマホの着信履歴を見ると、幼稚園からもかかってきていたので、すぐに折り返しました。すると担任の先生が、私に連絡がつかないので夫の会社に電話したと言うんです…。そこで、また着信が。相手は夫で、“どうした?”と慌てている様子。私はしどろもどろになりながら、なんとか状況を伝えましたが、内心はとんでもないことになった…と思っていました」離婚に向けての話し合い「状況はメチャクチャでしたが、幸い息子の怪我はたいしたことはなく、病院から連れて帰ることができました。その夜、夫が仕事から帰ってきて話し合うことに。嘘をついても無駄だと思い、男性と一緒にいたことを正直に伝えました。夫は怒り心頭でしたが、しばらくするとそれもおさまり、離婚に向けて話を進めることになりました。弁護士を介して翔太さん夫婦にも話が伝わり、翔太さん夫婦も離婚することに。夫は翔太さんに慰謝料を請求し、翔太さんの妻は私に慰謝料を請求する形で決着しました。息子の親権は私が取ることができたので、今は実家で一緒に暮らしています。ただ、息子がもう少し大きくなったら、この件に関して説明しなければいけないのかと思うと、胸が痛みます」“子どもの習いごとがきっかけで不倫に堕ちた妻の告白”をご紹介しました。子どもとの仲までは引き裂かれずに済んだようですが、犯したあやまちは消えません。やがてそれを子どもに伝えたとき、どんな反応をされるのか。さぞ、怯えていることでしょう。©Fast&Slow/Graphs/PIXTA(ピクスタ)文・塚田牧夫https://ananweb.jp/anan/475159/
子どもが乗った幼稚園のバスを見送って、同じマンションのママ友と話した後は、帰宅前にポストをチェックする毎日。ある日、ポストに入っていた一通の手紙をきっかけにトラブルに巻き込まれ……。人気インスタグラマー・ツムママさん(@tumutumuo)さんが、ツムママさんのお母さんの実体験をもとに描いた「困った住人」をご紹介します。
前回からの続き。投稿者さんはお子さんが学校を卒業し、感慨深い思いに浸っていました。するとそんななか、あまり面識のないママ友から「制服のお下がりをちょうだい」と言われて嫌な気持ちになってしまったのだそう……。
「図々しいよね?」と話す投稿者さんの言葉に、投稿内のママたちも共感の声をあげました。あまり仲が良くないママ友からお下がりをねだられた経験があるママたちは、割といるのかもしれませんね……。
使う前から「お下がりの予約しておくね!」って……
たとえ相手がよく知っているママ友でも、お下がりをあげるのはモヤモヤしてしまうケースもあるようですよ。
『子どもの中学の制服採寸に行ったことを話したら「その制服予約ね。卒業したらうちがもらうから~」と言われた。本当にあげたくないと思った……』
『中学入学説明会で運動着とかいろいろ購入してたら「それ、もらうから予約ね。下の子に回したいから」って……。クラスも別でほとんど話したことないのに。図々しいよね』
わが子が使う前の制服や体操着を指さして「それ、うちがお下がりの予約するから!」と言われたら……もちろんいい気分はしませんよね。「絶対にあげたくない」と考えてしまっても無理はないかもしれません……。「相手が仲のいい人であろうと、そうでなかろうと失礼な行為だ」とママたちには考えられたようです。
お下がりが欲しいのは「他の子にあげるから」?
驚きの理由
...moreでお下がりをねだられたママたちもいるようですよ。
『うちも昨年頼まれたよ。自分のママ友にあげたいんだって。もちろん断った。捨てるとしてもあげたくないわ』
『サイズ違うのにと思って聞いてみたら、他の子にあげるんだって。何で仲介しているのか謎だった』
「他の子にあげるからお下がりをちょうだい!」と言われて驚いてしまったママたちも……。自分の子どものためにお下がりをねだっているならまだしも、他の家庭の子のため……となると「なぜ?」と不思議な気持ちでいっぱいになりそうです。もちろん頼まれてお下がりを探しているのかもしれませんが、それならばきちんと説明をしてほしいですよね。
お下がりを転売?
