2024年9月12日
積水ハウス株式会社
積水ハウス株式会社は2019年より、男性の育休取得をよりよい社会づくりのきっかけとしたい、との思いから、9月19日を「育休を考える日」として記念日に制定し、さまざまな立場の方々と共に、男性育休を考えるプロジェクト「IKUKYU. PJT」(以下、「本プロジェクト」)を毎年実施してまいりました。
本プロジェクトは、2022年からは男性育休取得推進に賛同する企業・団体とともに展開してきましたが、今年は過去最多となる154もの企業・団体に賛同いただき、共に推進してまいります。
(昨年は119の企業・団体が賛同)
本プロジェクト6年目となる今年は、9月19日「育休を考える日」に先駆けて、本日9月12日より本プロジェクトのHPの公開、SNSにて賛同企業・団体から情報発信を開始します。また、9月18日にWEB動画「僕は知らなかった」を公開いたします。賛同企業・団体のご家族の映像や写真も使用し、育休取得者の実体験をベースに制作しました。動画をはじめ、今年も様々な施策を展開いたします。
日本における男性の育休取得率が過去最高となる中で、「男性が当たり前に育休を取得できる世の中にしていきたい」というビジョンに共感いただいた多くの企業・団体の皆様と、社会全体で男性育休を考えるためのメッセージを発信します。
プロジェクトサイト「IKUKYU.P
...moreJT」(https://www.sekisuihouse.co.jp/ikukyu/)
WEB動画「僕は知らなかった」
■プロジェクトの背景
育児・介護休業法改正後、厚生労働省が発表した「令和5年度雇用均等基本調査」では、男性の育休取得率が30.1%と前年から13.0ポイントも上昇し過去最高となりました。積水ハウスが実施した男性育休の実態調査「男性育休白書2024」*1でも、育休取得率・取得日数ともに過去最高となっており、制度改正によって男性も育休を取得しやすい環境が整ってきたことがうかがえます。一方で、家庭における男女の家事・育児の不均衡や、取得しても実態がともなわない「とるだけ育休」問題など、男性育休をとりまく課題は依然として多く、様々な議論がなされています。
そうした中、積水ハウスは今年も9月19日「育休を考える日」に向けて、賛同企業・団体とともに本プロジェクトを実施することにいたしました。賛同数は年々増え、社会的にも大きなムーブメントとなりつつあります。賛同企業・団体の皆様にもご協力いただきながら制作したWEB動画は、テレビCM、SNS、プロジェクトサイトなどを通じて発信していくほか、企業・団体の従業員向けの施策に活用いただくなど、多面的に展開します。育休取得によって得られる様々な気付きをポジティブなメッセージとして発信し、男性が当たり前に育休を取得できる社会づくりを応援してまいります。
*1 2024年9月19日(木)に公開予定
■プロジェクトの概要
プロジェクト期間 :2024年9月12日(木)~10月17日(木)
主催 :積水ハウス株式会社
プロジェクト賛同企業・団体 :
※企業名五十音順・グループ別
朝日ウッドテック株式会社/株式会社朝日新聞社/朝日放送グループ/有限責任あずさ監査法人/
ビジネスインスピレーションメディア AMP/ヴィーブヘルスケア株式会社/永大産業株式会社/
ANAホールディングス株式会社/江崎グリコ株式会社/NTN株式会社/
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社/大阪ガス株式会社/
国立大学法人大阪大学/株式会社オカムラ/株式会社奥村組/オムロン株式会社/オリンパス株式会社/
花王株式会社/カネカソーラー販売株式会社/公益社団法人関西経済連合会/関西電力株式会社/
関西電力送配電株式会社/京セラ株式会社/協和キリン株式会社/株式会社クイック/株式会社クボタ/
株式会社熊谷組/株式会社グライダーアソシエイツ/グラクソ・スミスクライン株式会社/
株式会社クラダシ/クリナップ株式会社/学校法人甲南学園/株式会社神戸製鋼所/株式会社コーソル/
国際航業株式会社/コクヨ株式会社/株式会社こどもりびんぐ/サカタインクス株式会社/
サミット株式会社/株式会社ジェイ・キャスト/株式会社JSOL/株式会社ジェイフィール/
シェイプウィン株式会社/塩野義製薬株式会社/シャープ株式会社/
