生理用品ブランドであるヴィヴ(Viv)のマーケティングならびにデザイン部門ディレクター、ケリー・ドノヒュー氏によれば、2024年7月、ヴィヴの月間トラフィックが「どこからともなく突然出現」し、400%も増加したという。
いくつかの調査の後、ドノヒュー氏は、トラフィックの急増は主にGoogleの「Gemini(ジェミニ)」とオープンAI(OpenAI)の「ChatGPT」で無害な生理用品を検索した結果のレコメンドによるものであることがわかった。その頃、科学雑誌「Environment International」による研究が発表され、多くのブランドの人気タンポンには鉛やヒ素などの重金属が含まれていることが判明していた。多くの人がAIアシスタントにタンポンに含まれる有害物質について質問したり、持続可能な生理用品を探したりして、ヴィヴのブログにたどり着いたのだ。
しかも、ChatGPTからヴィヴのブログに誘導された人の多くが商品購入に至っている。これらのレコメンドからコンバージョンされて得た売上は436%跳ね上がった。ヴィヴは現在、AIベースの検索結果に表示されるデジタルネイティブ向けブランドの数を増やそうとしている。
データおよびインテリジェンス関連のプロバイダーであるスピンズ(Spins)は、AIツールがこれまで...moreに人々のソリューションや製品の検索方法をどのように変えているかについて追跡してきた。同社は2025年1月、「2025年の業界動向と予測リポート」を発表し、そのなかで、人々がTikTok(ティックトック)やChatGPTのようなAIアシスタントを通じて商品を探すようになっていることを強調している。
これらのエンジン向けの広告ツールはまだ開発の途中だが、コンテンツの詳細なデータベースを構築しているブランドは、生成AI検索の台頭から利益を得る準備が整っているようだ。
ドナヒュー氏は、できるだけ多くの場所にブランドに関する情報を盛り込んだことが、ChatGPTやほかのAI搭載検索プラットフォームでのヴィヴの躍進につながったようだと話す。これが、綿密な文脈と透明性、教育によって、これらのAI検索エンジンを訓練するのに役立ったのだ。[続きを読む]
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