株式会社幻冬舎のグループ会社、株式会社幻冬舎メディアコンサルティング(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:久保田貴幸)は、『漢方でがんに負けない体質をつくる中医学がん治療』(李 向軍 著)を2023年5月31日に発売いたしました。――――――――――――――――――――――――――患者の体質に合わせた漢方薬でがんと闘う力を高める!がん治療において日本で主流となっているのは手術、放射線治療、薬物療法を三大柱とする標準治療です。これらは臨床試験を通じてその効果や安全性が科学的に認められた治療法ですが、決して万能ということではありません。なかには体力がなく治療が行えなかったり、治療を行ったとしても副作用が強く、治療前よりも体が衰弱してしまったりすることも少なくありません。また、がんが進行してしまうと、標準治療では手を尽くしても進行を止められないケースも多々あります。標準治療で効果を見いだすことができずに、希望を失っている患者は多いのです。著者は中国と日本で医師免許を取得し、四半世紀にわたり両国でがん診療を行ってきました。最初にがん診療に携わったのは、中日友好病院という、中国における先端医療の最前線にあり統合医療によるがん治療の研究機関としても名高い病院でした。そこで15年ほど研鑽を積んで10年前に兵庫県西宮市で開業して以降、1000件以上にのぼる、漢方薬を用いたがん治療の有効症例を蓄積し
...more てきました。著者は、西洋医学に基づく標準治療には、体質に応じてアプローチする発想がないといいます。抗がん剤一つとっても、がん種や進行度、がん細胞のタイプなど、選択の基準はあくまで「がん」であり、「治療を受ける患者」については目が向けられていないのです。それに対して中医学によるがん治療は、治療を受ける患者の体質に目を向けます。患者の体質に合わせて漢方薬を選択することでがんと闘う力を高められるといいます。本書では、日本の病院ではほとんど実践されていない、本場の中医学に基づいた漢方薬による治療戦略やその効果を、著者のクリニックでの実践例も交えながら解説しています。がんの標準治療との効果的な併用の仕方や、標準治療が行えない場合の活用法など、がん治療の段階別、がんの進行別に最も適した漢方薬の取り入れ方を詳しく述べています。がん治療に不安や迷いのある方にとって希望の灯となる一冊です。【書籍情報】書 名:『漢方でがんに負けない体質をつくる中医学がん治療』著 者:李 向軍(リ コウグン)発売日:2023年5月31日定 価:900円(税込価格 990円)体 裁:新書版・並製/166ページISBN :978-4-344-94495-4【目次】第1章 患者の体質を整えなければ、がん治療は効果なし第2章 「漢方は効かない」は大きな誤解! 患者の体質に応じてアプローチする中医学に基づくがん治療とは第3章 標準治療との相乗効果でがんに打ち克つ オーダーメードの中医学がん治療第4章 巷の漢方クリニックは千差万別 信頼できる漢方医7つの特徴第5章 がん治療は早ければ早いほど効果を発揮する 治療初期から漢方で体質にアプローチして「がん克服」を目指す!【著者プロフィール】李 向軍(リ コウグン)医療法人社団新中医 李漢方内科・外科クリニック 理事長1970 年生まれ。中国吉林省延辺大学医学部を卒業後、中国吉林省吉林市立病院に勤務。その後、神戸大学病院糖尿病内科、兵庫県立尼崎病院東洋医学科、糖尿病内科、新須磨病院糖尿病内科外来を経て、中国中日友好病院などで中医の研修後、2013年に李漢方内科・外科クリニック開院。日本人の体質に合った漢方薬をオーダーメードの組み合わせで提供することを治療方針としている。2018年日本東洋医学会学術総会にて「漢方薬治療が奏功した重複癌両肺転移一例(肉腫、大腸癌)」を発表。2021年同学術総会にて「西洋医学的に治療困難のがん患者・終末期患者に対する煎じ薬の役割(肺腺癌、胆嚢癌、悪性リンパ腫)」を、翌2022年には「西洋医学的治療に難渋する膵癌肝転移と乳癌肺転移において、中医学の弁証・弁病を基にした煎じ薬が奏功した2例」をそれぞれ発表している。配信元企業:株式会社幻冬舎メディアコンサルティングプレスリリース詳細へドリームニューストップへ
味の素株式会社(社長:藤江 太郎 本社:東京都中央区)はこの度、パリ2024オリンピック注目の新競技・ブレイキン(ブレイクダンス)でメダルが有力視される日本代表強化選手のBboy Shigekix(シゲキックス)選手とパートナー契約を締結しました。
