北朝鮮による軍事偵察衛星の打ち上げを受けて、国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれ、各国からは弾道ミサイル技術を使った発射は安保理決議違反だと非難する意見が相次ぎました。これに対して北朝鮮の代表は自衛権の行使だと反発し、アメリカの代表と非難の応酬を繰り広げました。
木原防衛大臣は北朝鮮が今月21日に衛星の打ち上げを目的に弾道ミサイル技術を使って発射したものについて、何らかの物体が地球の周回軌道に投入されていることを確認したと明らかにしました。
北朝鮮が21日夜、弾道ミサイル技術を用いた「人工衛星」の打ち上げに踏み切った。自衛隊は近年、弾道ミサイル発射に合わせて日米や日米韓による共同訓練を実施して連携をアピールし、名指しの批判は避けながら北朝鮮をけん制しているが、軍事活動が収まる兆しは見えていない。
日米韓3カ国の北朝鮮担当高官は22日、弾道ミサイル技術を使った軍事偵察衛星打ち上げを受け、電話協議した。発射は国連安全保障理事会決議の明白な違反だとして強く非難。国際社会に対する深刻な挑戦だとの認識を共有し、3カ国で緊密に連携することを再確認した。