「研究内容」とは?

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歯のエナメル質を修復するジェルが誕生――虫歯治療に革命か? - 11月07日(金)20:00  ナゾロジー

イギリスのノッティンガム大学(University of Nottingham)を中心とする研究によって、歯の表面に塗るだけでエナメル質(歯の表面の硬い層)を再生させる新しいタンパク質ジェルが開発されました。 再生したエナメル質は硬さや耐久性といった機械特性が約9割前後まで回復し、日常生活における歯磨き・咀嚼・酸への耐性試験でも安定性が確認されました。 通常、エナメル質は一度失われると自然には戻らず、エナメル質を失った歯は虫歯に脆弱になります。 しかしエナメル質を常に完璧に再生・維持されれば、理論上は虫歯はほぼゼロに近づくでしょう。 果たして、このジェルによって「虫歯で歯を削る治療」は過去のものになるのでしょうか? 研究内容の詳細は2025年11月4日に『Nature Communications』にて発表されました。 目次 なぜ歯のエナメル質再生は難しかったのか?「唾液を活用する」エナメル再生ジェルの仕組みエナメル再生ジェルの可能性と限界 なぜ歯のエナメル質再生は難しかったのか? なぜ歯のエナメル質再生は難しかったのか? / Creditr:ライオン歯科衛生研究所 「虫歯で失った歯が元に戻ったらいいのに」──とは誰もが思うことでしょう。 虫歯治療のために歯を削られたり抜かれたりするのは誰にとってもつらいものです。 しかし、それは歯の表面を守るエナメル質が一度失われると...more
カテゴリー:科学/工業

キツツキは穴掘りするときテニス選手のようにうなり声を出す - 11月07日(金)18:00  ナゾロジー

アメリカのブラウン大学(Brown University)で行われた研究によって、キツツキはクチバシを打ち付ける瞬間に人間のテニス選手がスマッシュを打つときの「うなり声(グラント)」のように息を「グッ」と吐き出していることが示されました。 呼吸には筋肉を硬直させるタイミングを同期させる効果もあると考えられており、この全力の呼吸法と全身の筋肉の連鎖的な動きにより、キツツキの一撃は体重の20~30倍規模の衝撃を生むと報じられています。 なぜ呼吸のもたらす効果はなぜこれほど大きいのでしょうか? 研究内容の詳細は2025年11月6日に『Journal of Experimental Biology』にて発表されました。 目次 キツツキの打撃は瞬間的に400Gに達する打撃と呼吸の完全同期を実証「気合いの呼吸」は生物共通の戦略か? キツツキの打撃は瞬間的に400Gに達する キツツキの打撃は瞬間的に400Gに達する / Credit:Canva 森の中から「コンコンコン…」と響く音。わずか数十グラムの小さな鳥が、自分より遥かに大きな木に穴を開ける光景は何度見ても不思議です。 あの激しい頭突きに「痛くないのかな?」「首は大丈夫だろうか?」と心配になった経験がある人もいるでしょう。 実際、キツツキは1秒間に最大13回ものハイスピードで木を突くことができ、その頭には瞬間的に最大約400Gの減速が...more
カテゴリー:科学/工業

尿管結石を包んでまとめて除去してくれる「逆服薬ゼリー的手法」が誕生 - 11月04日(火)21:00  ナゾロジー

アメリカのスタンフォード大学で行われた最新の研究により、尿管結石を細かく砕いた後にどうしても残ってしまう小さな破片を、磁気を帯びたゼリーを利用して一気にまとめて回収できる新しい方法が開発されました。 これまで手術を行っても結石の約40%が取り残されていましたが、実験では人工腎臓内にある全ての結石を除去することに成功しています。 またブタを使った試験では、腎臓内の結石破片の広範囲が視認下で回収され、安全性も確認されました。 この新しい磁気技術が、本当に人間の腎臓結石治療を変える画期的な方法となるのでしょうか。 研究内容の詳細は、2025年10月29日に『Device』で発表されました。 目次 尿管結石の40%は手術しても取り残されている磁気を帯びた服薬ゼリーが尿管結石をまとめて除去する結石治療が変わる日 尿管結石の40%は手術しても取り残されている Credit:Magnetic retrieval of kidney stones via ureteroscopy in a porcine model 「腎臓の結石が磁石で取れたら…」そんな冗談みたいなことを考えた人は案外多いかもしれません。 特に腎臓結石の激しい痛みに一度でも苦しんだ経験のある人ならなおさらでしょう。 実は、最新の研究によってそれが冗談では済まなくなるかもしれないのです。 そもそも腎臓にできる結石とは、体のな...more
カテゴリー:科学/工業