当社は、創業以来培ってきた食とアミノ酸に関する知見に基づき、これまでも様々なスポーツを支援する取り組みを行っており、ニューヨーク・サウスブロンクス発祥のダンススポーツ&カルチャーで、パリ2024オリンピックの新競技で日本選手の活躍が期待されているブレイキンについても、2022年7月1日(金)から公益社団法人日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部(Japan DanceSport Federation:略称 JDSF)とパートナー契約を締結しています。
今回、上記契約に追加して個人としてパートナー契約を締結したShigekix選手は、これまで国際大会で46回もの優勝経験を誇り、近年の国際大会でも連続して表彰台に上がっている日本を代表するBboyです。当社はパリ2024オリンピックで世界の頂点を狙うShigekix選手に対して、日頃の練習、数々の大会を通じて栄養サポート活動を実施し、競技力向上に貢献していきます。
Shigekix(シゲキックス)選手 プロフィール
名 前 :半井
...more 重幸(なからい しげゆき)
生年月日 :2002年3月11日
出 身 地 :大阪府
Instagram:https://www.instagram.com/bboyshigekix/
Twitter :https://twitter.com/bboy_shigekix?s=11
経歴:
7歳の時に姉の影響でブレイキンを始める。キッズシーンで頭角を現し、11歳の時に世界大会への挑戦を始め、タイトルを総なめに。これまでに46回の国際大会で優勝経験を誇るパリ2024オリンピックでは最も金メダルに近いBboyである。
主なタイトル:
2018年:ブエノスアイレスユースオリンピック 銅メダル
2020年:Red Bull BC One World Final 最年少で優勝
2020年、2022年、2023年:JDSF全日本ブレイキン選手権 3連覇達成
2022年:WDSFブレイキン世界選手権 銀メダル
Shigekix選手のコメント
この度、味の素株式会社様とパートナー契約を締結し、日々の練習や大会、遠征での栄養面のサポートをしていただけることになりました。
日頃から大切にしてきた栄養面をより専門的な視点からサポートしていただけることをとても光栄に思います。“Eat Well, Live Well.”、この言葉を自身の活動を通し、体現できるようがんばっていきたいと思います。
Shigekix選手との契約概要
1. 契約期間:2023年4月1日(土)~2024年3月31日(日)
2. 契約金額:非公表
3. 契約により当社が取得する権利:
・選手への栄養サポート活動、選手への当社製品提供
・Shigekix選手の肖像を使用した各種マーケティング活動
4. 契約カテゴリー:
食品(調味料、甘味料、スープ類等)、
「アミノバイタル®」ブランド製品(粉末、タブレット、ゼリー 飲料)を含むアミノ酸含有栄養補助食品、冷凍食品、コーヒー豆
全日本ブレイキン選手権でのShigekix選手(2023年2月)
当社の栄養サポート活動について
2003年よりJOCオフィシャルパートナー、2009年よりJOCゴールドパートナーとしてオリンピック日本代表選手団の強化支援事業「ビクトリープロジェクト®」※に取り組み、栄養サポート活動を行ってきました。2016年には、東京2020オリンピック競技大会オフィシャルパートナー契約を締結、2022年1月から新たにJOCとTEAM JAPANオフィシャルパートナー(調味料、乾燥スープ、栄養補助食品、冷凍食品、コーヒー豆)契約を締結しております。
※トップアスリートが世界で勝ち抜くためのコンディショニングサポート
<参考>
2022年7月4日付プレスリリース
味の素㈱、公益社団法人日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部とパートナー契約を締結
https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/presscenter/press/detail/2022_07_04.html
<本件に関するメディアからのお問い合わせ先>
味の素「ビクトリープロジェクト(R) 」PR 事務局(株式会社共同ピーアール内)
担当:押切・奥平
TEL:03-6260-4859 MAIL: victoryproject-pr@kyodo-pr.co.jp
<オンラインプレスルーム>
https://www.pr-today.net/a00459...