株式会社商工組合中央金庫/上新電機株式会社/信金中央金庫/住友ゴム工業株式会社/
住友生命保険相互会社/双日株式会社/株式会社ソーシャルインテリア/認定NPO法人育て上げネット/
損害保険ジャパン株式会社/大建工業株式会社/大興電子通信株式会社/株式会社ダイセル/
大日本印刷株式会社/株式会社竹中工務店/株式会社ディー・エヌ・エー/帝人株式会社/
テクノプロ・ホールディングス株式会社/デロイト トーマツ グループ/東京ガス株式会社/東京都/
株式会社東光高岳/東リ株式会社/TOTO株式会社/栃木県 とちぎ女性活躍応援団/
株式会社トラストリッジ(macaroni・ELEMINIST)/トランスコスモス株式会社/トレンダーズ株式会社/中西金属工業株式会社/西日本旅客鉄道株式会社/日産自動車株式会社/日本航空株式会社/
日本新薬株式会社/日本生命保険相互会社/日本通運株式会社/日本電気株式会社/日本電信電話株式会社/西日本電信電話株式会社/東日本電信電話株式会社/NTTコミュニケーションズ株式会社/
エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社/株式会社NTTデータグループ/株式会社NTTドコモ/
NTT都市開発株式会社/NTTファイナンス株式会社/株式会社NTTファシリティーズ/日本郵政株式会社/日本郵便株式会社/株式会社ゆうちょ銀行/株式会社かんぽ生命保険/農林水産省/農林中央金庫/
野村不動産ホールディングス株式会社/野村ホールディングス株式会社/野村證券株式会社/
野村アセットマネジメント株式会社/野村信託銀行株式会社/野村バブコックアンドブラウン株式会社/
野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティング株式会社/野村ビジネスサービス株式会社/
野村プロパティーズ株式会社/バリュエンスホールディングス株式会社/
株式会社日立インダストリアルプロダクツ/株式会社日立システムズ/株式会社日立ハイテク/
株式会社BitStar/BIPROGY株式会社/富士通株式会社/株式会社プロントコーポレーション/
株式会社ベター・プレイス/株式会社Voicy/株式会社堀場製作所/ポリプラスチックス株式会社/
本田技研工業株式会社/マンパワーグループ株式会社/ミズノ株式会社/株式会社みずほ銀行/
みずほ証券株式会社/みずほ信託銀行株式会社/株式会社みずほフィナンシャルグループ/
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社/三井住友信託銀行株式会社/
株式会社三井住友フィナンシャルグループ/SMBCコンシューマーファイナンス株式会社/
株式会社SMBC信託銀行/SМBC日興証券株式会社/株式会社日本総合研究所/株式会社三井住友銀行/
三井住友DSアセットマネジメント株式会社/三井住友ファイナンス&リース株式会社/
三菱ケミカル株式会社/田辺三菱製薬株式会社 /三菱電機株式会社/
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ/アコム株式会社/株式会社三菱UFJ銀行/
三菱UFJ信託銀行株式会社/三菱UFJニコス株式会社/三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社/
明治安田生命保険相互会社/株式会社メンバーズ/株式会社ヤッホーブルーイング/
株式会社大和証券グループ本社/ヤンマーホールディングス株式会社/株式会社LIXIL/
株式会社りそなホールディングス/株式会社レゾナック・ホールディングス/Retty株式会社/
株式会社ワーク・ライフバランス/YKK AP株式会社
全154企業・団体
<施策①> SNS投稿・リリース配信など情報発信
9月12日(木)より随時、賛同企業・団体の皆様と共に、各社の取り組みや、男性育休取得推進に関するメッセージを発信していきます。また、映像の企画と連動し、育休をきっかけに気付いたことや知ったことなどをテーマにハッシュタグ「#僕は知らなかった」で、賛同企業・団体を中心に投稿を呼びかけます。昨年に続き、「#育休を考える日」を付けたSNS投稿やリリース配信、オウンドメディアでの記事掲載など、さまざまな形で男性育休に関する情報を発信し、「育休を考える...