さらに驚きの理由でお下がりを集めているママたちもいるようで……?
『知り合いのママはいろんな物をみんなからやたらと集めてる。他の人に「うちにあるからあげる」と配って、お礼もらってるらしい。それを知って「なんだかな」と思った。やってる人は「何が悪いの?」って考え方なんだろうけど、恥を知らないのかなと思う』
『制服や体操服、お下がりを集めて売ってる人を知ってるよ。非常識すぎ。悪徳商法かと思うレベル。ドン引きだよ』
なんと、ほかの人に売るためにお下がりを集めている人も存在するようです。ひょっとしたら「いらないものを有効活用しているだけなのに、何が悪いの?」と考えているのかもしれません。しかしお下がりをねだられた側としてはまったく嬉しくないですよね……。本人は良かれと思ってしている行動かもしれませんが、お金を儲けたいだけでは? と考えられても仕方がないでしょう。
逆にもらってほしいときは……?
とはいえ、本当に必要な人に渡るのであれば譲りたいと思っているママたちもいるでしょう。
『私は逆に誰かにもらってほしいけど、「もらって」とも言いにくいな。中学校はずっと不登校だったから、体操着なんて健康診断のときの2回くらいしか袖通してない。もったいなくて捨てられないんだけど、あげるような知り合いもいないし……』
『誰かもらってくれないなあって思ってるけど、あてがあるわけでもなく……。何かリサイクルみたいなとこがあればいいのにね』
お下がりを譲りたくても、相手がいないとなかなかあげられませんよね。しかし周りのママ友に「お下がりがいる人を知らない?」と聞いて回るのが難しい場合もあるでしょう。そんなときに有効な方法はあるでしょうか?
寄付を受け付けている学校もあるよ
『うちの子の学校に渡しておくと、困ってる人に制服レンタルするみたい。だからわが家は寄付しようと思う』
『下の子のランドセルは小学校に寄付するつもり。学校に預けておくと、困った家庭に回せるみたいだし』
不要になった制服を学校に寄付できる「学生服リユース事業」の取り組みをしている市もあるようです。譲り先をわざわざ探さなくとも、学校に渡すことで必要な人に回してもらえるというシステムは便利ですね。もしお下がりを譲りたいと考えているならば、学校に一度問い合わせてみるのもいいかもしれません。
制服のお下がりをおねだりされて、嫌な思いをしてしまったママたちは少なくないのでしょう。大切に使ってもらえるならまだしも、知らないところで売りさばかれていたりしたらモヤモヤしますよね……。「お下がりを渡す相手は選びたい」と思ってしまうのも無理はないかもしれません。お下がりを譲る、もらうという行為はなかなかデリケートなものなのでしょう。だからこそお互いに納得がいく譲り合いをしたいものです。
参考:環境省『リデュース・リユース取組事例集』
文・motte 編集・みやび イラスト・Ponko...
