佐賀県高校定時制通信制体育大会は8日、佐賀市のSAGAスタジアムとSAGAプラザで陸上、バスケットボール、卓球の3競技が行われた。8校から161人が出場し、白熱した戦いを繰り広げた。 陸上総合は鳥栖工業高、バスケットボールは佐賀北高が、いずれも男女で頂点に立った。卓球団体は男子が鳥栖工業高、女子は佐賀商業高がそれぞれ優勝した。
第63回佐賀県高校総合体育大会第4日は2日、佐賀市のSAGAアリーナなどで6競技があり、バレーボール男子は佐賀学園が3大会ぶり10度目、女子は鳥栖商が6大会ぶり7度目の優勝を果たした。 ラグビーは佐賀工が49大会連続55度目の頂点。バスケットボールは男女そろって佐賀北が栄冠をつかんだ。 陸上は男子3000メートル障害で辻竜乃介(鳥栖工)が9分6秒51の大会新で優勝。男子三段跳びの土師立幹(佐賀東)も14メートル71で大会記録を更新した。
体操男子個人総合は、鳥栖工の小笠原春が6種目中5種目を制する圧巻の演技で頂点に立った。「(最初の)ゆかで崩れず、気分を上げられた」とうなずいた。 緊張を抱えながらも目立ったミスなく、ゆかの演技を終え、続くあん馬は高い完成度で技の出来栄えを評価するEスコアで得点を伸ばした。 主将として「チーム戦の方が自分らしく戦える」と自覚する。インターハイでの上位入賞を見据え、「まずは九州大会で個人と団体で1位に」。最後の夏はここからが本番だ。(志垣直哉)。
レスリング男子125キロ級は、鳥栖工勢が激突。全国選抜大会5位の松本弘生が3年生の貫禄を見せ、2年の里見健に13-4で競り勝った。 松本は足を使わないグレコローマンが得意だが、この日は自然と足技が出て、先に4点を獲得。試合の3日前に体調を崩して筋トレができず、体重も落としてしまい、「そのままフォールしたかったが、力が入らなかった」。それでも相手の背中に素早く回り込み、かぶり返しなどで得点を重ねて勝利をつかんだ。
向かい風のレースとなったカヌー男子カヤックペア500メートルは、鳥栖工の築山侑人・木下凌嘉組が絶好のスタートを決め、2分7秒03で優勝した。2人は「しっかり練習の成果を出すことができた」と満足げな笑みを浮かべてレースを振り返った。 風で波立つ水面をものともせず、力強いこぎでスタートから一気に飛び出し、先頭に立った。1人乗りのレースの直後だった築山には、体力面の不安もあったが、丁寧なパドル操作でしっかり水をつかむと、ラスト100メートルでさらに加速。2位に6秒差をつけてゴールした。