ゴッホが模写したことでも知られる「大はしあたけの夕立」。歌川広重の「名所江戸百景」のなかにある一作です。プロはこの絵のどこに注目するのでしょうか? 太田記念美術館の学芸員に聞きます。
東京都台東区の東京都美術館で開催中の「ミロ展」(朝日新聞社など主催)の来場者が20万人を超え、20日、記念セレモニーが行われた。 セレモニーに臨んだのは、東京都武蔵野市の会社員宮城織子さん(30)と…
尼崎市は、第3回白髪一雄現代美術賞の受賞者を次のとおり決定し、表彰式を実施いたします。つきましては、是非ご取材いただきますよう、お願い申し上げます。
1 受賞者
土屋 咲瑛(つちや さえ)氏
2 表彰式について
日時:6月30日(月)午前10時45分~11時15分
場所:尼崎市役所 北館2階 特別会議室
出席者:受賞者、市長、副市長、総合政策局長など
3 受賞者の決定方法について
公募により募った候補者の中から、選考委員による選考会で受賞候補者を選定いただき、その後、本市において受賞者を決定しました。
4 今後の予定について
令和8年度中に受賞者による展覧会を市内のアートスペース「A-LAB」で開催します。
5 白髪一雄現代美術賞について
既成概念にとらわれない前衛作品を発信し世界的に評価された本市ゆかりの現代美術画家・白髪一雄氏にちなみ、若手アーティストによる先駆的で魅力ある現代美術作品を顕彰することによって、現代美術における若手アーティストの発表・創造の機会の創出及び若手アーティストのこれからの活躍を応援しています。
土屋 咲瑛(つちや さえ)
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【略歴】
1999年 大阪府生まれ
2024年 京都市立芸術大学大学院美術研究科美術専攻油画 修了
【主な活動歴】
展示
2018年 「ガラガラ」京都市立芸術大学、京都
2021年 「京都市立芸術大学作品展2020」京セラ美術館、京都
「隣の島」MEDIA SHOP GALLERY2、京都
「シェル美術賞展2021」国立新美術館、東京
2024年 「京都市立芸術大学作品展2023」京都市立芸術大学、京都
「アートアワードトーキョー丸の内2024」行幸地下ギャラリー、東京
「A-LAB Artist Gateʼ24」A-LAB、兵庫
「Kyoto Art for Tomorrow 2025 ―京都府新鋭選抜展―」京都文化博物館、京都
2025年 「ARTSITSʼ FAIR KYOTO 2025」京都新聞ビル 地下1階、京都
受賞歴
2021年 「シェル美術賞2021」入選
2024年 「Kyoto Art for Tomorrow 2025 ー京都府新鋭選抜展ー」国際賞
ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川国際交流賞
2025年 「ARTISTS' FAIR KYOTO 2025 マイナビ ART AWARD」優秀賞
【代表作品】
《地図を通ってくる視線》、ターポリンに印刷、2025
《そら音》、ラベルライター、三脚、テープに印字、2024
《地図(ルームフルオブルールズ(スルー・ユー))》、
コピー用紙にスケッチペン、2024
第3回白髪一雄現代美術賞 選考総評
今回の選考会は前回より多数の応募者があったため、一次選考と二次選考という流れで受賞候補者を決定した。まずは一次選考で 55 作家の中で 16 作家を選出。二次選考会では選考委員5 名の間で推薦作家がまとまらず、作品プランを精査し意見交換が行われた。各作家の作品レベルが拮抗し、若手新人からキャリアのある中堅作家まで甲乙つけがたく、多数決では決まらず、選考委員の間で長時間のディスカッションを重ねた。作品の独自性や将来への期待度はもちろんのこと、精神が自由であることの表明という「具体」の精神も尊重された。
そんな中で土屋咲瑛さんが選ばれ、彼女は「“私”の存在の在り方を表現したい」と。自己と世界との関係性を問いかけるような思考は、白髪一雄作品にも顕著だと感じる。白髪作品は行為の芸術、すなわち身体表現を通して自己存在を問う。他方、緩やかにトボけた感じの線描で表現される土屋さんの感性と白髪作品には共通点は少ないが、思考の方向性として「自己と世界の在り方」に共通点が見いだせる。展示では、新作アニメーションを含むインスタレーションを紹介予定。不可思議で未知数の多い作風と将来への期待度を含め「第 3 回白髪一雄現代美術賞」を土屋咲瑛さんに決定した。
加藤義夫(「第 3 回白髪一雄現代美術賞」 選考会座長
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青森県弘前市の現代津軽こぎん刺し作家・貴田洋子さん(76)と、岩木山を描き続ける青森市の画家・石澤暁夫さん(63)による「スーパーコラボ展」が20~29日、青森市の県立美術館で開かれる。岩木山をモチーフにした幻想的なこぎん作品や躍動感あふれる抽象画などが展示される。2人は昨年、弘前市民会館で開かれた展覧会を機に知り合い、石澤さんが貴田さんに展覧会開催を提案した。貴田さんは首都圏で創作活動を続け、2019年に帰郷。21年、第8回日展で「津軽・稔(みの)り輝く」が特選に輝いた。コラボ展では、津軽の…
7月11日に開幕を控える「北斎・広重 大浮世絵展」(県立美術館)の担当記者が、北斎が愛した富士山を彫ってみようと、木版画よりも手軽な「消しゴムはんこ」に注目した。消しゴムはんこ作家の江口智子さん(50)に、魅力や作り方を聞いた。(清川千穂) 江口さんは約20年前、子どもの通園グッズに記名する手間を省くためのはんこ作りをきっかけに、創作活動をスタート。現在は、自身が経営するカフェ「とこのとこ」(白石町)の一角で作品を販売している。「アナログならではの温かみがある。多少のズレや欠けも味になる。