記事のポイント
Googleは独占是正を回避するため、アドテク協調や広告透明化策を進めている。
NetflixはYouTube対抗でFAST戦略を推進し、新たな視聴体験を模索している。
AmazonのDSPは期待ほど成果が出ておらず、パブリッシャーは参照トラフィックの減少に苦慮している。
2025年前半の業界は波乱の連続だった。AmazonはDSPの覇権を求めて猛進し、Googleは反トラスト監視当局とのにらみ合いから抜け出せず。パブリッシャーは生成AIに奪われた参照トラフィックの回復に奔走し、広告世界3位のピュブリシスは市場を独占するかのごとくに勝ち星を重ねた。
一方、この熱狂と喧噪の狭間で、いくつもの亀裂が生まれているのもまた事実だ。2025年も折り返し地点を迎えたいま、現状を確認しつつ、今後の展開について大胆な予測を立ててみたい。
Google、事業分割回避へ協調姿勢を強化
米司法省は、Googleがデジタル広告のサプライチェーンを違法に独占していると主張し、同社の広告事業分割を視野に入れている。この独占是正をめぐる審理は、2025年9月に開始される予定だ。
この審理開始の決定は、ブリンクマ判事が司法省の主張を支持したことを受けたものである。Googleはこの判決に不服を示し、控訴する意向を明らかにしているが、仮に控訴となれば、訴訟は数年単位の長期戦になると...moreみられる。そうした展開を見越し、あるいは是正措置への対抗手段として、Googleが複数の和解案を提示する可能性は高い。
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記事のポイント
トリップアドバイザーは検索AI時代に備え、習慣化促進とアプリ強化を進めている。
パープレキシティとの提携でAI検索内の存在感を高め、質の高い訪問を得ている。
同社はパブリッシャーより収益源が多様で、AI変化への対応策を複数持っている。
広告主は、パブリッシャーほど生成AIがトラフィックに直接的な打撃を与えているとは感じていない。だが、彼らは今後の動向を注視している。たとえば、トリップアドバイザー(Tripadvisor)がすでに戦略の調整を進めているのも、検索の基盤が変化し始めているからだ。
もっとも、トリップアドバイザーはパブリッシャーのドットダッシュメレディス(Dotdash Meredith)のように、Googleからのトラフィックがなくなる未来に備えていることを公言し、徹底的な対策に乗り出しているわけではない。しかし、再調整は明らかに進んでいる。
「検索の分野では、GoogleのAIモード(AI Mode)が検索トラフィックの大半を食い尽くすことになるだろう」と、トリップアドバイザーのCMO、マシュー・デイシー氏は言う。「彼ら(Google)がAIモードを積極的に推し進め、その結果AIモードを利用する人が増えるにつれて、事態は急速に進行するはずだ」。
現時点で、こうした変化が旅行会社のトリップアドバイザーに全面的な影響を及ぼしているわけではな...moreい。スタティスタ(Statista)によると、2023年初頭の月間訪問者数は、1億4600万~1億6900万人で推移していた。その後、2025年2月には減少に転じたものの、その数は約1億2000万人に留まっている。
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