あの日から、もう3年になる。前回参院選の最終盤だった2022年7月8日、安倍晋三元首相が奈良市内で街頭演説中に銃撃され、死亡した。 殺人罪などで起訴された山上徹也被告(44)は動機に関し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する強い恨みと、安倍氏や自民党と教団の親密なつながりを口にした。母親が教団に1億円もの献金をし、家庭が崩壊したという。 教団の高額献金問題が改めてクローズアップされる契機となったが、いかなる理由があろうと暴力は断じて許されない。被告の裁判員裁判は10月末に奈良地裁で始まる。