1月7日よりラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジーイベント、CES 2025。 今年もテクノロジー業界の最前線をリードする企業やスタートアップが集結し、世界中から注目を集める場である。このイベントでは、AI、IoT、ロボティクス、自動車技術、ヘルスケア、スマートホームなど、多岐にわたる分野の最先端技術やプロダクトが披露される。 CESでは、出展された数多くのイノベーティブなプロダクト... このコンテンツは FASHIONSNAP が配信しています。
日本の農業就業者の高齢化や後継者不足は、年々深刻さを増している。農林水産省の調査によれば、2020年時点で農業就業者のうち、75歳以上の割合がもっとも多いという。このままでは、日本の農業は衰退の一途をたどるばかりに。そんななか、暗い未来を覆すかもしれない革新が、今まさに始まろうとしている!「WORKROID農業」が変える、未来の農業の姿「株式会社テムザック」が取り組む「WORKROID農業」は、ロボット技術を活用し、人手不足や高齢化が進む農業の現場に希望をもたらす取り組みだ。宮崎県延岡市で実証実験中のこのプロジェクトでは、なんとロボットが田んぼを耕し、種をまき、収穫までを行う。同社によれば、きっかけは「耕作放棄地拡大を食い止めたい」という思いだったという。重労働である農業のイメージをロボットが変え、耕作放棄地の再生、ひいては日本の食料自給率向上に貢献できる可能性を秘めている。© YouTube/tmsukロボットが作った米で作られた「雷粉」2024年の実証実験では、「雷鳥シリーズ」と名付けられた複数の農業ロボットが、それぞれの機能を活かしながら連携し、徹底した省力化を目指した。そして、このロボットたちが育てた米から作られた米粉が「雷粉」だ。米の消費量は減少傾向にあるいっぽうで、パンや麺類、お菓子など幅広く活用できる「米粉」は、近年需要が拡大している。小麦粉の代替として注目されるだ
...moreけでなく、グルテンフリーである点も、健康志向の高まりとともに追い風となっている。同社は、「雷粉」を全国の飲食店などに提供することで、米粉の需要拡大、そして食料自給率向上に貢献しようと試みているのだ。テクノロジー×農業で変わる未来の食卓ロボットが農業を行う時代。それは、もはやSFの世界の話ではない。「WORKROID農業」は、日本の農業が抱える課題を解決するだけでなく、私たちの食卓にも大きな変化をもたらす可能性を秘めている。たとえば、ロボットが栽培から収穫までを一貫しておこなうことで、農薬の使用量を減らし、より安全な農作物を安定供給できるようになるかもしれない。また、AIを活用することで、それぞれの土地に最適な品種改良や栽培方法を導き出し、収穫量や品質を向上させることも期待できるだろう。ロボット技術と米粉という、一見意外な組み合わせが、日本の農業、そして私たちの未来を大きく変えるかもしれない。Top image: © tmsuk
OpenAIのGPT-4やGoogleのGemini、そのほかにも大小のテクノロジー企業がさまざまな用途のAIをリリースしています。AI競争が行きつく未来について、OpenAIの元市場開拓責任者であるザック・カス氏が予測を語っています。
不動産テクノロジーを活用した投資用不動産の提案・運用サービスを展開するアセットテクノロジーは、賃貸管理会社の対応品質に関する実態調査の結果を2024年12月25日に発表した。調査は2024年11月20日~21日の期間、賃貸マンションのオーナー(経験年数3年以上)で、物件の管理を管理会社に委託している方521名を対象に行われた。
Just learned that standing this close to a 380 feet waterfall is a thing (Devil’s pool – Victoria falls ) pic.twitter.com/Y5PVQVwxzk
— Nature is Amazing ☘️ (@AMAZlNGNATURE) May 25, 2024
巨大な滝を間近で見ると、人は自然の力に驚き、畏敬の念を抱くものです。
この動画に映っているのは世界三大瀑布の1つ、アフリカ南西部にある「ヴィクトリアの滝」です。
この滝は単純に落差のある地形の境にできた滝と異なり、細い地面の割れ目に膨大な水が流れ込むという、非常に変わった地形で唯一無二の存在だと言われています。
ゲームならともかく、こんな景色が現実にあると考えると、その地形がどのような歴史を経て形成されたのか気になってきます。
特殊な地形の形成プロセスを見ていきましょう。
目次
世界三大瀑布の1つ「ヴィクトリアの滝」とは?ジグザグに後退していく「ヴィクトリアの滝」とその形成
世界三大瀑布の1つ「ヴィクトリアの滝」とは?
