今年4月よりフジテレビ系で放送される、大人気アニメ『鬼滅の刃』第3期「刀鍛冶の里編」の主題歌が解禁された。 しかし「ダサすぎる」としてファンは首をかしげている。 アニプレックスの公式YouTubeチャンネルは2月3日、「刀鍛冶の里編」の主題歌を務めるアーティストの映像を公開した。 オープニングはロックバンド『MAN WITH A MISSION』と、シンガーソングライター・milet(ミレイ)のコラボであることが明かされる。 映像内では2組のコラボ楽曲『絆ノ奇跡』の一部を公開。MAN WITH A MISSIONのパワフルな歌声と爽快感のあ...
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【音楽通信】第140回目に登場するのは、圧倒的な技術と楽曲でロックファンの心を掴み、国内外で存在感を発揮している“究極の生命体5匹”からなるロックバンド、MAN WITH A MISSION(マン・ウィズ・ア・ミッション)のJean-Ken Johnny(ジャン・ケン・ジョニー)さん!オオカミバンドだからこそ音楽が届きやすい Jean-Ken Johnny (ジャン・ケン・ジョニー/Gt・Vo・Raps)。special skills : 三点倒立 / GUITAR、favorite music : PUNK、my boom : チキンタツタ。【音楽通信】vol.140頭はオオカミ、カラダは人間という“究極の生命体5匹”からなるロックバンド、通称「マンウィズ」ことMAN WITH A MISSION。2010 年に突如音楽シーンに登場して以降、クオリティの高い楽曲とパフォーマンスで瞬く間にロックファンの心を掴み、いまやスタジアムクラスの会場を即日ソールドアウトさせるほどの大人気バンド。また、数々のドラマや映画の主題歌を担当するなど確かな技術に根ざした多彩な楽曲を届け、日本のみならず海外でもツアーを展開し、国内外でその存在を知らしめています。そんなマンウィズが『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』のオープニングテーマとエンディングテーマを収録したmilet(ミレイ)さんとのコラボレ...moreーション作品「絆ノ奇跡 / コイコガレ」を2023年5月31日にリリース。今回、マンウィズのメンバーで唯一“会話ができるオオカミ”のギター&ボーカル&ラップを担当するジャン・ケン・ジョニーさんに、音楽的なルーツなどを含めて、インタビューしました。※ジャンケンさんの発言はananwebにて読者の皆様にわかりやすいよう、平仮名翻訳してお届けします。――バンドのソングライティングを手がけるジャン・ケン・ジョニーさんの音楽的なルーツから教えてください。自分自身のことでいえば、90年代に流行っていたオルタナティブロックや、音楽のカテゴリーでいうとグランジ、それとバンドサウンドにものすごくインスパイアされた記憶あります。バンドでよく聴いていたのは、ニルヴァーナやスマッシング・パンプキンズでしたね。90年代はギターロックだけではなく、時代性もあいまって、ハイブリッドな音楽が流行していました。ミクスチャーですとか、パンク、メロコア、トラックミュージックも流行りだしていて。そのなかでとくにオルタナ、ギターロックが好きだったんです。つまり、いろいろな音楽が混在している「あの時代のファン」というのが、言葉として正しいのかなと。90年代の音楽そのもの、アメリカやイギリス問わず、さまざまなアーティストに影響を受けました。――ジャンケンさんは作詞作曲や、ギターも弾かれるわけですが、楽器自体にはいつ頃から触れていたのでしょうか。最初に触った楽器は、ギターもあるんですが、実はクラリネットも演奏したことがありますね。そのときはクラリネットなどの管楽器などをはじめとしたクラシック音楽に興味があったんです。――クラシックからロックまで知識があるスゴいオオカミですね。そもそもジャンケンさんが音楽の道を志したきっかけはなんでしょうか。いちリスナーとしてバンドの音楽に興味を持ち始めたときに、見よう見まねでギターを演奏してみたり、歌を歌ってみたりしたことがあって、「非常に自分に合っているな」という感覚を覚えました。ほかのことに手を出すこともあったなかで、一番しっくりきたのは、やっぱり音楽をやっているとき、バンドをやっているときだと確信した記憶があります。そして自分が聴いているバンドさんが、海外のフェスで何十万というお客さんを自身の楽曲やメッセージで熱狂させているそのさまを見たときに、「いつしか自分も彼らみたいになりたい」という、夢を抱くようになりましたね。