長野、岩手盛岡でのでの公開が決定!家族レンタルサービルなどを展開する株式会社ファミリーロマンスの代表石井裕一の著書『人間レンタル屋』を映画化した映画『レンタル×ファミリー』。6月10日からの渋谷ユーロスペースでの公開に加え、7月21日から長野県の千石劇場、今秋から岩手県盛岡の中央映画劇場での公開が決定した。演技派俳優、注目の若手俳優が共演人間レンタル屋として依頼者の家族を演じる主人公・三上を演じるのは、塩谷瞬。夫のDVに耐えかね、シングルマザーとなった依頼人・朋子に「全裸監督」などで演技力が高く評価されている川上なな実。依頼人である母を突然亡くし、それまで父だと思っていた三上から真実を伝えられる娘の菜々子役は700人のオーディションから選ばれた白石優愛。さらに、でんでん、野見隆明、鈴木ふみ奈など個性的なキャストが揃い、いびつな人間ドラマが誕生した。■映画『レンタル×ファミリー』公式ホームページhttps://rentalfamily-movie.com/■映画『レンタル×ファミリー』予告編https://www.youtube.com/watch?v=ZjbbXaZo-Os■千石劇場http://www.sengokugekijyou.com/■中央映画劇場https://chugeki.jp/<キャスト>三上健太役:塩谷瞬(しおや しゅん)02年特撮TVドラマ「忍風戦隊ハリケンジ
...more ャー」の主役ハリケンレッド役で俳優デビュー。以降「Dr.コトー診療所」「白夜行」「弁護士のくず」といった話題のドラマに出演。映画では井筒和幸監督の「パッチギ!」(04)で主役を務め日本アカデミー賞の新人俳優賞やヨコハマ映画祭の最優秀新人賞を受賞。「出口のない海」(06)「象の背中」(07)「少女たちの羅針盤」(10)「アウターマン」(15)「ヴィヴィアン武装ジェット」(17)「母 小林多喜二の母の物語」(17)などに出演。河合朋子役:川上なな実(かわかみ ななみ)ドラマ「全裸監督」(武正晴監督・内田英治監督)にて注目を集める。他出演作に「東京の恋人」(下社敦郎監督)(主演) 「悲しき天使」(森岡利行監督)「メイクルーム」(森川圭監督)「下衆の愛」(内田英治監督)「ゾッキ」(竹中直人監督・山田孝之監督・齋藤工監督)など。佐々木菜々子役:白石優愛(しらいし ゆあ)テレビ小説『ごちそうさん』(‘13年/NHK)でドラマデビューし、映画『たまえのスーパーはらわた』(’18)、『思い、思われ、ふり、ふられ』(’20)、ドラマ「ドゲンジャーズ~ハイスクール~」(’22/KBC)、恋愛番組「恋愛ドラマみたいな恋がしたい~Kiss me like a princess~」(’22年/ABEMA)になど出演。浅田浩二役:でんでん「の・ようなもの」(森田芳光監督)で映画デビュー。数多くの映画、ドラマ、舞台作品に出演。その独特な存在感とキャラクターはどの役柄にもリアリティを持たせ、日本の映像作品には欠かせない俳優として活躍。「冷たい熱帯魚」(園子温監督) で第35回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞など国内の助演男優賞を次々と受賞。<監督プロフィール>阪本武仁(さかもと たけひと)NCF映像2期にて井筒和幸監督に師事。『パッチギ!』(04/井筒和幸監督)に演出部ボランティアスタッフとして参加。その後上京し『大帝の剣』(06/堤幸彦監督)、『手紙』(07/生野慈朗監督)、『キトキト!』(07/吉田康弘監督)、『20世紀少年~もう1つの第二章~』(08/堤幸彦監督・木村ひさし監督)、『告白』(09/中島哲也監督)などの作品に助監督として参加。映画『エターナル・マリア』(2016)で長編映画の初監督を努める。本作が2作目。映画『レンタル×ファミリー』■公開:2023年公開■原作:石井裕一著「人間レンタル屋」(鉄人社)■出演:塩谷瞬、川上なな実、白石優愛、野見隆明、でんでん 他■脚本・監督:阪本武仁■プロデューサー:南 陽、小林加奈■共同プロデューサー:和田裕之■制作プロダクション:アリエルガーデン■配給:Atemo■著作表記:(C)『レンタルファミリー』製作委員会配信元企業:株式会社アリエルガーデンプレスリリース詳細へドリームニューストップへ
「流山市では、子育てや地域活動を通して地域住民の積極的な交流を図ったり、障害があったり不登校だったり、生きづらさを抱える子どもや大人の支援を積極的に行っています」と語るのは、千葉県流山市の井崎義治市長。どんな取り組みを行っているのか伺いました。
不登校問題、引きこもり、虐待やDV、いじめ問題に苦しむ家庭の支援を
――流山市では、「生きづらさ」を抱えた人たちに向けて、積極的な支援を行っていると聞きました。具体的にはどんなことをしているのでしょうか?
