中居正広とフジテレビをめぐる一連のSEXスキャンダル。編成幹部A氏の関与の有無が大きな焦点となる中、同局元アナ・長谷川豊氏の“上納暴露”トークが炸裂した。
やっぱり編成幹部A氏が関与?新たな疑惑
文春砲のわずかなスキを突き、世論からの同情を集めることで、日枝久体制という“国体”だけは絶対に死守する――。そんなフジテレビの一大反攻作戦が、もろくも頓挫しようとしている。
先月27日の“やりなおし記者会見”で同社が明確に否定した、“編成幹部A氏による女性上納”に関連して、新たな疑惑が立て続けに噴出しているのだ。
「(1)週刊文春の報道は間違っている、(2)渡邊渚元アナと目される被害者X子さんが、中居正広との性的トラブルに巻き込まれた“当日の”会食を、編成幹部A氏はセッティングしていない、(3)ゆえに会社として組織的な関与はなかったと言える……というのがフジの最終防衛ラインです。ところが、会見からわずか1週間たらずで、その戦線が早くも崩壊しはじめました。同局元アナ・長谷川豊氏による“上納暴露”と、フライデーに直撃取材された幹部A氏の“自白”ともとれるコメントが原因です」(ネットメディア編集デスク)
別のテレビ制作関係者も、「会見を見て時間の問題だとは思っていたが、さすがにボロが出るのが早すぎる」としたうえで、次のように危機感をつのらせる。
「文春の記事訂正に関して、一部の報道機関や冷笑系コ
...moreメンテーターが、編成幹部A氏関与という“前提条件”が変わったとフジを擁護してきましたが、明らかな論点ずらしでした。トラブル“当日の”会食は中居が誘ったと言っても、そこにいたる何度かの会食をA氏がセッティングしたという文春砲の大筋は変わっていない。それによって性被害が発生したと被害者X子さんも証言していますからね。そこに“長谷川豊砲”や“フライデー砲”が炸裂したことで、いよいよ日枝帝国は終わり、という共通認識が業界内に広がっています」(テレビ制作関係者)
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元フジアナ・長谷川豊氏が暴露した編成幹部A氏の“正体”
堀江貴文氏のYouTubeチャンネルが1日に公開した動画「【緊急対談】『フジテレビに上納文化はあります』日枝久が作った“歪な構造”を元フジアナウンサー・長谷川豊が猛烈批判」。
1999年から2013年までフジに在籍していた長谷川氏が、54分49秒におよぶ対談で暴露したフジテレビの“上納文化”と編成幹部A氏の“正体”、その要点は下記のとおり。かつてフジ買収をもくろんだホリエモンをしてドン引きせしめる驚くべき内容だ。
フジテレビには、女子アナを接待要員として囲う脈々とした文化がある
上納文化があるのかといえば、全部上納文化とも言える。女子アナに限らない
長谷川氏自身、タレントのおすぎ氏に会社ぐるみで“上納”された経験がある
入社数年目の新人時代、おすぎ氏、笠井信輔アナ、佐々木恭子アナとの会食で起こったトラブル。支払いはおすぎ氏のおごり。笠井アナが「ハセ(長谷川)、そういうもんだから」、佐々木アナが「お夕食代だね」と言い残して先に帰り、おすぎ氏と2人きりにされた長谷川氏は、エレベータ内でおすぎから情熱的なベロチューをされた
今、明らかになっている問題は氷山の一角。ただし今回の問題は、「フジテレビ問題」というより「編成幹部A氏問題」というのが正確。なぜならフジには悪しき文化があるとはいえ、それらはまだ悪ノリの範疇であり、明らかに一線を越えたのは編成幹部A氏だったから
編成幹部A氏はアテンダー。左遷されていた港浩一氏が社長になれたのは、日枝氏周辺の業界有力者を“女子アナ接待漬け”にしたおかげ
一部報道があった、編成幹部A氏による他局女子アナのアテンドは本当。中居正広も編成幹部A氏も“余罪”多数
長谷川氏は、これは「フジテレビ問題」ではなく「編成幹部A氏問題」だとする。ただ、いずれにせよこれらが事実であれば、先の会見での「A氏は関与していない」というフジ経営陣の説明は通らないことになる。
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「長谷川豊日記」の公開に怯えるフジテレビ
一方、長谷川氏に名指しで暴露された笠井氏は2日にブログで、おすぎ氏とは食事をした記憶はないとしたうえで、「『上納』は完全否定できます」「彼は、どこかで記憶違いをしているのではないか」と釈明。
さらに、長谷川氏は過去に、人工透析患者に関する発言や部落差別発言で炎上した経験があることから、そのようないわくつきの人物による暴露話など信用できない、という意見もネットの一部では出ているようだ。
はたしてこの“長谷川砲”、どのていど信用できるものなのだろうか?
