7月に国立競技場で行われた陸上競技の日本選手権。9月には地元・東京開催の世界選手権も控え、例年以上の盛り上がりを見せた3日間だった。そんな大会で女子MVPを獲得したのが5000mで4連覇、1500mでは6連覇を達成した田中希実(New Balance)だった。では、そんな第一人者を見てベテラン記者が感じた「凄味」とは何だったのだろうか?
選手ばかりでなく、国立競技場に訪れた観客も含め、その場を共有した多くの人にとって、今年の日本選手権の最終種目となった女子100mハードル決勝は特別なレースになったに違いない。レースは4レーンを走った田中佑美(富士通)と7レーンの中島ひとみ(長谷川体育施設)がほぼ同時にフィニッシュ。軍配は田中に上がったが、結果が確定するまでには3分もの時間を要した。場が騒然としたのは、その間、競技場の電光掲示板に確定前の順位が何度か誤って表示されたからだ。
陸上で世界選手権東京大会の代表選考会を兼ねた日本選手権最終日は6日、東京・国立競技場で行われ、男子200メートル決勝は鵜沢飛羽(JAL)が20秒12で勝ち、3連覇した。日本陸連が定める選考基準を満たし、2大会連続の世界選手権代表に決まった。 佐賀県関係では、男子5000メートル決勝で荻久保寛也(ひらまつ病院)が13分39秒45で4位に入った。最終周で一時トップに躍り出るなど奮闘し、トップに1秒46差だった。
陸上で世界選手権東京大会の代表選考会を兼ねた日本選手権最終日は6日、東京・国立競技場で行われ、男子200メートル決勝は鵜沢飛羽(JAL)が20秒12で勝ち、3連覇した。日本陸連が定める選考基準を満たし、2大会連続の世界選手権代表に決まった。
陸上日本選手権が5日、東京・国立競技場で行われ、女子ハンマー投げで青森県弘前市出身の村上来花(弘前実出、九州共立大)が66メートル88の大会新記録で初優勝を飾った。村上は6投のうち3投目で66メートル88をマーク。ライバルで66メートル29を記録したマッカーサー・ジョイをかわした。競技後のインタビューでは、これまで及ばなかったマッカーサーを記録で上回り「すごくうれしい」と喜びをかみしめた。高校時代からインターハイで優勝するなど注目選手として知られた村上は、大学進学後も順調に成長。手の届かなかっ…