橋本環奈(26)が管理栄養士のヒロインを演じるNHK朝ドラ『おむすび』が絶不調。とうとうこれまでのワースト視聴率記録を塗り替えてしまいました。やっぱり、ハシカンのパワハラ疑惑のせい?それとも週刊誌に報じられた“路上キス”写真の悪影響?さまざまな見方が浮上する中で、「ひとつの職業に特化したドラマ作り」に限界がきているのではないかと指摘するのは芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんです。
今田美桜、高石あかり、見上愛。ハシカン大失速で業界の注目は早くも次回作へ
これまでのワースト視聴率No.1だった『ウェルかめ』を完全に下回り、橋本環奈がヒロインの『おむすび』が、朝の連続テレビ小説の記録を塗り替えたようです。
昨今のテレビ&ドラマ離れが原因なのか、パワハラ疑惑&中川大志とのキス写真が原因なのかはわかりませんが、視聴者の期待はすでに次作以降に移っているのかもしれませんね。
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3月31日からスタートする予定の朝ドラは、今田美桜をヒロインに迎えた『あんぱん』ですが、早くも今年後期に予定されている『ばけばけ』、来年前期の『風、薫る』に期待する声も聞こえてきています。
ハシカンや今田は、もうすでに人気女優としての立ち位置が確立されているヒロイン...moreですが、『ばけばけ』の高石あかり、『風、薫る』の見上愛は、本当にこれからいくらでも化けられる、一般視聴者にとっては“未知”の女優さんだけに、その注目度がさらにアップしているのは間違いないでしょう。
知り合いのベテラン芸能マネージャーは、“今田からポスト沢尻エリカの一番手・高石へ。さらに長澤まさみの妹分・見上へのヒロインバトンタッチ”という表現をしていました。高石は沢尻の所属事務所グループ会社の期待の新人で、見上は2021年末から長澤と共演しているJRAのCMに出演中です。
さらに2人とも、これまで朝ドラヒロインのオーディションには複数回チャレンジしていたようで、やっと射止めた夢の舞台に万感の思い入れがあるはずだと想像できます。虎視眈々と準備中といったところではないでしょうか。
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最近のNHK朝ドラに感じる「職業特化」のマンネリ
ただ、個人的に私は、女優の登龍門としてのキャスティングは置いておいて、NHK朝ドラの視聴者がひとりの…あるいはひとつの職業だけをクローズアップするドラマ展開に、飽きてきているのではないか、と最近思うのです。
管理栄養士、弁護士、歌手、陶芸家、気象予報士…ひとつの職業に特化したドラマ作りに対する視聴者の反応が、最近は芳しくないと思われるのがその根拠です。逆にヒロインやヒーローの配偶者や家族、友人知人たちの中に、主人公を演じる役者より目立つ存在がいた場合、注目度や視聴率がアップしているのが最近の傾向のような気がするのです。
例えば『らんまん』で、主人公の妻を演じた浜辺美波に、“愛おしい”と感情移入する視聴者は多く、それが今の浜辺の人気にも繋がっているのではないかと思うのです。
他にも『エール』では二階堂ふみ、『舞いあがれ!』では山下美月、『ブギウギ』の蒼井優…古いところでは『あさが来た』のディーン・フジオカといった名前が挙げられると思います。
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現在、情報解禁済みなのは、『あんぱん』には今田の妹役に河合優実と原菜乃華が共演するということだけですが、『ばけばけ』と『風、薫る』にはどんな番手がキャスティングされるのか…これがドラマ界、テレビ界の活性化に繋がることを期待したいと思います。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
image by: Dick Thomas Johnson from Tokyo, Japan, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
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