株式会社アスカラボは、3Dデータの公開や共有が可能なプラットフォームサービス「ENQU」をリリースしました。同プラットフォームは、Webサービスとして展開され、専用アプリのダウンロードは不要です。
公開範囲は4種類
「ENQU」は、3Dデータをアップロードするだけで自由に閲覧できる3Dビューワを利用した公開ができるサービス。Webサイトへのビューワの埋め込みや、iOS/AndroidデバイスでのAR表示機能も提供します。
同プラットフォームでの3Dデータ公開は、サービスサイト上で3Dデータをアップロードするだけで完了します。またアップロードした3Dデータは、そのデータごとに公開範囲を自由に選択することが可能です。
公開範囲は、以下の4種類から選択することができます。
・すべて公開(ENQUアカウントを持たないユーザも含めたすべての閲覧ユーザに公開)
・ENQUユーザに公開(ENQUアカウントを持つユーザすべてに公開)
・特定ユーザのみに公開(特定のENQUアカウントを持つユーザのみに公開)
・非公開(アップロードユーザ本人のみが閲覧可能)
QRコード発行でスムーズにアクセス
3Dデータのアップロードが完了すると、スマートフォンからモデルをAR閲覧するためのURLとQRコードが発行されます。AR表示することで、3Dデータが表現する作品の魅力をより深く伝えることが可能とのこと。
将来
...more的には有料プランも展開予定
「ENQU」は当面の間、各機能の無料提供を継続する予定。
今後、新機能を導入する際に有料プランを導入する計画とのことです。なお有料プラン導入後も、基本的な機能は引き続き無料で利用できます。
現在検討されている機能拡張案は、以下の通りです。
・他アプリ、Webサービスで3Dデータ利用可能なAPIの提供
・アップロードした3Dデータの調整・最適化を行う機能
・3Dデータを安全に保存・管理する機能
・3Dデータのマーケットプレイス機能(ユーザ間でのデータの売買)
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000113800.html
(文・S.Inosita)
株式会社JVCケンウッド(以下、JVCケンウッド)は、発売中の記録・通信型アルコール検知器「CAX-AD300」の再生事業を2023年夏をめどに開始すると発表しました。センサー寿命を迎えた同検知器のセンサー交換・感度調整を行い、整備された商品として再生します。
検知パッケージを構成するデバイス
「CAX-AD300」は、2022年に発売された製品で、JVCケンウッドが展開する「アルコール検知器サービス連携パッケージ」に含まれるデバイスです。
同パッケージは「CAX-AD300」と専用のスマートフォンアプリ、データ連携用のサーバーによって構成され、既存の運行管理システムにアルコール検知サービスを組み込むことを可能とします。
アルコール検知器が常時利用可能に
2023年夏より実施予定の「CAX-AD300」の再生事業は、同検知器のユーザーに対するアフターサポート(有償サービス)として実施されます。再生端末は、「CAX-AD300」のセンサー寿命を迎えた際に使用済み品と交換することを想定しており、ユーザーはアルコール検知器を常時利用することが可能になります。
メンテナンスサービスの流れは、以下の通りです。
① 専用申込書にて購入した販売店または当社専用窓口にお申し込み。
② 「再生事業センター」よりリファービッシュ品の発送。
③ リファービッシュ品の到着後、使用済品を当社まで
...more返却。
コンプライアンス強化を推進する企業を支援
JVCケンウッドは、アルコール検知器を活用した機器の販売から運用・アフターサービスまで、一貫したビジネスを展開。道路交通法の施行規則の改正への対応や、コンプライアンス強化を推進する企業をサポート。酒酔いや酒気帯び運転のない世の中の実現に貢献します。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000298.000045133.html
(文・S.Inosita)
【サステナブルな酪農の実現に貢献する取り組み②】
