ドジャース佐々木朗希投手(23)について、明確な復帰時期が見えてこない。キャッチボールでは強度の高いボールを投げることもあるが、ブルペン入りの時期は不明。7月3日(日本時間4日)、投内連係の練習に加わり、一塁ベースカバーなどを行ったが、守備練習中にスローイングはしなかった。翌日、ロバーツ監督が佐々木の現状について明かした。
田中佑美(26=富士通)が12秒86(向かい風0・4メートル)で初優勝を飾った。 中島ひとみ(長谷川体育施設)と競りながらゴールへ飛び込んだ。当初は電光掲示板には中島の姿が映し出されており、優勝を逃したと覚悟した。「本当に集中していたの…
若き才能が集い切磋琢磨する東京高専で2020年10月に発生した、一人の学生の自死事件。この事件を2021年に取り上げ、学生を死に追いやった東京高専の教職員のパワハラ行為を誌上報告していたメルマガ『伝説の探偵』の著者で現役探偵にして「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんは、この事件の続報をメルマガで報告。その中で、本事件の被害者の遺族が、国立高等専門学校機構の元官僚エリート理事から送られていたという「酷いメール」とその後の悪態を白日の元に晒しています。※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:東京高専パワハラ自死事件で高専機構理事が遺族にパワハラ!?
人間偏差値を疑いたくなる元文科省出身エリート理事の暴挙
いまや多くの人が公的な機関や公人の嘘に飽き飽きしていることだろう。
いじめ被害者やその家族は、まず間違いなく、そうした嘘に直面する。
そして、何度も裏切られ騙される。真実を明らかにするために裁判に挑めば、それまで認めていたことをすべて認めないという二枚舌の被害に遭う。
例えば、今月中旬あたりに報道される予定であろう被害者は、学校に第三者委員会を設置すると言われて、本来であれば「調査対象になるはずの者」が、「第三者委員会の委員」であるというトンデモナイ不正を、当たり前の対策のように説明された。
...more違和感を持っても、そう決まったのだと宣告されたら、そういうものなのか思ってしまう人も多いのではないだろうか。
こうした事例は枚挙に暇がない。
私が相談を受けて資料を送ってもらったときにはもう遅いというのは毎度のことである。利害関係者が第三者委員に入り込んでいることはよくあることであり、自浄能力がある第三者委員会は少数派であろう。
この『伝説の探偵』で何度も取り上げている「東京高専パワハラ自死事件」の第三者委員会では、委員の一人が途中で辞任をしているが、これは学校職員と極めて薄い関係性(廊下ですれ違う程度)があることが後にわかった。その時点で、調査を厳正にするためにした措置であったという。
こうした自浄作用がしっかりと働く第三者委員会でも、その設置者に問題があったらどうだろう。
東京高専パワハラ自死事件については、すでに調査が終わっているというようだから、彼ら自身が公表するのを待つとして……その裏で、実は問題が起きている。
東京高専など高等専門学校を設置している独立行政法人「国立高等専門学校機構(以下、「高専機構」)」の理事の1人が、遺族に「とんでもない注文」を付けたというのだ。
東京高専パワハラ自死事件は、2020年10月5日、東京工業高等専門学校の学生会長であった野村陽向(ひなた)さんが自死した事件で、野村さんは執拗なパワハラを受け、嫌がらせも受けていた。
【参考記事】いじめ探偵がパワハラ教員を告発。東京高専の生徒を自殺に追い込んだ悪魔の所業(MAG2 NEWS)
元エリート官僚の暴言
まさに、加害行為は教員が行ったわけであり、高専機構の理事は、組織上その親玉みたいなポジションになるだろう。そして、これまでも問題がありつつ、暴走する理事はいなかったと記憶しているが、今回「文科省の上級官僚出身の理事」は、ものすごい暴挙に出た。
2024年10月、ご遺族は休日に時間を作り、高専機構の理事ら責任者と話し合い等をしていた。これに前後して、すでに第三者委員会調査は終結しており、その記者会見等をどうするかが、高専機構側の都合で二転三転、延期するなどドタバタ劇が繰り返されていたのだが、当然に決めていくことやすり合わせておきたいことなどで会話は長くなる。
当然、高専機構側の責任者は仕事の一環であろうが、ご遺族は我が子の事ではあるが仕事ではないし、我が子の命は教員の執拗なパワハラが原因で失われたのだ。ご遺族からすれば、教師に殺されたも同然であり、その場にいることすら辛い状況であろう。
長くなれば疲労も精神的ストレスも重くのしかかるわけだ。