恐竜の化石に好んで生えるコケを発見 - 11月04日(火)18:00  ナゾロジー

英国のレディング大学(University of Reading)を中心とした研究チームによって、恐竜の骨の化石の表面にコケのようなオレンジ色の地衣類が優先的に繁茂していることが科学的に明らかになりました。 研究者たちは地衣類が化石骨の表面の最大約50%を覆うのに対し、すぐそばにある普通の岩石には1%未満しか生えていないと報告しています。 また研究ではこの結果を利用して空中を飛ぶドローン(小型の無人航空機)を使い、地衣類の特殊な反射パターンを目印にして空から化石を探すという新しい方法を実証しました。 この方法が発展すれば、これまで困難だった化石の発見を効率的に進められる可能性があります。 しかし、なぜ地衣類たちは骨の化石の上で優先的に繁殖していたのでしょうか? 研究内容の詳細は2025年11月3日に『Current Biology』にて発表されました。 目次 化石が好きなコケの噂は本当なのか?恐竜の化石に群がるオレンジ色の地衣類の謎を科学が解明化石探しに革命を起こす 化石が好きなコケの噂は本当なのか? 化石が好きなコケの噂は本当なのか? / Credit:Canva 化石探しというのは古生物学者にとってはとても骨の折れる作業です。 広大な大地を地道に歩き回り、小さな骨のかけらを根気よく探すほかありません。 新しい化石を見つけるのは、運が良ければというレベルの話なのです。 長年...more
カテゴリー:科学/工業

早稲田大学 英語Podcast番組「Rigorous Research, Real Impact」 第2シーズン エピソード4 配信開始 - 11月04日(火)09:45  共同通信PR

早稲田大学 英語Podcast番組「Rigorous Research, Real Impact」 第2シーズン エピソード4 配信開始 “Market Makers: The Politics of Market Design”   早稲田大学(東京都新宿区、総長:田中愛治)は、英語Podcast番組「Rigorous Research, Real Impact」の新エピソード「Market Makers: The Politics of Market Design」を2025年11月4日に配信を開始しました。スマートフォン専用アプリやインターネット、Spotify、Apple Podcasts、Amazon Music、YouTubeの各プラットフォームを通じて、「無料」で聞くことが出来ます。 エピソード 4: “Market Makers: The Politics of Market Design”     エピソード4は、政治経済学術院 のセドン ジャック 准教授をゲストに迎え、MCを務める経済学研究科博士後期課程学生のファビアン氏とともに、「グローバル経済の隠れた構造」について探ります。セドン准教授は、ロンドン金属取引所を題材とした自身の研究をもとに、国際市場が経済的要因だけではなく、政治的な力関係や制度設計によって形づけられているこ...more
カテゴリー:プレスリリース

投票に行かない人は早く死亡する傾向にあると判明 - 11月07日(金)19:00  ナゾロジー

フィンランド・ヘルシンキ大学(University of Helsinki)で行われた大規模研究により、投票に行かなかった人は、同じ期間に投票に行った人に比べて男性では亡くなるペースが1.73倍、女性でも1.63倍になることが示されました。 さらに、事故や暴力、アルコールなどによる病気以外の死因では、非投票者の亡くなる危険が約2倍(男女とも)に達し、この差は学歴による死亡差を上回っていました。 研究チームは、投票行動そのものが健康状態や社会とのつながりを映す「補助指標」になり得る可能性を指摘しています。 では、なぜ「投票する・しない」という社会的な行動が、人の寿命にまで影響しているのでしょうか? 研究内容の詳細は2025 年 11 月 4 日に『Journal of Epidemiology & Community Health』にて発表されました。 目次 投票行動が「寿命」に影響するの本当か?318万人の21年間に渡る調査が明かした「投票と寿命」病院の問診票に「投票に行くか」が加わるかもしれない 投票行動が「寿命」に影響するの本当か? 投票行動が「寿命」に影響するの本当か? / Credit:Canva 「投票に行かない人ほど早く亡くなりやすい」――そんな話を聞けば、にわかには信じがたいでしょう。 実際、選挙に足を運ぶかどうかと健康状態は、一見関係がないように思えま...more
カテゴリー:科学/工業

