ソニーグループは23日、年内に打ち上げ予定の超小型人工衛星の「クルー(乗組員)」の募集を始めた。クラウドファンディング(CF)で募集する。クルーは支援額に応じて人工衛星で宇宙や地球の写真、動画を撮影するサービスが利用できる。
今年に入ってから17回もミサイルを発射した北朝鮮。そんな国と接する韓国では現政権でどのような対策が練られているのでしょうか。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では、韓国在住歴30年を超える日本人著者が、中央日報を情報元として紹介しています。
盾と矛。韓国の対北朝鮮ミサイル事情
北朝鮮の核・ミサイルが尋常ではない。それに対する韓国側の対応策が中央日報に出ていた。ご紹介したい。
北朝鮮は1月5日を皮切りに、今年に入ってミサイルを17回も発射した。それも大陸間弾道ミサイル(ICBM)、弾道ミサイル、巡航ミサイル、極超音速ミサイルなど多様な種類を発射した。戦術核を開発する目的の第7回核実験を準備しようとする情況もある。
韓国を核・ミサイルで圧迫しようとするのが北朝鮮の野望だ。韓国政府は8日「北朝鮮の核を頭に抱いて生きていくことはできない」とし「3軸体系を中心に、北朝鮮の核・ミサイル脅威を実質的に無力化する対策を(尹錫悦大統領)任期内に講じていく」と明らかにした。
3軸体系は
北朝鮮が核・ミサイルを発射しようとする時先制的に打撃するキルチェーン(KillChain)
北朝鮮のミサイルを空中で迎撃する韓国型ミサイル防御(KAMD)
北朝鮮が核・ミサイルで攻撃すれば、韓国が報復する大量報復報復(KMPR)
で構成されている。
KAMDは3軸体系の心強い後ろ盾だ。キルチェーンやKMPRもKAMDが
...more あってはじめて力を得る。しかし、速いスピードのミサイルを迎撃することは本当に難しい。弾丸に弾丸を当てるほど高度のレベルがいる。
高難度のKAMD技術をどこまで開発し、どのように発展していっているのだろうか。
9~10日、済州国際コンベンションセンターで国防科学研究所(ADD)とカイスト(KAIST)が共同で開いた2022韓国軍事科学技術学会(KIMST=学会長パク・ジョンスン]総合学術大会でKAMDの発展方向について、KAMDの核心技術を研究するADDミサイル研究院が発表した「複合多層ミサイル防御体系発展方向」という特別セッションから調べてみた。
総合学術大会は国内外の関連機関間の学術交流の場としては国内最大規模だ。2,000人以上が済州島の西帰浦(ソグィポ)に集まり、周辺でタクシーを捕まえるのが大変だったほどだ。
矛と盾の対決のように、北朝鮮のミサイルと韓国のミサイル防御は激しく対立している。北朝鮮は液体エンジンと弾道ミサイルから固体エンジンと巡航ミサイル・極超音速ミサイルへと進化を遂げている。
液体エンジンミサイルは発射準備に時間がかかる。しかし、固体エンジンミサイルは即時に撃つことができる。また弾道ミサイルは弾道を描いて飛ぶが、巡航ミサイル・極超音速ミサイルは軌道を予測しにくい。
さらに、北朝鮮は弾道ミサイルに弾着地点の前で少し上に跳ね上がり、再び落ちる「プルアップ(pull-up)機動」を追加した。今月5日、同時多発的に数種類のミサイルを混ぜて発射する方法もこれ見よがしに見せてくれた。いずれも韓国のミサイル防衛を避けようとする手段だ。
それなら、韓国はどのように対応すべきか。迎撃の機会を増やす多層防御システムが正解だ。第1段階で迎撃できなくても、次の段階で捕まえる機会があるからだ。機会が多ければ多いほど迎撃の可能性は高くなる。
弾道ミサイルは垂直的に多層防御網を築く。弾道ミサイル迎撃の始まりは探知だ。韓国は弾道弾早期警報レーダーであるイスラエル製EL/M2080を2基から4基に増やした。
また、静止軌道に早期警報衛星を上げ、北朝鮮の弾道ミサイル発射を感知する案も推進している。
レーダーは、地球が丸いためミサイルが電波の届く高度に上がってこそ追跡できる。一方、人工衛星は弾道ミサイルの発射過程でその火花を発見することができる。
レーダーと衛星を活用すれば、北朝鮮弾道ミサイルの全段階をリアルタイムで追跡できるようになる。
弾道ミサイルは発射後、上昇→中間→下降段階を経る。段階別に高度別に防御網を備えなければならない。まず、ミサイルの上昇段階で国産戦闘機KF21ボラメが迎撃に乗り出す。ADDはKF21に搭載する上昇段階迎撃用高速迎撃弾を研究している。