井崎義治市長(以下、井崎市長):障害を抱えた人、障害者手帳を取得するまでにはいたらないけれど生きづらさを抱えている子どもや大人を、どうやって支援したらいいかを考える取り組みを行っています。「流山市生きづらさ包括支援の在り方懇談会」といい、不登校問題、引きこもりの子や親の支援、虐待やDV、いじめ等にさらされてきた経験のある方、高校未就学や高校中退等による学習機会の不十分など、制度のはざまに置かれた方や、複雑化・複合化した支援ニーズを抱えた方の支援についてさまざまな議論を重ねてきました。
「生きづらさ」を感じても「どこに相談したらいいかわからない」という方もいるでしょう。そういった悩みを受け止める先を地域の身近なところに設置し、必要な支援をその方に合わせて届けていく。現在、その体制づくりのために、現場経験のある専門家たちの協力を得て、令和
...more 6年度から始められるよう、準備しています。
どんな支援がどこで受けられるか、体験談なども積極的に紹介
――具体的な支援策を知ることができたら孤立を防ぐことにもつながりそうですね。
井崎市長:孤立を防ぐためにも情報共有はすごく大事です。そのうえで行政としては、どんな支援策があるのかをお伝えし、必要があれば各所につなぎます。
たとえば障害者の場合、どんな支援が受けられるのか、そのために利用できる施設や団体はどこか。また、不登校や引きこもりで困っている場合の相談窓口や学習支援はどうしたらいいのか。子どもが園、学校でトラブルを起こしがちといった場合の相談窓口などをホームページで分かりやすく紹介していく予定です。
ほかにも流山市に住んでいる方々で、サービスを利用している方の体験談も紹介していく予定で、現在問い合わせもいただいています。
――子どもに障害があった場合、なかなかすぐには人に相談しづらいと思います。そんなとき、自治体による相談窓口や支援先がわかったらいいですね。
井崎市長:子どもに障害があるとわかったとき、ショックを受ける親御さんも多いです。そういう親御さんのショックを和らげるためにも、早く同じような境遇の方とつないで相談する場を作ることが必要です。
あるお母さんは、「わが子が障害を持って生まれたことを実の親にも1ヶ月以上話せなかった」と言っていました。生まれたわが子を見て「かわいい」というお母さんが多いなか、その方は障害を持つわが子のことを心からかわいいと思えるまで2年かかったそうです。それまでは2年間、毎日子どもの顔をみて「ごめんね」と謝り続けていたと聞きました。その話を聞き、本当に心が痛みました。
同じ境遇の方たちがつながることで、孤立を防ぎ、少しでも生きづらい環境を改善していきたいと思います。このような懇談会は、流山のこれからの未来を作っていく非常に重要なものだと考えています。
流山に住み続けたいと思う市民は約9割。「住んでよかった」と思われるように
――これから流山市をどのような街にしたいですか?
