東京メトロ、鉄道総研、日立、三菱電機、NTT Comの5者は6月18日、5Gを活用して地下のトンネル内や地上の線路内等に設置された地上設備と列車間での通信を実現する実証実験を実施し、有用性を確認したことを発表した。
玄海町議会の一般質問は12日にあり、議員3人が薬用植物栽培研究所(薬草園)の運営状況などについて質問した。(松岡蒼大) 【薬用植物栽培研究所】2011年に開園した研究所の運営状況について議員がただした。脇山伸太郎町長は県のコスメティック構想の一環で、ダルマギクを使った化粧品が商品化されたことなどを報告。検討している取り組みとして▽ブーゲンビリアを軸とした植物園▽ハウスでの甘草苗の育苗▽節水型ミスト栽培の実証試験-を挙げ、「施設を最大限に有効活用するための内容を精査、整理したい」とした。
令和7年度「大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム TeSH GAPファンドプログラム」の採択結果が2025年5月に発表され、金沢工業大学からは「ステップ1」(応用研究)に、工学部 電気エネルギーシステム工学科 藤田萩乃 准教授の「楕円型マイクロ波加熱チャンバの開発」が採択されました。
さらに「ステップ2」(スタートアップ組成)には、航空宇宙工学科 赤坂剛史 教授の「最大積載量50kg・飛行距離50km超のVTOL型有翼電動ドローンの事業」が採択され、事業化を目指します。
当プログラムは、科学技術振興機構(JST)大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラムを委託されたTech Startup HOKURIKU(TeSH:テッシュ)が、北陸3県の13大学、3高専に所属する研究者に対し、GAPファンド※を通じた支援を行うものです。
応用研究(用途仮説設計から概念実証フェーズ手前)を支援する「ステップ1」と、概念実証からスタートアップ組成までを支援する「ステップ2」からなります。
※GAPファンド:
大学の基礎研究と事業化の間にある”ギャップ”を埋めるために、 政府が大学や研究者に提供する資金
【藤田准教授の「楕円型マイクロ波加熱チャンバの開発」について】
&nb
...moresp;
「ステップ1」に採択された藤田准教授の「楕円型マイクロ波加熱チャンバの開発」は、マイクロ波加熱装置と呼ばれる産業用電子レンジに関するものです。マイクロ波加熱装置は、食品の加熱や乾燥や、工業材料の処理、殺菌・除菌など、幅広い分野で使用されています。一方で、加熱時間を1秒でも短くしたいという強いニーズから,メーカは加熱効率をこれまで重視してきませんでした。
本事業では、従来は数億円から数千万円の費用がかかる装置を数百万円ほどに抑え、加熱時間や電気代は従来製品の10分の1程度という高効率な楕円型加熱チャンバ(加熱容器)を開発し、マイクロ波加熱装メーカに供給するという"置き換えビジネス"の展開を目指しています。
「ステップ1」に採択され「楕円型マイクロ波加熱チャンバ」の開発に取り組む 藤田萩乃 准教授の研究室
【赤坂教授の「最大積載量50kg・飛行距離50km超のVTOL型有翼電動ドローンの事業」について】
赤坂教授は「最大積載量50kg・飛行距離50km超のVTOL型有翼電動ドローンの事業」が令和6年の「ステップ1」に採択され、開発と飛行実験に取り組んできました。
ステップ1で開発した大型ドローン0号機は2025年3月に手取川河川敷にあるラジコン飛行場で、積載量50kg超の飛行実験に見事成功し、現在開発中の山間地・離島・被災地での物資輸送用大型ドローンの実用化に弾みがつきました。
このたびの「ステップ2」の採択を受け、スタートアップ組成(事業化)を目指していきます。そのためにも、運搬作業を行う事業者や、物流業務に新たにドローンを活用する事業者を想定し、飛行距離50kmの飛行実証を進めながら、まずは山間部や離島、その後は平野部・市街地にて実証試験を実施し、さらに事業拡大戦略を構築しながら開発を進めていきます。
ステップ1で開発した大型ドローン0号機
「ステップ2」の採択を受け、スタートアップ組成(事業化)を目指す赤坂剛史 教授
(関連ページ)
