崩れ落ちた建物の隙間(すきま)から、がれきにまみれた生存者が次々と救い出された――。2月6日未明、トルコ南部でマグニチュード(M)7・8が記録された巨大地震。発生から1週間以上たった後もこうした「奇跡の救出劇」が続いた。特殊な要因があったのだろうか、わけを探った。【後藤豪】
先月の大地震で被害を受けたトルコ南部で大雨による洪水が発生し、仮設住宅が流されるなどして14人が死亡しました。トルコの防災当局は今後も大雨による災害が起きるおそれがあるとして、警戒を呼びかけています。
先月の大地震で大きな被害を受けたトルコ南部の一部の地域では、校舎の安全が確認されたことから学校が再開しました。
トルコ南部で発生した大地震の被災地を訪れた山田外務副大臣は11日「今後の復旧復興に向けて、切れ目のない支援をしていきたい」と述べ、被災地の調査にあたっている専門家チームが技術的な助言を行うなど、日本政府として支援を継続していく考えを示しました。
世界銀行は9日までに、トルコ南部やシリア北部を先月6日に襲った大地震の被害額に触れ、トルコでは推定で340億米ドルに達するとの調査結果を発表した。
同国の年間の国内総生産(GDP)の約4%に相当する。間接的な被害コストを含めれば数字はさらに膨れる可能性があるとし、復興作業は容易ではなく、迅速な進展は望めないとの悲観的な見方も示した。
トルコの民間経済団体は地震による被害額は841億ドルと見積も...