日本の第102代首相に就任した石破茂首相が27日、自民党総裁選挙で勝利した直後に金融市場で浮上した「利上げ=円高転換」の憂慮を払拭することに成功した。円は1カ月ぶりの円安水準になった。
2日(現
これでもNHKは公共放送と言えるのか。1日の国会中継で、立民・小川幹事長の反対討論の音声をカットし、中山果奈アナと政治部・山本雄太郎記者の無駄話を延々と垂れ流し続けたNHKに視聴者からの批判が殺到している。
NHK国会中継の「立民・小川潰し」が大炎上中
第214臨時国会は10/1~9までの9日間で開催。その初日、自民党の石破茂総裁を第102代首相に指名する衆院本会議は、予定より約30分遅れて、1日13時25分ごろに始まった。
冒頭は、立憲民主党の小川淳也幹事長による反対討論。今国会の会期がたった9日間では、与野党の議論を深めて有権者に政権選択の材料を提供することはできない。なぜ事前の約束を守らずに衆院解散・総選挙を急ぐのか?と石破氏を厳しく批判する内容だった。
小川幹事長の反対討論はNHKでも生中継されたが、そこで前代未聞の事件が起きた。
「小川さんの演説は、石破さんの痛いところをピンポイントで指摘する辛口の内容でした。『そうだ!そうだ!』の合いの手も入って、議場はかなりの熱気を帯びていたように思います。支持政党に関係なく引き込まれてしまう場面です。ところが1~2分過ぎたころでしょうか、とつぜんNHKの音声がスタジオに切り替わり、小川さんが何を話しているかサッパリ聞こえなくなってしまったんですよ。私はPCでABEMAのニュースチャンネルを同時に開いていたので、そちらで反対討論の続き
...moreを聞きましたが、控え目に言ってもNHKはバカ丸出しでした」(ネットメディア編集デスク)
同様の不満を持った視聴者は非常に多かったようだ。SNSでは、
《NHKが野党の演説の音声絞りやがった。公共放送としてさすがにあり得んぞ》
《政治家がせっかく自分の言葉で話しているのに、スタジオのゴミ音声かぶせるなよ》
《自分は自民支持だがこれは絶対ダメ、言論封殺になる》
《お金を払っているのですよ…?》
《石破に都合が悪い内容は放送しないんか。自民党応援団丸出しやん》
《露骨すぎて逆に笑った。受信料は絶対に払わない》
など、NHKに対する批判の投稿が相次いでいる。
中山果奈アナと政治部・山本雄太郎記者のクソトークに批判殺到
MAG2NEWS編集部で、当日の放送内容をあらためてチェックしたところ、NHKがかなり無理のある「尺稼ぎ」を行い、立民・小川幹事長の演説を意図的につぶした可能性が浮上してきた。
この日の国会中継は13時25分スタート。本会議が始まったのは13時27分で、スタジオの中山果奈アナと山本雄太郎記者が番組進行・解説を行った。
【13:27】中山果奈アナ:「いま議長が入りました。衆議院議長・額賀福志郎さんです。間もなく本会議が始まります」
額賀衆院議長:「諸君。第214回国会は本日、招集されました――」
(ここで本会議場の音声が絞られ、NHKアナと政治部記者の解説が始まる)
中山アナ:「では、この時間は政治部の山本記者とお伝えします。えー、山本さん、当初の予定より30分ほど遅れての開会となりました。あらためてこの理由を整理してください」
山本雄太郎記者:「はい。まあ、1時予定が1時半前とかね、30分遅れるということで。国会が予定通り進まないというときは、必ずといっていいほどですね、与野党が何かで揉めている、ということになります。で、今回はですね、この会期ですね、臨時国会の会期をどうするか。与党側は今月9日までの9日間。それに対しまして野党側はですね、臨時国会の会期を決めるのであれば、今日の総理大臣指名選挙の本会議には出席できないとしまして、この与野党の駆け引きというのがずっと続いていました。で、まあ発端にあるのはですね、きのうの自民党の石破新総裁の解散に関する発言ですね。今月27日投開票の日程で行うということを表明しましたけれども、野党側はですね、予算委員会、ここで十分な審議を行うべきだと。また、まだ総理大臣に任命されていない人が、そういう解散についてですね、発言するのは非常に違和感があると――」
この冒頭のやりとりに違和感はない。衆院議長の発言は儀式的なテンプレであり、スタジオの解説を優先するのは自然だからだ。
だがNHKはここから、とんでもない「尺稼ぎ」による「言論封殺」に打って出た。