酪農・乳業における温室効果ガス排出削減の取り組みを2023年3月よりスタート
明治グループと味の素株式会社が持続可能な酪農業の実現に向けた協業を開始
~酪農における温室効果ガス排出削減分をクレジット化し、酪農家の収入源に~
株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)をはじめとした明治グループと、味の素株式会社(取締役代表執行役社長最高経営責任者:藤江 太郎)は、酪農・乳業において、温室効果ガス(以下GHG※1)排出削減と経済価値創出を同時に実現する「J-クレジット制度※2を活用したビジネスモデル」の構築に向けた協業を開始しました。
本協業は、消費者に安定的に乳製品を提供する責任のある明治グループ、GHGの一つである一酸化二窒素(N2O)の削減を乳牛用アミノ酸製剤により飼料中のアミノ酸バランスを改善することで実現する味の素株式会社、GHG排出量の削減を迫られている酪農家という立場が異なる3者でつくる、酪農家の経済面にも配慮した国内初の「J-クレジット制度を活用したビジネスモデル」です。なお、本取り組みで活用するJ-クレジット制度プロジェクトの登録は、3月15日(水)付で、承認されております。
「J-クレジット制度を活用したビジネスモデル」の概要
酪農家の経営支援に取り組んできた明治グ
...moreループが、支援の基盤を生かして、味の素株式会社と協業し、乳牛用アミノ酸製剤「AjiPro®-L」を用い、飼料中のアミノ酸バランスを改善することで、本ビジネスモデルの構築を実現しました。
このアミノ酸バランス改善飼料を給餌することにより、GHGの一つでありCO2の約300倍という温室効果のある牛の糞尿から発生する一酸化二窒素(N2O)排出量を削減することができます。J-クレジット制度で規定されているGHG排出量削減における農業分野の5つの方法論※3のうち、「アミノ酸バランス改善飼料の給餌」という方法論を用い酪農分野として初めてプロジェクトの登録がされました。
酪農家が「AjiPro®-L」を用いアミノ酸バランスを改善した飼料を添加することにより削減したGHG排出量の価値を、味の素株式会社がJ-クレジット制度に基づいてクレジット化し、当社がそれを購入します。購入したクレジット代金は酪農家に支払われ、今後の酪農家の新たな収入につながります。また、当社としては、購入したJ-クレジット分のGHG排出量を、当社のGHG排出量のオフセットに役立てることが可能となります(カーボンオフセット)。本年3月より、北海道根室市の有限会社北翔農場(代表取締役:佐藤 幸男)と本ビジネスモデルを用いた取り組みに着手しています(アミノ酸バランス改善飼料の給餌は1月より開始)。
今後は本ビジネスモデルの対象戸数を拡大し、国内の酪農業におけるGHG排出削減と酪農家の支援につなげることを狙ってまいります。
<酪農家にとっての価値>
・飼料の改善という手法には糞尿処理施設などの設備投資や移送の必要がなく、初期費用を抑えられる。
・アミノ酸量のバランスを調整した飼料により、乳量を維持しながらN2O削減を図ることができるため、地球環境保護にもつながる。
・アミノ酸量のバランスを調整した飼料により、高たんぱくながら高コストで余剰なアミノ酸も多く含む大豆粕などの飼料を減らしながら飼料コストの削減を図ることができる。
・明治グループが購入したクレジット代金が還元されることで、新たな収入につながる。
<明治グループにとっての価値>
・酪農家支援につながる取り組みの実施によりサステナブルな酪農の実現、将来的には乳原料の安定調達につながる。
・酪農・乳業業界の地球環境保護策として、他社協業のもとでJ-クレジット制度を活用したビジネスモデルを築いたことにより、業界全体のGHG排出削減を後押しすることができる。
・本取り組みが酪農分野でのGHG削減の第一歩となり、それが将来的には明治グループ全体のカーボンニュートラル達成につながる。
<味の素株式会社にとっての価値>
・アミノ酸をベースにしたGHG排出量の削減と経済価値創出を同時に実現するJ-クレジットを活用した新たなビジネスモデルを構築することで、持続可能な酪農業の実現に貢献できる。
