「本件控訴を棄却する」-。13日午後1時半、福岡高裁宮崎支部の法廷に裁判長の声が響いた。2018年に鹿児島県日置市で男女5人を殺害したとして殺人などの罪に問われた岩倉知広被告(45)は、座ったまま微動だにせず、裁判長を見つめていた。極刑は回避できないとの判決。しかし、遺族が真相に迫る機会は乏しいまま、控訴審は終わった。
鹿児島県日置市で2018年、親族ら男女5人を殺害したなどとして殺人と死体遺棄の罪に問われた無職、岩倉知広被告(45)の控訴審判決で、福岡高裁宮崎支部は13日、死刑とした1審・鹿児島地裁判決(20年12月)を支持し、弁護側の控訴を棄却した。平島正道裁判長は「強い殺意に基づく人命軽視も甚だしい悪質な犯
2018年に鹿児島県日置市で親族ら男女5人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた岩倉知広被告(45)の控訴審判決公判で、福岡高裁宮崎支部(平島正道裁判長)は13日、死刑とした一審鹿児島地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。
鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊基地建設によって漁を営む権利が侵害されたとして、地元の漁師が国に対し工事差し止めを求めた訴訟の判決が11日、鹿児島地裁であり、窪田俊秀裁判長は請求を棄却した。原告側は福岡高裁宮崎支部に控訴する方針。
九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)は地震や噴火などにより事故の可能性があるとして、住民らが九電と国に運転差し止めを求めた訴訟で、住民側は5日、事故の具体的危険性はないとして請求を退けた2月21日の鹿児島地裁判決を不服とし、福岡高裁宮崎支部に控訴した。