上昇段階は推進力がたくさん必要なため、大型の第一段階の推進体が必要だ。形が大きければ大きいほど探知に引っ掛かりやすい。弾道曲線を描いて上がるためその軌跡もすぐにわかる。空気の抵抗を受けて速度も遅い。迎撃しても放射性物質や破片が北朝鮮側に落ちる。
弾道ミサイルは大気圏外で推進体の燃焼を終え、慣性の力で頂点高度に上がった後、落下を始める中間段階と重力の力で目標地点に落ちる最終段階を経る。
中間段階下層と最終段階上層は高高度ミサイル防御(THAAD・サード)体系とL-SAM(長距離地対空ミサイル)2が担当する。
サードは在韓米軍が運用している。L-SAMは2024年までに開発を終える計画の迎撃ミサイルだ。L-SAM2(L-SAM改良型)はL-SAMの性能を高め、サード(40~150km)と似た高度で迎撃できるミサイルだ。その下ではL-SAMが迎撃に乗り出す。
最終段階の下層ではパトリオットと天宮-2、天宮-3 =(天宮-2改良型)が担当する。パトリオットは米国が作った迎撃ミサイルだ。
先月30日、第144回防衛事業推進委員会でパトリオットのミサイル数量を大幅に増やし、従来の発射台の性能を改良する案が決定された。従来の保有パトリオットを最新型のPAC-3MSEにアップグレードする事業だ。
国産迎撃ミサイル「天弓2」はアラブ首長国連邦(UAE)に輸出された。天弓3は、多機能レーダー(MFR)を天弓2の手動位相配列レーダー(PESA)から能動位相配列レーダー(AESA)に変えたミサイルだ。AESAは弾道弾をより遠くから、より多くの標的を同時に探知することができる。
北朝鮮がともすればソウル首都圏を火の海にすると威嚇するが、その手段が長射程砲と放射砲(多連装ロケット砲)だ。
これらの脅威は「韓国型アイアンドーム」と呼ばれる長射程砲迎撃体系(LAMD)が処理する。LAMDは2029年までに体系開発を完了する計画だ。
ADDはレーザー迎撃システムを開発している。レーザーは光の速度であるため、避けることが事実上不可能だ。直進するため正確性に優れる。レーザーは1回の発射費用が1,000ウォン前後だ。
2020年ADDは、20kW出力のレーザーで1km離れた鉄板誘導弾模型を貫く試演を披露した。この程度なら、ドローンを捕まえるレベルだ。
米国は2030年までに出力を1メガワットまで高めたレーザー体系を開発し、弾道ミサイル・巡航ミサイル・極超音速ミサイル迎撃に動員する予定だ。韓国も米国に追いつくものと見られる。
問題は電力だ。高出力レーザーは大規模発電でないと実現できない。アビエーションウィークのキム・ミンソク韓国特派員は「次世代ミサイル防御システムに多くの電力が要るが、そのためには野戦で大規模な電力発電が行われなければならない。ADDが提案した「次世代多目的高出力電力生産技術」が完成すれば可能になるだろう」と話した。
これとは別に、海軍のKDX-III(イージス駆逐艦)とKDDX(韓国型次期駆逐艦)も弾道ミサイル迎撃能力を備える。
弾道ミサイルとは異なり、巡航ミサイル・極超音速ミサイルは滑空または機動する形で飛行するため、飛行軌跡と打撃位置を予想しにくく、迎撃が容易ではない。
また、高度30~40kmで主に飛んでいて、大部分が国家の防空システムにおいて最も脆弱なところだ。地上レーダーで探知するのが難しく、探知時間も短いからだ。
特に、極超音速ミサイルはミサイル防御網を突破するために作られたため、迎撃がさらに難しい。プラズマ効果が起き、レーダーの電波を吸収することができる。しかし極超音速ミサイルは天下無敵ではない。弱点も多い。
長時間大気から高速で飛ぶと飛行体の構造と素材が耐え難い。飛行体の安定性も落ちる。ミサイル防御網を欺く欺瞞体を使うことはできない。何よりも飛行体の温度が上がり、赤外線探索機で簡単に捕まえることができる。UFOのように曲がりくねって飛ぶわけでもない。
そのため巡航ミサイル・極超音速ミサイルに対しても水平的多層防御が可能だ。サードからLAMDまでの弾道ミサイル防御網を最大限活用しながら新しい技術で弾道ミサイル防御網の死角地帯を埋めれば良い。
米国は2019年、極超音速ミサイルを最終段階で制限的に迎撃する試験に成功したことがある。
今後、宇宙で極超音速・弾道追跡宇宙センサー(HBTSS)で極超音速ミサイルを探知すれば、海上で滑空段階迎撃ミサ...
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