井崎市長:障害のある・ないなどにかかわらず、住んでいてよかったと思ってくれる人を1人でも増やしたいですね。今、流山に住んでいて住み続けたいと思っている人たちは、91%います。非常に多くの方が流山での生活に満足していただいていると思いますが、反面9%の方は満足していません。残り9%の方の一人でも多くの市民が「流山市に住んでいてよかった」「流山市にいることで、自分が大切にされている」と、感じていただける市政にしていきたいと考えています。
――子育てに関してはどうでしょうか。
井崎市長:流山市では子ども関係の予算を、20年前は約60億円だったところ、今約430億円まで増やしています。ただこれで十分というわけではないと思うのです。流山市としては最大限、子育て・教育環境の充実に力を注いでいきます。
――最後に、ママスタセレクトの読者の方にメッセージをお願いします。
井崎市長:流山市は東京都心から電車で約20分です。東京のテーマパークなどに遊びに来られるときは、ぜひ自然豊かな流山おおたかの森や流山本町にまで足をのばしてくつろいでいってください。流山本町では、古民家カフェなどを展開するなど、情緒豊かなところです。また、オランダ人が作った利根運河という、内陸の運河としては一番長い運河があり、観光として訪れても楽しめます。散策をしていただき、気に入られたら流山市に引っ越してきてください。この地で家族を育み、お父さん、お母さん、子どもたちみんなが幸せになる生活を流山で作っていただけたらとても嬉しいです。
取材、文・間野由利子 編集・みやび イラスト・おんたま
※本記事は2023年3月に取材を行いました。記事の内容は取材時時点のものです。...
日本を遥かに上回るスピードで進む韓国の少子化。その深刻さは両国ともに変わりはありませんが、背景に目を向けると「大きな事情の違い」が見えてきます。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、韓国の出生率が0.78にまで低下した理由を紹介。さらに同じく少子化に頭を痛める中国と韓国の共通点を解説しています。
※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年5月31日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をご登録の上、5月分のバックナンバーをお求め下さい。
プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう) 1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。
日本を上回る異常なスピード。韓国の少子化の裏にある儒教の害悪
● 少子化嚴重 南韓青少年人口比例15.3%不到40年前一半(重度の少子化 韓国の青少年人口は15.3%で、40年前の半分に)
韓国青少年政策院と女性家族部が30日に発表した「青少年統計2023」によると、韓国の出生率の低下により、総人
...more 口に占める青少年(韓国の統計基準では9歳から24歳)の割合は、40年前の総人口の36.8%の半分以下の15.3%にとどまっていることがわかりました。
40年後には、人口に占める若者の割合はさらに減少し、10%程度になると推測されています。
韓国の「韓聯社」の報道によると、韓国青年政策院と女性家族省は5月30日に「青年統計2023」を発表、そのなかで、韓国の青年人口が総人口に占める割合は15.3%となり、昨年より0.5%減少、1983年の半分以下の約791.3万人であることを明らかにしました。
今から40年前の1983年当時、韓国の若者人口は総人口の36.8%を占め、約1,419万6,000人でした。
韓国では少子化が止まらず、2022年の出生率は0.78で7年連続で過去最低を更新し続けています。しかも、2015年には1.24だった出生率が、わずか7年でその6割程度まで減少してしまったことになり、少子化のスピードが半端でないことがわかります。
● 韓国の出生率0.78で、7年連続過去最低を更新-少子化の主な原因と今後の対策について-
日本も現在の岸田政権は「異次元の少子化対策」を打ち出していますが、それでも1.37(2021年)程度はありますから、韓国の0.78がいかに低いかがわかります。
数年前から、韓国にはフェミニズムの嵐が吹き荒れています。長年、儒教の影響下にあった韓国では、女性は子どもを生むためだけの存在で、結婚しても男性方の「家族」とは認められず、夫の姓を名乗ることは許されないという時代が続きました。そのために韓国では夫婦別姓になったとも言われています。
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韓国に押し寄せたフェミニズムの大波
こうした儒教にもとずく男尊女卑の気風が韓国では長く続いており、これに対する反発が渦巻いていました。そして2016年、ソウル・江南駅付近で女性殺人事件が起こります。この犯人が「女が憎い。女なら誰でも良かった」と語ったことから、ミソジニー(女性嫌悪)の犯罪として位置づけられ、フェミニズム運動が一気に広がっていきました。
