1月7日よりラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジーイベント、CES 2025。 今年もテクノロジー業界の最前線をリードする企業やスタートアップが集結し、世界中から注目を集める場である。このイベントでは、AI、IoT、ロボティクス、自動車技術、ヘルスケア、スマートホームなど、多岐にわたる分野の最先端技術やプロダクトが披露される。 CESでは、出展された数多くのイノベーティブなプロダクト... このコンテンツは FASHIONSNAP が配信しています。
ついに2025年が幕を開けてしまった2025年1月6日〜1月12日,4Gamerに掲載された記事は274本でした。世界最大規模の家電見本市「CES2025」がラスベガスで開催され,数多くの関連記事が掲載されたりした4Gamerと,世界のゲーム業界の1週間を振り返ってみましょう。あけおめ。
「このためだけに来た」 交換不要なコイン電池、CESでも話題 SMK | 電波新聞デジタル【ラスベガス(米ネバダ州)=CES取材班】コイン電池「CR2032」を代替する、SMKの交換不要な自立給電型コインバッテリーモジュールが「CES 2025」でも話題をさらっている。ブース来場者の多くがこのモジュール目当てで、「このためだけに、このホール(展示場)に来た」という来場者がいるほど。CR2032は用途が広く身近...
毎年1月にアメリカ・ラスベガスで行われる世界最大級の展示会「CES」。かつては「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」の略称で「家電見本市」という位置づけであったが、ここ数年はそうした略称ではなく、単に「CES」というアルファベット3文字だけのイベント名となっている。主催者は家電ではなく「テクノロジー見本市」を明確に打ち出している。
幼少期に見たアニメや漫画の世界に憧れを抱いたことがある方も少なくないでしょう。長く愛されている名作は多くありますが、手塚治虫氏の『鉄腕アトム』もその一つではないでしょうか。ロボット少年が活躍する世界は夢のようでしたが、もしかするとそんな世界が現実となる日が近いかもしれません。メルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~』の著者である辻野晃一郎さんが、今回のメルマガでピックアップしたのは、米Figure社が発表した人型商用ロボット。私たち人間の世界でどのように発展していくのでしょうか。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです/原題:米Figure社が発表した人型商用ロボット
プロフィール:辻野晃一郎(つじの・こういちろう)
福岡県生まれ新潟県育ち。84年に慶応義塾大学大学院工学研究科を修了しソニーに入社。88年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社しアレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長。また、2022年6月よりSMBC日興証券社外取締役。
米Figure社が人
...more型商用ロボットを発表。『鉄腕アトム』の世界がついに実現するか?
image by:Figure社HP
今週は、ちょうど恒例のCES(Consumer Electronics Show)が米ラスベガスで開かれており、ソニーホンダモビリティのEVもようやく予約販売開始ということで販売価格のアナウンスがされたようですが、CESの話題については少し整理してからまた日を改めて取り上げたいと思います。今回は、昨年末に発表があった人型ロボットの話です。
私は、幼い頃、手塚治虫氏の『鉄腕アトム』に夢中になった世代ですが、同作品では、人間と人型ロボットが共存したり、ロボットが労働争議を起こしたり、鉄腕アトムが悪いロボットと戦ったりするような未来社会が描かれていました。
昨年12月17日に、Figure社という米国のスタートアップが、Figure 02という自律駆動型の人型ロボットの商用出荷を開始したと発表しました。イーロン・マスクも、かねてからOptimusという自律駆動型の人型ロボットを開発中で、今年中には販売を開始すると言っていますが、いよいよ今年は、かつて鉄腕アトムで手塚治虫氏が描いたSFの世界が現実となる元年と言える年になるかもしれません。
Figure 02は、身長167cm、体重70kgで、1回の充電で約20kgの荷物を運ぶ作業を5時間継続できるそうです。歩行スピードは時速約4.8kmとのことですが、人の歩行スピードの平均が時速3~4km程度ですから、人並みかそれよりも速く歩くことが出来ますし、階段を昇ったり降りたりすることも出来ます。歩行スピードは、旧モデルの約7倍とのことで、人型ロボットが驚異的な速度で進化していることの一端を示していると言えます。ドアを開けたり道具を使った作業を行なったりするための手を備えていて、人間が行っているさまざまな作業を代行することが可能です。
Figure社は、昨年1月に独BMW社との協業を発表し、同社のロボットをサウスカロライナ州にあるBMW社の自動車製造工場で働かせることを目標に掲げました。そして翌2月には、マイクロソフト、エヌビディア、OpenAIのスタートアップファンド、ジェフ・ベゾスなどから26億ドル(約4100億円、1USD=158JPY)のバリエーションで計6億7500万ドル(約1070億円)を調達すると共に、人型ロボット用のAIモデルを開発するための協業契約をOpenAIと締結しました。
AIに身体性を持たせる試みとも言える人型ロボットは、今後数年もすれば、知能面でも身体性においても人間に匹敵するか、人間を凌駕するようになる可能性があるかもしれません。
Figure社は「現状では、人間の手作業のコストが、商品やサービス価格の主たる要因となっており、世界のGDPの約50%を占めているが、これらのロボットが労働力に加わることで、工場から農地に至るまでのあらゆる生産現場での労働コストを低減することが出来る。さらに、将来的にロボットが他のロボットを作ることが可能になれば、人間は完全に工場や農地などでの生産プロセスから解放されることになるかもしれない」とコメントしています。
日本では、伝統的に製造業が強い理由として「モノづくりへのこだわりと熟練した職人による擦り合わせの技術」ということが決まり文句のように語られてきました。しかし私は、ギガキャストなどを用いたテスラ社の生産革命を見ていると「そうも言ってはいられない」ということをかねてから指摘してきましたが、いよいよ労働力としては人が介在しない完全自動生産の世界がSFの話ではなくて現実になりつつあることを実感します。
Figure社や同社のロボットに興味がある方は以下の同社サイトを是非ご覧ください。
https://www.figure.ai/
また、イーロン・マスクのOptimusやCybercabについてはテスラ社のサイトまたは以下の動画などをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=4YnRQU1qyGg
人型ロボットの開発においては、かつてソニーは最も先行している企業の一つでした。しかし、つまらない社内政治によって潰されてしまった話を以前にしました。あのまま継続していればと思うと返す返すも残念なことだったと思います。
ちなみに、朝日新聞OBでフリージャーナリストの烏賀陽弘道氏に頼まれて以下のような対談を行いましたので、ご興味があればこちらもご覧ください。
関連動画: 2025.1.1 元Google日本法人CEO 辻野晃一郎さんとの対話 「なぜ日本にはGAFAが生まれなかったのか?~失われた30年 現場からの証言」その1
この記事の著者・辻野晃一郎さんのメルマガ初月無料で読む
image by:T. Schneider/Shutterstock.com
MAG2 NEWS...