反対討論終了までひたすら続いた中山アナと山本記者の無駄話
13時29分、立憲民主党・小川幹事長による反対討論がスタート。NHKの中山果奈アナと山本雄太郎記者はこれを全力で潰しにかかった。
【13:29】中山アナ:「はい。えー、衆議院本会議場ではこの後、立憲民主党による反対討論が行われます。会期についての議決に対しての反対討論です」
(ここで本会議場の音声がメインになり、反対討論が始まる)
立憲民主党・小川幹事長:「立憲民主党無所属の小川淳也です。私は野党各党を代表し、今回、国会会期を9日間とすることに、断固反対の立場から討論いたします。まず、石破新総裁に申し上げます。なぜ昨日、いまだ内閣総理大臣でないにも関わらず、衆議院の解散と総選挙の日程を明らかにしたのですか。この前代未聞、異例中の異例の発言は、国会軽視も甚だしく、三権分立を含め、憲法上の疑義を生じさせかねない異常な発言であり、潔く、そしてただちに、謝罪と撤回を求めるものであります。石破自民党総裁候補の公約の一丁目一番地は、『ルールを守る』でした。いったい何のルールを守っているのですか。加えて『自民党総裁期間中を通して、国民の判断材料を提供することが新総裁の責任、本当のやりとりは予算委員会である』、これはあなた自身の言葉ではありませんか!さらに一昨年、『七条解散は憲法論の観点からすべきではない』と発言し、加えて昨年、『解散は政権の延命や党利党略で行われるべきものではない』、これも他ならぬ、あなた自身が記した言葉ではありませんか!まさに――」
議場がにわかに熱気を帯びてきたこの場面で、本会議場の音声がとつぜん絞られた。SNSではNHKへの批判が急拡散、もちろん大騒ぎになっている。
だが、そんな騒動を知ってか知らずか、ここから中山アナと山本記者による壮大な尺稼ぎが始まった。
(※編註:以下、中山アナと山本記者の会話部分は長いわりに中身がありません。ご注意ください)
【13:30:50】中山アナ:「衆議院本会議場では、立憲民主党・小川幹事長による反対討論が続いています。えー山本さん、やはり小川さんからはあの、石破総裁のこれまでの発言を引き合いに出して、会期について述べていますね」
山本記者:「そうですね。あのまあ石破さん、総裁選中に『ルールを守る』ということ、『守る』というキーワードでですね、総裁選を活動していました。ま、いったい何のルールを守っているのかと、えー小川さんは批判をしていました。あの特にですね、えー総裁選で石破さん、解散をする前に国民の判断材料を与えることは必要だと述べまして、一定のですね、えー国会論戦は必要だという考えを示していました。あのー、でこの一定の国会論戦とは何なのかということについて、さきほど小川さんも指摘していましたけれども、本質的には予算委員会だろう、ということをですね、総裁選中に発言をしていたんですね。まあつまり解散をする前には、予算委員会を開いて野党とのやりとりをすることで、国民に判断材料を与えましょうと、いう趣旨のことを、まあ総裁選では話していましたので、これについて小川さんまず指摘をしていました。またもう一点は、まだ総理大臣ではない、今の段階でも石破さんは総理大臣ではないですね、衆参両院で指名を得て総理大臣になりますけれども、石破さんきのうの段階でですね、解散について言及をしたと。これは異例のことだとわかっている、とまあ石破さんは前置きはしていましたけれども、まあその異例のことに踏み込んだわけですね。それだけ解散を急ぎたかったということだと思うんですけれども。これがまあ異例中の異例、前代未聞で、国会軽視も甚だしいと、まあ小川さんは批判をしていましたね」
今しがた小川幹事長が話したばかりのことを、ダラダラとわかりづらく繰り返す山本記者。SNSでは視聴者から山本記者に対して「お呼びじゃないんだよ」「すっこんでろバカ」など罵詈雑言が飛んでいる。
それでも、小川幹事長の反対討論は終わらない。2人の尺稼ぎはさらに続いた。
中山アナ:「今月9日まで、とすることになりますと、やはりその十分な国会論戦というのは難しいというふうに考えられるということでしょうか」
山本記者:「そうでしょうね。あの、なかなか予算委員会となりますと、日程的に9日までだと窮屈だというのは、まあ与野党共通の認識なんだと思います。まあ今、党首討論をですね、...
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