・乳牛におけるアミノ酸栄養の重要性ならびに「AjiPro®-L」の有用性の理解促進、需要拡大につながる。
今後の展望
地球温暖化に伴い「脱炭素化」が喫緊の課題とされています※4。日本における畜産からの排出量は1,386万t(CO2換算)とされており、その内乳業牛の占める割合は44.5%(617万t(CO2換算)と試算されています※5。生物由来のGHGは、技術革新なくして削減することは困難とされており、削減に向けての技術開発と実証、さらには酪農家が無理なく導入できる枠組みづくりが世界的にも急ピッチで進められています。
当社としては、今後、本ビジネスモデルに多くの酪農家が参加し、また、牛のゲップなどのメタンを削減するノウハウを持つ企業・団体と協業することによって、取り組みの輪が拡大し、さらに大きなGHG排出量削減が可能になると考えています。これらの取り組みにより、酪農・乳業全体の持続可能性の向上につなげることを目指します。
<明治グループのコメント>
本取り組みによるGHG排出量削減はもちろんのこと、サステナブルな酪農の実現に向けた課題は多岐にわたるため、明治グループでは、新たなGHG排出量削減方法の開発に向けてチャレンジすることが乳業トップメーカーとしての使命だと考えています。その取り組みの一つとして今般、「J-クレジット制度を活用したビジネスモデル」の構築に着手しました。これからも、本取り組みを検証し対象戸数を拡大するとともに、環境への負荷が大きい牛のゲップなど、酪農分野全体のGHG排出量削減に向けて、サプライチェーン全体を巻き込みながらさまざまなチャレンジをしていきたいと考えています。
<味の素株式会社のコメント>
味の素グループは、アミノ酸の働きで酪農業のGHG削減、持続可能な酪農業の実現に貢献していきたいと考えております。その取り組みの一つとして、明治グループの皆さまと、乳牛用アミノ酸製剤「AjiPro®-L」を用いたGHG排出量削減に、J-クレジット制度を組み合わせた新たなビジネスモデルの構築に向けた協業を開始しました。今後もさまざまな関係者の方と連携し、お互いの強みを持ち寄りながら取り組みの輪を広げ、酪農・畜産業の発展に貢献したいと考えております。
明治グループのGHG排出量削減目標(2019年比)
明治グループのGHG排出量削減目標は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、自社での排出量にあたるScope1、Scope2では2030年に50%の削減、2050年までに実質ゼロを目指しています。原材料の生産・調達や輸送、製品の輸送や廃棄など自社以外の間接排出にあたるScope3では、2030年までに30%の削減、2050年までに実質ゼロを目指します。
詳細は明治ホールディングス株式会社 ホームページの「サステナビリティ」コンテンツでも紹介しています。
https://www.meiji.com/sustainability/harmony/climate_change/
参考
◆味の素株式会社について
(1)社名:味の素株式会社
(2)所在地:東京都中央区
(3)設立時期:1925年12月
(4)代表者:取締役 代表執行役社長 最高経営責任者 藤江 太郎
(5)事業内容:調味料、栄養・加工食品、ソリューション&イングリディエンツ、冷凍食品、医薬用・食品用アミノ酸、バイオファーマサービス、ファンクショナルマテリアルズ、その他の事業活動
(6)連結従業員数:34,198名(2022年3月31日現在)
(7)WEBサイト:https://www.ajinomoto.co.jp/
(8)本協業に関するプレスリリース:
https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2023_03_27.html
◆乳牛用リジン製剤「AjiPro®-L」について
味の素株式会社が2011年より販売している乳牛用リジン製剤です。通常、牛の第一胃で必須アミノ酸の一つであ...
OpenAIは、インターネットの最新情報を活用できないという「ChatGPT」の弱点を克服するためサードパーティーのアプリケーションとの連携を可能にするプラグイン群を発表した。