選手ばかりでなく、国立競技場に訪れた観客も含め、その場を共有した多くの人にとって、今年の日本選手権の最終種目となった女子100mハードル決勝は特別なレースになったに違いない。レースは4レーンを走った田中佑美(富士通)と7レーンの中島ひとみ(長谷川体育施設)がほぼ同時にフィニッシュ。軍配は田中に上がったが、結果が確定するまでには3分もの時間を要した。場が騒然としたのは、その間、競技場の電光掲示板に確定前の順位が何度か誤って表示されたからだ。
4分19秒87。自己ベストからちょうど7秒遅れの9着で、予選落ち――。それが、日本選手権1500mを終えた澤田結弥(ルイジアナ州立大1年)の現在地だった。「先月日本に帰ってきて、帰国して1週間くらいは気候に慣れなくてきつかったんですけど、ようやく練習もできてきていて。なので、単純に自分の実力不足だったのかな……と思います。今季のラストレースだったので、しっかり走りたかったんですけど」
陸上世界選手権東京大会(9月13~21日)の選考を兼ねた日本選手権が6日に終了した。男子100メートルは桐生祥秀(29=日本生命が)が10秒23(追い風0・4メートル)で5年ぶり3度目の優勝。男子200メートルは鵜澤飛羽(22=JAL)…
陸上日本選手権(6日、東京・国立競技場) 男子200メートル優勝=鵜沢飛羽(JAL、20秒12) 鵜沢飛羽が圧巻の走りを見せた。自己タイの20秒12の好記録で、2位の飯塚翔太に0秒41差。男子200メートルの3連覇は半世紀ぶりの快挙だ。
陸上で世界選手権東京大会の代表選考会を兼ねた日本選手権最終日は6日、東京・国立競技場で行われ、男子200メートル決勝は鵜沢飛羽(JAL)が20秒12で勝ち、3連覇した。日本陸連が定める選考基準を満たし、2大会連続の世界選手権代表に決まった。 佐賀県関係では、男子5000メートル決勝で荻久保寛也(ひらまつ病院)が13分39秒45で4位に入った。最終周で一時トップに躍り出るなど奮闘し、トップに1秒46差だった。