―― MAN WITH A MISSIONとしてデビューしてから12年が経ちますが、当初から現在までの道のりはいかがでしたか。2010年に始動した当初から、我々自体、みなさんが普段目にするようなほかのバンドさんとは風体が違うわけですよね。我々自身もそれを十分に心得たうえでみなさんの前に立ったとき、自分たちのメッセージ以上に、音楽そのものが届きやすいといいますか。オオカミバンドとして、アイキャッチになる、関心を集めるという意味では、すごく武器になっていて助かるなという印象があります。普通に音楽をやっていると、いい曲や歌詞を書く、作品そのものに情熱を注ぐことをみんな第一に考えると思うんですが、それにプラスアルファして広げていく作業も重要。どうにかみなさんに自分たちの音楽を届けるというところで、苦労されているバンドさんをたくさん見てきました。そういったなかで、我々の場合、非常にユニークで特殊な形だといえます。それは日本のみならず、海外でライブをするときもすごく感じるところですね。音楽は簡単に国籍を超えるとはいえ、演者がステージに立ったときに、どの国の人も一度は自分のフィルターのなかで「このバンドはどこの国からやってきて、どこの国の発音をしているのか」と考えてしまうことがあるような気がするんです。そのときに、ビジュアライズされた統一感を持っていると、国籍がどうというフィルターが逆に除外されて。「こいつらもうオオカミだから」と、国とかはどうでもよくて、音楽にフォーカスしようとなる。とくに海外で公演すると、我々の見た目がこういう形だからこそ、より音楽にフォーカスしてくれるというギミックに気づかされることが多いですね。――マンウィズのメンバーとの出会いは、やっぱりご自身のなかでも大きなものでしょうか?それは大きいですね。メンバーのなかで僕自身が音楽を作って届けるというときに、シンガーソングライターで単独でやっているわけではないので、自分以外のメンバーと音楽を作っている。その音楽を打ち出していることの有り難みは年月を重ねるほどに感じるところでもありますし、メンバーだけではなくスタッフとの出会いや、現在僕らがたどっているこの道のりも、その結晶なんだなと思っています。「鬼滅の刃」の哲学と絆を骨子にした世界観の新曲Tokyo Tanaka(トーキョー・タナカ/Vo)。special skills : SLEEPING / SING A SONG、favorite music : CLUB MUSIC、my boom : ステロイド 注射。――5月31日に、miletさんとコラボレーションされた、現在放送中の『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』(フジテレビ系 毎週日曜 午後11時15分ほか)のオープニング主題歌「絆ノ奇跡 / コイコガレ」がリリースされます。すでにお茶の間でも流れている話題の新曲ですね。ありがとうございます。「鬼滅の刃」の「刀鍛冶の里編」のストーリー上、柱である時透無一郎と甘露寺蜜璃の男女が主人公である竈門炭治郎たちと一緒に戦います。そこで、アーティスト側も男女混成のものにしたいとアニメを制作されているufotableさんからご提案がありました。そこで、デモを何曲か提案させていただいたんです。――「鬼滅の刃」の主題歌という面でのプレッシャーはありましたか。不安はなかったです。我々ができることは、楽曲の中でどれだけ自分たちの世界観とその作品を通じて共通項を見つけて、楽曲を提供できるかというところ。それはどんな場合でも変わらないですね。ただ、発信力がある作品に関わる、覚悟みたいなものは必要になりました。関わっている人、ご覧になっている人も含めて数が多いので、やっぱりちょっと襟を正し直したところはあります。――「絆ノ奇跡」は、ジャンケンさんが作詞作曲を手がけていますね。始まりから三味線と尺八の音色も聴こえて和を感じさせますが、どういった点を意識して作っていかれましたか。アニメのシリーズでは第四シリーズ目になるんですが、どうしてもアニメの曲は時系列を追うごとに、ハードルが高くなってしまうような気がするんですよ。やはり第一シリーズ目の曲がみなさんにとって思い出深いもので、非常にクオリティが高かったので、そのなかで我々がこのタイミングで出させていただくとなると、サウンド感からかなり異質なものやこれまでと少し違うものをお届けしたいと考えました。 Spear Rib(スペア・リブ/Dr)。special skills : ONE MORE GOHAN / DRUMS、favorite music : HEAVY METAL、my boom : スペアリブ。ストーリー全体に流れているものを彷彿とさせなが...