映画『はたらく細胞』が大ヒット中の永野芽郁(25)。本人の仕事は絶好調の一方、彼女の周辺を取り仕切る男性マネージャーの“ブチギレ体質”が業界内で問題視されています。今は下っ端の現場スタッフも、いつかは出世して偉くなるもの。マネージャーの度を超した猛クレームが、永野の味方を減らさなければいいのですが…。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが詳しく解説します。
何をやらかした?永野芽郁の“お騒がせマネージャー”
『デイリー新潮』が、興行収入62億円を超えた大ヒット作『はたらく細胞』に出演している永野芽郁の“周辺”を報じています。
2018年朝の連続テレビ小説『半分、青い。』で一躍注目され、その後も着々と力を付けてきた永野は今25歳、この先どんな大女優になっていくのか楽しみですよね。
しかし『デイリー~』は、そんな活躍に別の面からSTOPをかけたいようです。
今回“ワイド特集”に取り上げられたのは、傍若無人を繰り返す、永野の“お騒がせマネージャー”についての記事でした。
記事によればこのマネージャーは、永野が出演したバラエティ番組の収録進行が悪いことに苛立ち、番組スタッフやチーフプロデューサーに対して、周囲が眉をひそめるような態度をとったということです。
年末の特別番組の収録でしたから、おそらく永野のスケジュールも他の仕事との兼ね合いで“押せ押せ”だったのでしょう、現場
...moreのマネージャーとしては文句のひとつも言いたくなる気持ちもわかります。
現場にいたわけではありませんから、スタッフがどのように手際が悪く、収録が長引いたのかはわかりませんけれど、この時期のテレビマンたちは疲労困憊の状況です、少しくらいはそれを想定して考えてあげてもいいかもしれません。
状況が手に取るように想像できる年末年始特番収録の修羅場、私は両方の立場がわかる気がするのですが…。とはいえ、現場にいなかった以上は何も言えませんけれど…。
【関連】中町兄妹、悪くなくね?八潮市道路陥没事故を「笑う」のが「不謹慎ではない」理由。“中町アンチ”のヒステリーと日本のヤバい実状とは?
タレントを応援してくれる「味方」を減らしてしまうマネージャーも
マネージャー関連のトラブルといえば、橋本環奈が「使えねぇ…」の名セリフ!?とともに、現場マネージャーを複数人クビにしたという報道が記憶に新しいところですね。
疑惑にしても噂にしても、やはり“火のない所に~”ではないでしょうか、この報道後のハシカンのクライアントたちの反応を見ていると、少なからず影響を及ぼしているのがわかります。
永野の場合は本人が何かしたわけではありませんが、常に一緒のマネージャーがこの記事通りとするならば、彼女を見る視聴者は何となく不愉快な気持ちになりかねず、今まで通りとはいかないかもしれませんよね。
これまで数多くの現場マネージャーと仕事をしてきた私の経験を申し上げると、いちばん記憶に残っているのは『TRY ME~私を信じて~』がブレイク中の安室奈美恵さんのマネージャーでした。
安室さんにインタビューしたのは東京・港区の『ANAインターコンチネンタルホテル』だったのですが、このとき同席したマネージャーが半端なかったのです。
楽曲のプロモーションのためのインタビューで、その部分に関しては、無難に安室さんのアピールを聞いてあげることはできました。
問題だったのは、私が彼女のボーイフレンドや私生活に関して、プロモーションに引っ掛けて突っ込んだ質問をした時でした。
安室さんは恥ずかしそうに、沖縄にいた頃のクラブ通いや、初恋の思い出を切々と話してくれたのですが、私が質問したり相槌を打つ度に――
「今の部分は(掲載する原稿として)使えないからね」 「聞くのは自由だけど、今のはカットだからね」
と口を挟んできたのが、そのマネージャーだったのです。
インタビュー取材というのは、ゲストとホストの“あ・うん”の呼吸というか、お互いにしかわからないタイミングがあります。
その時間が上手く流れた時、取材が終わった後に、私は何度も充実・満足感を得られた覚えがあります。
ところがこのマネージャーは、そんな空気をかき乱すように口を挟んできたのです。
私は“彼女の私生活に関する部分は全部、私の胸の中に秘めたものになるこのインタビュー、記事としてはつまらないものになってしまうんだろうな…”なんて残念に思ったものです。
【関連】東出昌大、YouTube休止の裏に元不倫相手・唐田えりかの「好影響」?山暮らしよりも大切な「役者魂」に火がついたか
いつか出世する下っ端スタッフ、「ひどい仕打ち」は忘れないもの
タレントを守るのは所属事務所やマネージャーの役目です。各メディアと上手に付き合えば、何かのときに助けてくれるでしょうし、力になれるはず…“持ちつ持たれつ”の関係なのです。
永野のマネージャーは、かつて梅宮アンナや沢尻エリカが全盛の頃に現場マネージャーだった方の下で仕事のイロハを学んだ方のようです。
タレントが気持ち良く仕事をできるように、全てに気を配るのがマネージャーの役目だと思います。そして仕事が上手くいけば、タレントもマネージャーに感謝し、全ての苦労が報われる時もくるでしょう。
ひとつ、心に留めておかなければならない事があるとするなら、“タレントあってのマネージャーという存在”だということでしょうか。
たまにいらっしゃるんですね…勘違いというか、自分が天下を取ったように振る舞うマネが…。
守るべきは守るのは当然のことです。ただ、それが行き過ぎると、タレントの仕事に支障が出てくるケースも、私は今までたくさん見てきました。
【関連】9年ぶり女優復帰「吹石一恵41歳」をTV業界が推すワケ。菊川怜46歳とも共通点、記者が語る「後にも先にも彼女だけ」の衝撃秘話
永野の日常やオフ・ショットをインスタグラムで紹介し、ファンには“私たちの知ることができない芽郁ちゃんを見せてくれてありがとう”と感謝もされているというこのマネージャー。私の不安が現実にならないことを祈るばかりです。
【関連】timelesz佐藤勝利のブログ代筆騒動で芸能記者が驚いたこと2つ。なぜ「芸能界あるある」が「ファン裏切り行為」になってしまったのか?
【関連】キムタク長女、Cocomiが週刊誌に苦言!その主張が「正しい」ワケ。芸能記者が考える「超えちゃいけないライン」とクラクション鳴らしの是非
プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
image by :Dick Thomas Johnson from Tokyo, Japan, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
MAG2 NEWS...