極限まで遺伝子を削った人工細胞でも進化は可能なのか? - 11月05日(水)21:00  ナゾロジー

「生物になるために最低限必要な遺伝子は何個あればいいのでしょうか?」 この質問に答えるため、科学者たちは数年にわたる試行錯誤を経て、493個の遺伝子だけで生きることができる人工細胞「JCVI‐syn3B」を作り出しました。 しかし、これには新たな疑問が生じました。 「これほど遺伝子を削ぎ落とされた生物は、進化が可能なのでしょうか?」 米国のインディアナ大学(IU)で行われた研究では、限界までブロックを抜かれたジェンガのような遺伝子を持つ人工細胞に自然淘汰圧が加えられ、進化が強いられました。 1つでも遺伝子が変異して機能を失えば死ぬ生物に、進化は可能だったのでしょうか? 研究内容の詳細は2023年7月5日に『Nature』にて掲載されました。 目次 最低限何個の遺伝子があれば生物になるのか?人工細胞は自然細胞よりも早く進化できる 最低限何個の遺伝子があれば生物になるのか? 最低限何個の遺伝子があれば生物になるのか? / Credit:ポストゲノムの発生生物学 . 理研 生命の複雑さは、その生物が持つ遺伝子の数にある程度関連します。 単純な細菌などでは数千個の遺伝子しか持ちませんが、植物や動物の遺伝子数は20,000を超えることもあります。 しかし最近の研究では、数千個しかない遺伝子の中にも、生存にとって必ずしも必要がない遺伝子が多数含まれていることがわかってきました。 たとえば...more
カテゴリー:科学/工業

「サメも遊ぶ」最も強い証拠が見つかった - 11月04日(火)20:00  ナゾロジー

アメリカのバイオラ大学(Biola University)とカブリロ海洋水族館(CMA)の共同研究によって、サメに遊ぶような行動が観察されました。 これまで「冷徹な海のハンター」として知られていたカリフォルニアドチザメ(レオパードシャーク)ですが、一部の種では満腹になると輪っかのおもちゃに近づき、鼻先でつついたり噛んだり、まるで子犬のように遊び様の行動を見せます。 特に、黄色やオレンジ色の輪っかにはっきりとした興味を示し、エサを食べる前と比べて大幅に積極的に接触する様子が観察されました。 研究者たちはこれがサメが遊びを行うこれまでで最も強力な証拠になると述べています。 この発見は、水族館でのサメの飼育方法や福祉向上のための新たなヒントを示唆されます。 しかし、なぜ満腹になったサメは遊びはじめるのでしょうか? 研究内容の詳細は2025年10月1日に『Applied Animal Behaviour Science』にて発表されました。 目次 「サメは遊ばない」の通説に挑むサメの「遊ぶ心」は食後に目覚めるサメに遊び心があるとしたらそれは何を意味するのか? 「サメは遊ばない」の通説に挑む 「サメは遊ばない」の通説に挑む / Credit:Autumn Smith サメがおもちゃで遊ぶ──そんな光景はにわかには想像し難いかもしれません。 サメといえば、多くの人が真っ先に思い浮かべるの...more
カテゴリー:科学/工業

世界最大の蓄熱電池が稼働/オープンAI「Atlas」が残念な理由 - 11月04日(火)10:30  ASCII.jp

世界最先端のテクノロジー情報をお届けするグローバルメディア「MITテクノロジーレビュー」から、ビジネスに役立つ注目のテック企業の最新動向、イノベーションにつながる最新の研究内容をピックアップして紹介します。
カテゴリー:IT

カーボンナノチューブを織り込んだ「最強防弾布」はケブラーの3倍の強度 - 11月03日(月)21:00  ナゾロジー

中国の北京大学(PKU)で行われた研究によって、厚さわずか1.8ミリメートルという“紙のように薄い布”が、従来のケブラーをしのぐ防弾性能を発揮するとの発表。 論文では、同素材が布として衝撃に対し、これまでで最高の性能を示したことが報告されています。 この新素材は、カーボンナノチューブ(炭素原子が筒状につながった極細の糸)をアラミド繊維の中に整然と並べるという独自の方法で作られたものです。 その結果、わずか数枚重ねるだけで衝撃のエネルギーを吸収し、これまでの常識を覆す強度としなやかさを同時に実現しました。 これほど薄い素材が、なぜ衝撃を大きく減速できたのでしょうか? 研究内容の詳細は2025年10月31日に『Matter』にて発表されました。 目次 これまでの防弾服は繊維の力を発揮できていなかった1.8㎜の薄さで弾丸を止める最強防弾布未来の防護服のスタンダードになるか? これまでの防弾服は繊維の力を発揮できていなかった 防弾服が厚い理由は繊維の力を発揮できていないから / Credit:Canva 「防弾チョッキは分厚くて重いもの」──そんな常識が、最近の研究で揺らいでいます。 一般に、銃弾から身を守るには厚い層が必要だと考えられており、実際に多くの防弾服はケブラーという丈夫な糸を何十層も重ねることで衝撃を受け止めています。 しかし、重ねるほど服は分厚く重くなり、着る人の動きや...more
カテゴリー:科学/工業

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