中学や高校でわが子が毎日使っていた制服。卒業後にはもう使わないとわかっていても、見るたびに感慨深い思いに浸ってしまうママたちもいるのではないでしょうか。その制服を突然「ちょうだい」と言われたら……驚いてしまいますよね。今回のママも、いきなりママ友からの”おねだり攻撃”に遭ってしまったようですよ。
『大して仲良くもないママ友から「制服をちょうだい」と頼まれた……断ったけど。こっちから「あげようか?」って言うならわかるけどさ。厚かましくない?』
そこまで仲が良いわけでもないママ友が「制服のお下がりをちょうだい!」とおねだり……。投稿者さんは断ったものの、急に「ちょうだい」とねだられたらポカンとしてしまいそうですね。ママ友のお願いは、投稿者さんからは「あまりにも非常識」と捉えられてしまいました。
お下がりのおねだりなんて、あまりにも図々しいよ
投稿者さんのコメントに対して、トピック内のママたちからは共感の声が挙がりました。
『わかる! そういう人いるよね。うちも断ったよ。それくらい買いなさいよって思う』
『厚かましいと思う。そういう人いるよね。確かに制服とかジャージとか、安くないけどね』
「お下がりをねだるのは非常識!」と考えたママたち。もちろんお下がりをやりとりすること自体は悪いことではないでしょう。しかし大して仲が良くない相手からねだられたり、なんでもかんで
...moreも「ちょうだい!」と気軽に言われてしまったら、ムッとしてしまうのも無理はないですよね。親しい相手と、必要な物のみをやり取りするのがスマートだと考えられたのではないでしょうか。
失礼な態度ばかり取っているママ友が……
『図々しいよね。普段すごく嫌な態度を取ってくるママが急に話しかけてきて、「ひとりっ子ですよね? 制服もらえます? うち、下にまだ3人いて~買う余裕ないんですよ」だって。悪いけどあげなかった』
こちらのママはなんと、普段は無愛想な知り合いママからお下がりの”クレクレ攻撃”をされたのだそう。自分にメリットがあるときにだけ寄ってくる姿に、腹が立つのも当然ではないでしょうか。普段からニコニコしているママならば、あげたい気持ちが湧いたかもしれませんよね。
タイミングを見計らってた……?
『うちは大して仲良くないママ友から、習い事の専用バッグをちょうだいって言われたわ。うちの子が習い事を辞めるのを聞きつけて連絡してきたみたい。ずっと狙われてたのかと思ったら怖かった……』
『幼稚園のサッカーチームのユニホーム、ボール、バッグ一式を買った。そのあと急に半年後に引っ越しになった。そしたら一度も話したことのない親から突然「ください」と電話。ビックリした……』
引っ越しや習い事を辞めるタイミングで、おねだりをされたというママもいました。習い事で仲良くしていたママに譲るならまだしも、それまでまったく話したことがない人からねだられたら嫌な気持ちになるのも当然でしょう……。むしろ「なんで辞めることを知ってるの?」と胸がザワザワしてしまうかもしれませんね。
お下がりをもらえて当然と思ってる?
『上の子が幼稚園のときに引っ越すことになったら「制服ちょうだい」と言われた。下の子が入園するから欲しいと。制服注文のときに買わなかったんだって……。うちが引っ越すって知ってたから、お下がりをもらおうと思ってたみたい。びっくりしたし図々しい』
引っ越しのタイミングでお下がりをねだられた、こちらのママ。「下の子の制服をそもそも注文してない」と告白されて開いた口がふさがらなかったようです。もしこちらのママに引っ越す予定がなかったり、お下がりを譲るのを断ったりしたら……相手のママは下の子の制服はどのように用意するつもりだったのでしょうか。個人的にはとても気になります……。
譲ったのに、お礼のひと言もなし
『私の高校卒業後、近所の子が制服、体操服、バッグ、靴まで「全部ください」って言いにきて、親が勝手に全部あげちゃった。しかももらいに来た子はお礼の言葉も何もなしだったって……仲良くもないのに自分からねだりに来る人はろくでもない』
『まったく接点のない人から頼まれた。近所だったので渡したけどその後お礼も何もない。だから「非常識な人こそねだりに来る」と思ってる』
あまり面識のない人にお下がりが欲しいと言われ、思うところはありながらも譲った方もいました。それでももし相手からきちんとしたお礼があれば、ママたちも「譲って良かった」と思えたかもしれません。しかしこちらのエピソードのようにお礼のひと言もなければ、”非常識な人”というレッテルを貼られてしまいますよね。
あまり面識がないママ友から制服をおねだりされて、嫌な気持ちになってしまった投稿者さん。ママたちのコメントを見る限りでは、同じような”被害”に遭っている人は決して少なくないようです。お下がりを譲るならば、お互いに気持ちよくやりとりをしたいですよね。
後編へ続く。
文・motte 編集・みやび イラスト・Ponko...