その後、『82年生まれ、キム・ジヨン』など、フェミニズムに関連した小説も大ヒットしました。
● フェミニズムが一気に「爆発」した韓国特有の理由
また、この時期には日本のフェミニズムの大御所にして「おひとりさま」を世に広めた、上野千鶴子氏の著作が韓国でもベストセラーになっています。
こうしてフェミニズムの大波が韓国に押し寄せたことで、韓国の男性は「生まれながらにして女性差別者」という気運が高まると同時に、男性による過去の女性蔑視的な言動を糾弾するMeeToo運動も活発に展開されるようになりました。
その結果、男性側も女性側も結婚意識が薄れ、非婚化が進み、急激な出生率低下に繋がったと言われています。
上野千鶴子氏は著書『発情装置 新板』(岩波書店)の「自著解題」で、欧米ではフェミニズムの領導によって「性革命」が起こり、離婚率と婚外子出生率が増えましたが、日本ではこうしたことの代わりに、非婚率と出生率の低下が起こったと述べています。
非婚率の上昇と出生率の低下を、わたしは「性革命」の二つの指標──離婚率の上昇と婚外子出生率の上昇──の、日本型の機能的等価物だと考えている。(『発情装置』 新版)
こうしてみると、フェミニズムが韓国で猛威を振るったことによって、非婚と出生率の低下が起こることは必然だったといっていいでしょう。
ちなみに以前のメルマガでも取り上げたように、上野千鶴子氏の著作は現在、中国でもブームになっています。
【関連】フェミニズムは都合が悪い。中国共産党が上野千鶴子氏の著作を発禁にする日 ● 上野千鶴子さんの「フェミニズム本」が中国でブーム 家父長制が根強い国で受け入れられる背景とは
中国も長年の一人っ子政策による今後の少子高齢化を非常に警戒しており、いまや3人生むことを奨励し、子育てする家の家計を圧迫する塾を廃止するなど、なんとかして出生率を上昇させることに躍起となっています。しかし、上野千鶴子氏の著作が流行り、「おひとりさま」が肯定され、「性革命」によって韓国や日本と同様、非婚化と出生率の低下へと邁進することになるでしょう。
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いまだ「儒教の害悪」から抜け出せていない中韓両国
ましてや、中国も韓国同様、長い歴史の中で儒教の影響下にあり、共産主義ではあるものの、男尊女卑の気風はいまだ色濃く残っています。とくに地方の農村などでは、女児よりも跡取りとなる男児が尊重され、女児を妊娠したとわかると、堕胎することも少なくありませんでした。
これにより男児と女児の人口構成比がいびつとなり、男性の人口は女性より3,000万人も多く、「男余り」で結婚できない男性が溢れるという事態になっています。
● 中国がついに人口減少へ…そのウラで「男が余りまくる」という“大問題”が起きていることをご存知ですか?
ここへさらに女性の側から「おひとりさま」やMeeToo運動がブームになれば、更に非婚と少子化が進むことは間違いないでしょう。私が以前のメルマガで「習近平政権は上野千鶴子氏の著作を発禁にするかもしれない」と半ば冗談、半ば本気で書いたのも、中国にとっては極めて深刻な事態を招来する可能性があるからです。
韓国の出生率0.78というのは、2人の男女から生まれる子どもは1人以下ということです。このままいけば急激な人口減少は避けられず、現在の約5,000万人の人口は2100年の時点で2,678万人と、半減すると予測されています。戦争や北朝鮮のような飢餓もないのに、わずか80年ほどで、人口が半減するのです。
● 「100年後には人口半減」…主要国最低の出生率、韓国社会が直面する”八方塞がり”の大問題
親北派でリベラルな文在寅政権下であまりにフェミニズムが激化したため、保守派の尹錫悦政権へと政権交代が起こりました。尹錫悦政権では、リベラル色の強い女性家族省の廃止を公表しています。
こうした事態を「他山の石」として、日本の岸田政権も「異次元の少子化対策」に打って出たといえるでしょう。
もっとも、日本は韓国や中国ほど儒教に毒されてきませんでした。独善的な儒教は中華思想の基となり、また、儒学者を尊ぶ一方で労働を軽視してきましたが、日本人には中華思想的な考えもなければ、労働を軽視するようなこともありませんでした。むしろ技術ある労働者は匠として尊敬されてきました。
ある意味で、現在の韓国や中国でのフェミニズム台頭や著しい少子化は、長く続いた儒教社会と男尊女卑への反発が招いたという意味で、じつはいまだ小中華も大中華も「儒教の害悪」から抜け出せていない、ということが言えるでしょう。
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image by: Chaiyut photacha / Shutterstock.com
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