「動画を見るとわかるのですが、今回の長谷川氏の暴露話はどれも“解像度”が非常に高く、多少は脚色されている可能性があるにせよ、まったくの作り話とは思えない強い説得力を持っています。松本人志問題では週刊誌報道に懐疑的だった長谷川氏が、今回は強気に出ているところにも自信のほどが窺えます。一方の笠井氏は、おすぎ氏と『食事をしていない』とは明言できず『食事をした記憶はない』とボカして反論しているうえ、おすぎ氏の「連絡先も知らない」など、本質的ではない内容を長文で説明してしまっています。これをどうみるか?世論の納得感を考えるなら、第三者委員会は長谷川氏の告発を真剣に検証しなければならない状況になったと言えるでしょう。逆にフジ側が、あくまでデマであるという路線でいくならば、長谷川氏に対して法的措置を取らなければ辻褄が合わなくなりますが、その際には長谷川氏の“切り札”が想定外の事態をまねく恐れが出てきます」(ネットメディア編集デスク)
長谷川氏は、笠井氏の釈明にXで再反論し、「僕、アナ室の人間であれば知ってると思いますけど、16歳からずっと毎日日記をつけてます。アナ室でもつけていたことがあるので知ってる人も多いと思いますけど。当然、その日の記述もしています(すごい体験だったので)」とけん制。
今のところ中身まで晒す気はないとしているが、もし裁判となれば、この日記が一定の証拠能力をもつことになる。少なくともフジテレビや笠井氏が、“長谷川砲”の疑惑を払拭するのは容易ではなさそうだ。
「マックスで3回です。絶対に」編成幹部A氏が自白!?
「ホリエモンチャンネル」での長谷川氏の暴露トークは、その前日1月31日売りの“フライデー砲”の内容を踏まえることで、その重大性をより正しく理解できる。
フライデー誌が渦中の編成幹部A氏に直撃取材した記事だ。そこでA氏は、トラブルへの自身の関与について、「中居さんがX子さんと二人で会ったことも知らない」と否定した一方、中居の飲み会にX子さんを呼んだ回数について「マックスで3回です。絶対に」と答えている。
「このA氏の回答は『X子さんはA氏がセッティングした中居との会食の延長線上でトラブルに遭った』という週刊文春の主張と少なくとも矛盾しません。さらに、会見でフジ経営陣が否定した、トラブルへのA氏の関与を疑わせるものです。もちろん、長谷川氏の暴露とも整合しています。SNSでは『マックスで(最大回数で)~』という表現に疑問の声があがっています。『最低でも1回』などならわかるのですが、そうではなく『マックスで3回』で、それが『絶対』というのは、一体どういう記憶法なのだろうと…。フジもしくはA氏が、何かしらウソをついているのではないか、と感じた人は多いようで、これもまた、第三者委員会で徹底的に追及されることになるのではないでしょうか」(ネットメディア編集デスク)
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フジが10時間超の“やりなおし会見”を開いたのは先月27日。初回の大炎上を戦訓に、おしよせる疑惑の“水際撃滅”をあきらめ、大小191のメディアを会見場内におびき寄せて各個対処する意欲的な作戦だった。
そこでフジがいちるの望みを託したのが、「編成幹部A氏は“トラブル当日の会食には”関与していない」という事実だった。
大衆は論理ではなく感情で判断する。回答の内容よりも時間が重要性を持つ。ならば記者や視聴者が根を上げるまで会見を長引かせればいい。会見ではフジの想定どおり、一部の記者が感情的に経営陣を罵倒してくれた。SNSでは記者に対し「何様のつもり?」「どうしてこんなに偉そうなんだ」など、本筋で...