米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ停止観測が後退している。米国のインフレ率の高止まりを示すデータが相次いで示されているためだ。前回5月会合で急ピッチで進めてきた金融引き締めの一時停止を示唆したFRBだが、6月13、14日の次回会合に向け難しい判断を迫られそうだ。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は19日、相次ぐ銀行の経営破綻で信用収縮懸念が強まっているとして「さほど金利を引き上げる必要はないかもしれない」と述べた。FRBはインフレ抑制に向け急ピッチで政策金利を引き上げてきたが、6月13、14日に開く次回会合での利上げ停止観測が強まりそうだ。