TeSHについて
https://tech-startup-hokuriku.jp/about/index.html
TeSH採択者一覧について
・ステップ1 採択者
https://tech-startup-hokuriku.jp/news/2025/program_step1_r7.html
・ステップ2 採択者
https://tech-startup-hokuriku.jp/news/2025/program_step2_r7.html
金沢工業大学研究室ガイド 工学部 電気エネルギーシステム工学科 藤田萩乃 研究室
https://kitnet.jp/laboratories/labo0250/index.html
金沢工業大学研究室ガイド 工学部 航空宇宙工学科 赤坂剛史 研究室
https://kitnet.jp/laboratories/labo0022/index.html
株式会社SIRC(サーク)(本社:大阪市中央区、代表取締役CEO:髙橋 真理子、以下「当社」)は、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長執行役員:香川 佳之、以下「TTDC」)と共同で、当社の「IoT電力センサユニット」と、TTDCが開発した「環境センサECOREQUIRE(エコリクワイア)」を活用した実証試験を開始しました。
本実証試験では、設備ごとの電力状況と、工場内の空間的に不均一な状態(以下、環境むら)を可視化することで、電力のムダを削減し効率的なエネルギー管理を目指します。
背景
脱炭素社会の実現に向け、工場のエネルギー効率化が求められる中、環境むらによる非効率な電力消費が課題となっています。
当社のIoT電力センサユニットは設置が容易で、個別設備ごとのリアルタイムでの電力状況の見える化をスムーズに実現します。今回の実証試験では、TTDCが開発した環境センサ「ECOREQUIRE」と連携し工場内の課題や改善点を洗い出すことで、最適な管理手法の検証を目指します。
実証試験の概要
実施期間:2025年6月~2026年3月
使用センサ:ECOREQUIRE(温度、湿度、CO2、気圧、風の流れを計測)
IoT電力センサユニット(設備ごとの消費電力
...more量を計測)
期待される効果
両センサの計測データを組み合わせて活用することで、効率的な情報の可視化が可能となり、改善に向けた具体的な計画立案が加速することが期待されます。これにより、工場環境の改善やエネルギーの最適化が促進され、持続可能な生産体制の構築に貢献します。
当社は独自のセンシング技術を通じて、社会課題の解決に取り組み、持続可能な未来の実現を目指してまいります。
IoT電力センサユニットについて
【 特長1 】 既存設備にワンタッチ15秒で後付け可能
【 特長2 】 SIRC独自方式で力率を計測し、より正確な有効電力を把握できる
【 特長3 】 ワイヤレス設計により電気・配線工事が不要
手軽に工場のラインごと・設備ごとに設置することで、個別の電力データをより正確な値で計測します。これにより、電力の削減ポイントを明確にし、実効性のある省エネ施策を立案・実行することができます。2024年度省エネ大賞受賞製品です。
https://sirc.co.jp/product/dds-01/
風対応環境センサECOREQUIRE(エコリクワイア)について
トヨタテクニカルディベロップメント株式会社が、自動車産業で培ってきた計測・制御技術を活用し開発した小型計測器です。温度、湿度、CO2、気圧を時刻同期しながら計測でき、複数箇所に設置する「多点計測」を得意としています。今回ECOREQUIREに新たなオプションの3D対応風センサを追加し、環境+風+電力の可視化を可能にしました。
https://www.toyota-td.jp/product_site/
会社概要
会社名 株式会社SIRC
所在地 大阪市中央区久太郎町2-5-31 関電不動産船場ビル9F
代表者 代表取締役CEO 髙橋 真理子
事業内容 SIRCデバイスを活用した製品開発および販売、DXソリューションの提供
設立 2015年2月
WEB https://sirc.co.jp/