東京拘置所から保釈され、少し痩せ細って見えた、元議員で元YouTuberのガーシーこと東谷義和被告。彼がYouTuberだった時代に「芸能界をクリーンにしたい」という言葉が印象に残ったと語るのは、メルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』の著者の吉田さん。ガーシーが扉を開けた「ジャニーズの闇」に続いて、日本のテレビ界の闇にも光があたるのではないか、と予測しています。
『芸能界をクリーンにしたい』という言葉を確かに彼は語った
コロナワクチンに関するYouTubeがBANされているのは周知の事実だが、最近は“ジャニーズ”という言葉でも広告規制に引っ掛かって収益化できないYouTuberがいると聞く。
日増しにYouTubeもテレビ化していくようでヒシヒシと既得権益の忍びを感じずにはいられない。表現の自由は、日本国憲法で保障されている「基本的人権」のうち「精神的自由権」にあたる国民の権利なのに。
ガーシーが保釈された。
著名人らを常習的に脅迫した罪などに問われているガーシーこと東谷義和被告が勾留されていた東京拘置所から保釈された。一番初めにジャニーズをめくり始めた張本人は今のジャニーズ問題をどのようにみているのだろう。
実況でカメラに向かって深く一礼したガーシーは見事に変化していた。何か拘置所で盛られていたんじゃないのか、というほどの変貌ぶりを感じてしまった。
今更、なぜ捕まっ
...moreてしまったのかなんて書いても仕方ない。ただ、リアルにガーシーのYouTubeを観ていた自分にとって印象に残っている言葉がある。それは・・
「芸能界をクリーンにしたい」という言葉だ。
この彼の願望はどうだろう?
まるで令和のジョーカーのように「俺を生み出したのはこの国の不満や」と言い放ち、我々に善か悪か決めるのはおまえだ、と迫ってくる。
ガーシーは勘違いするな、と咎め、「俺は正義の味方やない。悪党や。けど悪党だから裁けることがあるはずや。」と国境を越えて逆襲劇を繰り広げた。ただの正義の味方はもはや過去の産物と化している。
そして、NHK党の党首(当時)の立花孝志から「衆議院選挙に立候補しませんか?」とのオファーがきた。で、当選したわけだ。28万票という獲得数を得て。
あの頃のイケイケの影は今のガーシーには無かった。相当反省もしたのだろう。
6月の逮捕から3カ月以上勾留されていたガーシー被告は19日に開かれた初公判で、「私が起訴状の発言をしたことは間違いありません」と述べた上で、「被害者には申し訳ないと思っています。一生かけて反省し、罪を償っていくつもりです」と謝罪した。
しかし、弁護側は脅迫の常習性はないと主張し、起訴内容を一部否認している。綾野剛の件かな?と思った。
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ガーシーが短期間で稼いだ収益の額
当時の主な収入源は暴露動画の広告収入の1億1千万円と、会員制サロン「GASYLE(ガシる)」の2億円らしい。それだけ注目を集めたということであろう。それにしてもこの短期間でものすごい収益だ。
その顧客層、及び支持層というのはどんな感じなのか?
調べてみると、ガーシーはインターネットを活動の拠点としていることもあって若者からの人気が高いと思われがちだが、そうでもないらしい。
実際は立花党首やガーシーの支持層については35-44歳が24%、45-54歳が37%、55-64歳が19%と、中高年が全体の8割以上を占めているという情報がある。飛び抜けて若年層からの支持が高いとは言い難いということだ。
要は社会へ出て、不満不平が積み重なった主に男性の琴線に響いたのは間違いない。なにを隠そう、この自分もその支持層にすっぽりと収まる。
彼のパーソナルを知るのに面白い話がある。
ガーシーは喫煙も飲酒もしないため、酒の席で泥酔していた人たちが後日覚えていないような痴態も同席したガーシーは覚えていることが多かったという。アテンダーは皆と一緒になって飲んで歌っていたら確かに芸能人のフォローはできないだろう。
芸能界のウラもオモテも知り尽くしているこのガーシーが、YouTube内での暴露の最中に発した、「芸能界をクリーンにしたい」という言葉は芸能界のダークを知り尽くした痛感な言葉だった。
そして、それは現実味を帯びてきた。
結果、今の「ジャニーズ問題」に繋がっていくのだから、思いは現実化している。実際にはこの「ジャニーズ問題」でさえ、氷山の一角だと思うが、今まで都市伝説での語らいばかりだと思っていたことが現実となった良例だろう。
そんな中、21日発売の「週刊文春」は、「ジュリー前社長が“涙の会見”直後にハワイで豪遊」と題した記事を掲載した。
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ジャニーズの次に暴かれるのはテレビ局の闇
同誌によると、ジュリー氏は4時間以上も続いた会見の直後に羽田空港へ向かい、ハワイ州ホノルル行きの飛行機に飛び乗ったという。
会見の直後ということはちゃんと計画を立てて初めからそのつもりで行ったのだろうが、どうしても「心からの反省」が欠落している。これが芸能界の当たり前のやり方なのだろう。
ガーシーがクリーンにしたかったのは、何も芸能界の「金と性」だけではなく、性根だともいえる。
『事務所の危機に旅行なんて』『事務所のスタッフやタレントがあまりにもかわいそう』『タレントは悪くないのに、つらい思いをさせておいて自分は豪遊とかあきれる』『会見直後で注目が集まっていることはわかっていただろうに、旅行しちゃうなんて……』などと、ドン引きする声が上がっているのだ。
それは当然のこと。芸能界汚染者はもはや通常の感性は持ちえてはいない。これはすべての関係者ではないのであしからず。
ジャニーズ事務所のタレントを起用した広告を企業が見直す動きが急速に広がっている。2010~20年にネスレ日本で社長兼CEO(最高経営責任者)を務めた高岡浩三氏は、自身のフェイスブックにこう語っている。
「クライアントサイドにいた私でさえ、(故ジャニー喜多川氏の性加害について)20年以上前からうわさとして知っていた。だから一度も事務所のタレントを広告に起用しなかった」と。
更に、
「今更、ジャニーズ事務所のタレントと契約しないという大手クライアントこそ、この手の問題を知っていたはずだし、知らなかったとしたら恥ずべきことだ」と指摘した。
なんとか矛先を芸能人単体へ向けてきたテレビ局だが、企業に潤してもらっていながらも、企業が真実を語り始めてしまったから面白い。
芸能界の重鎮であるジャニーズ事務所の崩壊とともに、すでに矛先はそれに関わった企業にまで及んできた。そして、次はとうとうテレビ局だ。ここが一番の闇だろう。誰も触れない、関わらないーー
(メルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』2023年9月23日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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image by: Ned Snowman / Shutterstock.com
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