自民党総裁選で小泉進次郎陣営が配布している名刺型のビラ=9月10日、東京都千代田区の国会記者会館【あわせて読みたい】「時代についていけない高齢者」予備軍の一人として、タッチパネルにキレた高齢男性に思わず同情してしまう「(前略)だまされたかわいそうな人間として扱われると腹が立つものです。私自身、取材がてら出演作品の販売停止の手続きを進めようとしましたが、支援団体から『かわいそうな人』との扱いをされ、しんどくなって途中でやめてしまった」この言葉は、9月4日の朝日新聞夕刊「オトナの保健室」に掲載された峰なゆかさんへのインタビューのものである。「元女優が見たAV業界」のタイトル通り、峰さんは元AV女優で漫画家。作品には『AV女優ちゃん』などがあり、自伝的要素を含むという本書では2000年代のAV業界を描いているという。AV出演強要問題についても取り上げられているらしい。「強要を訴えた女性を、複数の女優が攻撃する心理について、『かわいそうな人間だと思われたくないから』と評しました」とインタビュアーに答えて彼女は言う。「実際、複数の女優が『強要なんてない』と発言していました」それに続くのが、冒頭の言葉である。これを読んで、思わず膝を打った。「かわいそうな人間」と思われたくない、という部分に思いあたることが多々あったのだ。9月3日に出演したアークタイムズでも、それに近いことを話した。AV出演強要
...more問題とは関係なく、格差社会におけるいわゆる「弱者」的立ち位置にいる人が、なぜ為政者マインド、経営者マインドなのかをテーマに話したのだが、そこで「弱者」という言葉は非常に取り扱い注意であることを話したのだ。なぜか。それは峰さんの言う通り、誰もが「かわいそうな人間」などと扱われると腹が立つからである。というか、「憐れむ」ことは一種の暴力だと私は思う。よく重度の障害や病気のある人に対して、「こんなになってまで生きたくない」「自分だったら安楽死を選ぶ」などと口にする人がいる。それは「憐れみ」から発されている場合もあるが、もしその言葉が自分に向けられたらどうだろう。例えば超大富豪に「週5日働いて年収が数百万円なんて、そんなに悲惨な人生だったら安楽死したい」と言われて傷つかない人はいるだろうか。誰もが自分を「弱者」などと思っていないし思いたくない。それを痛感したのは、困窮者支援の現場で活動するようになってからだ。ある冬、衣服がボロボロで手もアカギレだらけの野宿のおじいさんに生活保護の利用を勧めたことがある。そうすると、おじいさんは「自分なんか恵まれているから大丈夫、もっと大変な人がいるのだからそっちの方を助けてあげて」と言ったのだ。自転車に全家財道具を積んで移動するおじいさんは「恵まれている」とはほど遠く見えた。が、生活保護の利用には決して首を縦に振らなかった。そうして何度も「自分より大変な人はいる」と繰り返すのだった。結局、説得は失敗に終わり、おじいさんが欲しいと言った薬に加えて食料を買って渡すことしかできなかったが、以降、同様のことを口にする人とは多く出会った。よく自民党議員なんかが「本当に困っている人」という言葉を使い、「大して困っていない人」が福祉を利用しているかのような印象操作をする。が、「本当に困っている人」という認識は、当事者にこそ刷り込まれているのだ。自分はそこには決して含まれない。だからこそ、制度を利用しようとも思わないし、助けを求めようともしない。助けられるとも思っていない。なぜなら自分はまだ「マシ」だから。そしてまだ「マシ」という自己認識が、その人自身を支えている重要な柱でもあるから。自分に置き換えてみるとよくわかる。 私は19歳から24歳までフリーターだったが、その時の自分を「弱者」だなんて思ったことは一度もなかった。うっすらと「底辺」なんだろうなという思いが浮かぶたびに、慌ててその思いを打ち消した。もし当時、私に「弱者」とか「社会の犠牲者的」なことを言う人がいたら、その人のことを大嫌いになっていただろう。なぜなら自分は同情される対象などではなく、自ら「好き」で「選んで」やっているのだから。今思えば、当時はものすごく少ない選択肢しかなかったのだが、とにかく自分の意思で選んでやっていると思っていた。