その状態であったのに、問題のエリート理事は、ご遺族にメールで、こう言い放ったのだ。
「昨日5時間も話を聞いたが、正直集中力が保てない。もう知っている間なんだから、30分以内で終わらせてくれ。」(要約)
原文はもう少し丁寧だが、丁寧であればこそ嫌味にも受け取れる。
ご遺族に自分たちの都合で休みの日にわざわざ時間を作らせておいて、長いから30分で終わらせろ、集中力が持たないよって、普通の神経でメールしてしまえる、このエリート理事の人間偏差値はいかほどであろうか。
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上司部下じゃないからパワハラじゃない!と言いのける
これについて、ご遺族は公式見解を高専機構側に求めたが、高専機構としては、パワハラではないと、誤った事例を持ち出して苦しい言い訳をして、あくまでお願いの一環だと展開している。
このエリート理事は、この暴挙をした後、さすがにヤバいと思ったのであろう。もみ消そうと必死だ。ご遺族に諸々説明したいと申し出てみたり、記者会見の期日を未定にして「先延ばし」するという嫌がらせを事実上行っている状態なのだ。
こうした状態の中、高専機構は「今後も真摯に対応していく所存です」とご遺族に文書で回答しているが、態度は劣悪で以前と変わらず改善していないのに、言葉だけは「真摯に対応」というのは、誰も信じようもないことであろう。
高専機構はこうした出来事も無かった事にしたいのだろうが、もはや後の祭りである。
サッサと謝り、このエリート理事は、新社会人が入社時に受ける社会人マナー教室に通うべきだろう。これがご遺族に浴びせる言葉ではないことはAIでもわかる。これについて、某有名AIは、こう答えた。
「パワハラなどハラスメント以前の問題で、不適切な内容であり、解釈によっては、全く反省も改善もするつもりはないと遺族へ宣戦布告をしたとも受け取れる」
そして、記者会見をどうするか、これはいつまで引き延ばすつもりだろうか。
この東京高専パワハラ自死事件の第三者委員会は、いじめ等の問題ではオールスターとも言える専門家が調査をしている。その内容や提言は多くの専門家が注目に値するものであり、おおよその提言は今後の教育指導や懲戒権等にも影響を与えるものであろう。
組織のメンツなど、こどもの命や将来に比べれば塵ほどの価値もないのだから、速やかに公表すべきであろう。
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もはや「悪質」としか言いようがないエリート理事の問題行動
編集後記
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と言います。私は立場上、とっても偉い人に会うこともあります。部下に慕われ、顧客やその周囲の人に信頼され、ちょっと癖は強いけど、とっても偉い人は、この言葉通り、驚くほど謙虚で、私は恐縮しまくりになるわけですが、ただ偉そうにしているだけの人の物言いは、全てが上から目線で、何をするにも「施してやっている」という姿勢です。
今回の問題を起こしている理事は、その組織の中では偉いんでしょう。一時期は国の教育方針を決める一翼を担ったこともあるんでしょう。しかし、対話の相手と自分の立場の理解は全くできていなかった。きっとこれまで、何を言っても、言われた相手はグッとこらえて、文句も言わなかったんだと思います。だから、トンデモ発言を平気でしてしまう。これまではきっと許してもらっていたんですね。
自分たちの都合で自分たちの組織の被害を受けたご遺族の時間を取らせて、ちょっと話が長かったら、それはご遺族のせい。話はコンパクトに30分で終わらせろとメールを出してしまうというその神経や思考回路、社会人としての非常識さに呆れます。
しかも、この不適切発言問題を隠そうと全てを遅らせ、他の理事が関われないように強権を発動して、自分が対応するからと問題を抑え込もうとする行動は、もはや「悪質」としか言いようがありません。
最近では「今だけ、金だけ、自分だけ」という言葉が流行っているようですが、この方は「俺だけ、出世だけ、保身だけ」とでも言いましょうか、何とも情けない。
ハッキリ言って、「今後の改善は期待できません」と断言できます。
それに、東京高専パワハラ自死事件は令和2年の事件です。第三者委員会の調査も終わっているのに、いつまで記者会見をしないつもりなのでしょう。結果の公表をしないのでしょうか。
時間をかけ過ぎです。その姿勢と結果から、やはり改善は期待できるものではなく、発する言葉は信用できないと感じます。
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