Just learned that standing this close to a 380 feet waterfall is a thing (Devil’s
...morepool – Victoria falls ) pic.twitter.com/Y5PVQVwxzk
— Nature is Amazing ☘️ (@AMAZlNGNATURE) May 25, 2024
この動画では、巨大な滝の先端(滝口)に女性が寝そべっており、映像からこの滝がどれほど巨大か伝わってきます。
この滝は、世界三大瀑布の1つである「ヴィクトリアの滝」です。
幅2km、落差108m、最大で毎分5億リットルの水が流れ落ちる大瀑布であり、ジンバブエ共和国とザンビア共和国の国境に位置しています。
ヴィクトリアの滝の位置。 / Credit:地図データ ©2025 Google
そして動画の場所は、ヴィクトリアの滝の「Devil’s Pool 」です
これは滝の淵にある天然プールであり、水量の少ない時期には実際に人が入ることができます。
ヴィクトリアの滝 / Credit:Canva
周辺地域では雨季と乾季があるため、その関係で滝の水量は増減します。
増水期と渇水期では、水量に10倍もの違いがあるのです。
有名な滝は数多く存在しますが、これほど水量が極端に異なる滝は他にありません。
そして増水期には、高さ800mの水煙が立ち昇り、数十キロ離れた場所からもその水煙を確認できます。
そのため地元民族は、この滝を「雷鳴の轟く水煙」と言う意味の「モーシ・オワ・トゥーニャ(Mosi-oa-Tunya)」と呼びました。
雨季に水煙が吹き上がる様子(1972年) / Credit:Wikipedia Commons
また、1855年にはイギリスの探検家がこの滝を見て、当時のイギリス女王の名を冠して「ヴィクトリアの滝(ビクトリア・フォールズ,Victoria Falls)」と呼び始めました。
ヴィクトリアの滝は、ユネスコの世界遺産に登録されていますが、国によって公式名称が異なるため、2つの名「Victoria Falls」「Mosi-oa-Tunya」が併記されています。
ちなみに、世界三大瀑布の他の2つは、「イグアスの滝」と「ナイアガラの滝」です。
そして落差の世界一はエンジェルフォール(落差978m)であり、幅の世界一はイグアスの滝(幅4km)です。
ヴィクトリアの滝は、これら世界一の滝と比べると、確かに落差や幅の点で劣ります。
しかし、地理的特徴や特殊な形成の点からすると、「唯一無二の滝」だと言えます。
では、なぜそう言えるのでしょうか。
ヴィクトリアの滝の形成プロセスから解説します。
ジグザグに後退していく「ヴィクトリアの滝」とその形成
絶え間なく水が流れ落ちる「滝」は、どのように形成されるのでしょうか。
典型的な滝は、長年にわたって「流れる水」によって形成されます。
最初その場所には、緩やかな流れの河川が存在しています。
典型的な滝が形成されるプロセス / Credit:Canva,ナゾロジー編集
しかし時間が経つにつれ、地形や地層の違いによって、浸食に強い地層が残り、浸食に弱い地層が削られるようになります。
これにより、河川の一部で流れが急になる「遷急点(せんきゅうてん)」が形成され、棚が作られます。
さらに年月が経過すると、棚の端が徐々に削られ、遷急点が上流に移動します。
また、棚のすぐ下は水流によって深く削られていき、棚はより高さを増していきます。
結果として、私たちの知っている「高い棚から水が流れ落ちる」という滝の形が作られます。
この形成プロセスから分かる通り、地層の違いをきっかけとして滝ができるケースが多いので、地層の境界面や断層が生じた場所で滝ができやすいと考えられています。
では、ヴィクトリアの滝はどのようにして誕生したのでしょうか。
ヴィクトリアの滝。滝の後にはギザギザの渓谷が続く / Credit:Canva
ヴィクトリアの滝は、アフリカ南部を流れてインド洋に注ぐ河川「ザンベジ川」の途中にあり、その形成にはやはり川の浸食作用が関係しています。
しかし、通常の滝とは異なり、川底が特殊です。
約1億8000万年前の火山活動によって作られた玄武岩の台地は、その後の地殻変動の繰り返しで、横方向や斜め方向の大きな割れ目を複数形成しました。
そして、その割れ目に土や砂が入って積み重なることで、柔らかい堆積岩が作られます。
つまり、北から南に流れるザンベジ川の底は、「固い地層部分」と「亀裂型の柔らかい地層部分」が組み合わさった状態になっているのです。
亀裂型の柔らかい地層部分は、川の浸食作用の影響を受けやすいため、この亀裂の形にヴィクトリアの滝が形成されることとなりました。
ヴィクトリアの滝の形成プロセス。川が亀裂型の柔らかい地層部分を削り、滝を作る。年月と共に滝は後退し、ジグザグの渓谷を残す / Credit:Canva,ナゾロジー編集
そして、年月の流れと共に、滝は亀裂の形に沿ってジグザグに後退します。
その際、固い地層部分だけを残していくため、滝が後退した後には、ジグザグの深い渓谷が残されることになります。
これまでこの過程は繰り返されており、現在のヴィクトリアの滝は、20万年~30万年かけてジグザグに後退していったものだと分かります。
また残された渓谷の規模からすると、かつてのヴィクトリアの滝は、現在よりも大きかったことも分かります。
今後も、ヴィクトリアの滝は北に向かって後退していくはずです。
地殻変動の亀裂によってジグザグに後退していく巨大な滝、それが他の滝と一線を画す「ヴィクトリアの滝」なのです。
全ての画像を見る参考文献Victoria Fallshttps://sevennaturalwonders.org/world/victoria-falls/ライター大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。編集者ナゾロジー 編集部...