だから、独裁政権などの自由のない社会の犠牲者などとは同じにしないで、と。同時によくフリーターの友人と話していたのは、自分たちは他の貧しい国の人と比べたら全然マシということだった。だから日本に生まれた自分たちは恵まれてる、それで文句を言うなんて贅沢すぎるということを確認しあうように話していた。フリーター時代、右翼に入った背景にはそんなところもあると思うのだが、今思えば、自分について幸運だと思うことが「日本に生まれた」くらいしかなかったとも言える。しかし、そういったロジックを突き詰めると、「先進国に生まれた」人間はひとつの不満も言えなくなってしまう。こういうあり方を「犠牲の累進性」ということは以前も書いた通りだ。例えば、日本の非正規雇用者が「低賃金でつらい」と言ったら「ホームレスよりマシ」と言われ、ホームレスが「大変だ」といったら「難民キャンプの人よりずっとマシだ」と言われて口を塞がれるようなやり方。その方法でいくと、どんどん「さらに厳しい方」と比較され、「大変だ」という資格がある人はいなくなってしまう。さて、このように当事者であっても「自分はまだマシ」と思ってしまう心性が刷り込まれたジャパンで、自民党総裁選と立憲民主党代表選がメディアで報じられている。今回私たちに投票権はないわけだが、長らく「強きを助け弱きをくじく」ような自民党が政権を握り、生活保護基準引き下げなど、あからさまな弱者切り捨ての政治を続けてきた。そんな中、少なくない野党は「弱者」に優しい政策を訴えてきたものの、そんな野党への支持が高まっているかと言えば決してそんなことはない。逆に、苦しい立場にいる人ほど自分たちをさらに苦しめる自民党を支持するような逆説を多く目にしてきた。もちろん、同様の立場の人が野党を支持する姿もあるが、この国のもっともボリュームゾーンである支持政党なしの人々の多くが、生活が苦しかろうとなんだろうと、弱者支援を掲げる政党に冷淡という印象だ。冷淡どころか、「弱者を助ける」的な態度が毛嫌いされている気さえするのだ。「弱者を救う」イコール、働かずに楽して怠ける「福祉のフリーライダー」を助け、「頑張って働く自分たち」が放置される、自分たちから搾り取った血税が「怠ける弱者」にばらまかれるといったようなイメージ。本当はフリーライダーなどほぼ存在しないのだが(この国の生活保護の不正受給率は2%程度)、そんな印象を多くの人が持っている気がする。だからこそ、弱者を顧みない政党が、「自分の頑張りをわかってくれる」ように思えてきたりもするのだろう。自分がフリーターの頃を振り返れば、前述したように「弱者」なんて言われたら腹が立つけど、とにかく誰かに自分の「頑張り」は認めてほしかった。「頑張っている自分」への承認が、喉から手が出るほど欲しかった。当時、そんな「頑張り」を認めてくれるような、そんなメッセージを発する政治家がいたら熱狂していたかもしれない。どんなに頑張っても一定数の人は絶対に報われない社会が続くと、そして誰がいつその貧乏くじを引くかわからない世界線で暮らしていると、このように、いろんなことがねじれていくようである。ということで、自民党総裁と立憲民主党の代表が誰になるのか、候補者たちの言葉に今、じっくりと耳を傾けている。が、メディアは小泉進次郎氏一色で、彼が「解雇規制の見直し」なんかを口にしてるのにそれでも人気が高いところを見ると、小泉純一郎氏の時と同じことが起きるんだろうな……とすでに諦めモードにもなりつつある。しかし、20年近く前の小泉ブームの時と違って、この国にはもう基礎体力がない。そのことを、自民党、立憲民主党の候補者はどう考えているのだろう? ここに本気で踏み込むことからしか、すべては始まらないと思うのだ。(2024年9月11日の雨宮処凛がゆく!掲載記事『第690回:「弱者」「かわいそう」と言われると腹が立つ問題。の巻(雨宮処凛)』より転載) Related...日本が「貧しい」ことがバレバレになった岸田政権の3年間と外国人にも働く先として選ばれなくなりつつある「元経済大国」がどう軟着陸するかという難題についてコロナ禍、冷酷だった小池都政を振り返る自民党・裏金問題で今度は国税庁に申し入れ...クリックして全文を読む...