近年はグローバル化が進み、企業では外国人の従業員・顧客とコミュニケーションを図る機会が増えている。円滑な会話のためにさまざまな翻訳ツールが活用されているが、なかでも昨今注目を集めているのが、AI翻訳機能を搭載したワイヤレスイヤホンだ。
ワイヤレス翻訳イヤホンの市場規模は2023年に1,000億米ドルと評価されており、2030年末までに3,185億5,000万米ドルに達すると予想されている。
そんななか、 AI翻訳イヤホンを手がけるTimekettleは新製品「W4 Pro AI Interpreter Earbuds(以下、W4 Pro)」を発表した。
このAI翻訳イヤホンは会話をリアルタイムで自動通訳し、ビジネス・プライベートにおいて自然で効率的なコミュニケーションを実現するというもの。外国人ゲストの接待、多言語オンライン会議の実施、海外出張・旅行での言語をまたいだコミュニケーションのニーズに応える。
双方向の会話を即座に自動翻訳
W4 Proは、世界人口の85%をカバーする40の言語と93のアクセントを翻訳するオープンイヤー型のワイヤレスイヤホン。最大6時間の連続翻訳が可能で、バッテリーの残量が少なくなっても10分間のクイック充電で翻訳時間を1時間延長できる。
Image Credits:W4 ProW4 Proは、異なる3つのモードで多様なコミュニケーションニーズに対応。
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...moreつ目の「1対1モード」は1対1の同時通訳に重点を置いたモードで、双方向の会話を即座に翻訳する高度な技術が特徴だ。W4 Proを装着したペアのそれぞれの声を自動で翻訳し、ビジネスにおける自然な対話を叶える。スマートフォンやイヤホンに触れる必要はないため、ユーザーたちは会話やタスクに集中できるだろう。
Image Credits:W4 ProW4 Proは、音声認識と翻訳精度を高めるトリプル・マイク・アレイ(3つマイクを使用して音声をキャプチャするシステム)を搭載しており、周囲にノイズが発生するようなシーンでもクリアな会話とリスニングを実現。横並びの会話であっても声を正確に捉えることが可能だ。
従来のイヤホンに比べて認識エラー率が50%減少しているため、より音声が聞き取りやすくなっている。
リスニングとスピーキングをタップで切り替え
Image Credits:W4 Pro2つ目の「リスニング・プレイモード」は、多言語での会議を進行するビジネスパーソン向けのモードだ。リスニングとスピーキングをタップでシームレスに切り替え、同時通訳を実現。会議の参加者の声を翻訳したり、参加者に向けて自身の声を翻訳したりして、アイデアを共有し合える。
Image Credits:W4 ProまたAIによる高度な文章解析機能により、会議の参加者の発言内容を素早く吸収し、理解することが可能だ。
Image Credits:W4 ProさらにW4 Proはリアルタイム通信、音声ストレージ、インテリジェントな要約機能により、会議後のワークフローを効率化。重要なポイントを簡単にキャプチャ、レビュー、エクスポートし、話した内容をすぐ要約する効率的な情報整理を可能とする。
ビデオ通話やニュース閲覧の際に字幕を表示
Image Credits:W4 Pro3つ目の「メディア翻訳モード」はオンライン会議、外国のビデオストリーミング、さらには突然のビデオ通話にも対応する。
Image Credits:W4 Proスマートフォンやタブレットでのオンライン会議中に、シームレスに翻訳して字幕を表示するほか、会議メモを簡単に記録することも可能。海外から電話がかかってきた際も、発信者の言葉を翻訳し、リアルタイムの文字起こし字幕を表示するという。
Image Credits:W4 Proニュースをはじめとする外国メディアコンテンツを楽しむ際も、ユーザーは字幕付きの音声翻訳で国際的な情報や洞察にすばやくアクセスできる。
SF映画から影響を受け、イヤホン型翻訳機を開発
2016年に設立されたTimekettleはAI翻訳デバイスを手がける中国深セン発のスタートアップ。
創業者のLeal Tian氏は熱狂的なSFファンで『銀河ヒッチハイク・ガイド』に登場する“バベルフィッシュ”(耳の中に入れると異星人の言葉を通訳してくれる魔法の生き物)にインスピレーションを受け、イヤホン型翻訳デバイスの開発に着手したという。
これまでTimekettleはスマホに装着するスマート翻訳機やイヤホン型の翻訳機などの製品を展開し、海外生活、旅行、多言語会議や教室、製造や物流など、さまざまなシーンにおける多言語コミュニケーションを支援してきた。今後も同社は“普遍的なコミュニケーションの自由の実現”に注力し、自然で効率的な言語間のやり取りを促進するために製品を継続的に強化していく方針だ。
参考・引用元:
W4 Pro
PR Newswire
(文・Haruka Isobe)...
画期的なハードウェアとソフトウェアでBluetoothデバイスの測距精度とセキュリティを大幅に向上テキサス州オースティン -- よりコネクテッドな世界のために安全かつインテリジェントなワイヤレス技術を提供する先進企業のシリコン・ラボラトリーズ(本社: 米テキサス州オースティン、NASDAQ: SLAB、以下 シリコン・ラボ)は、米国時間2024年9月3日、xG24 < https://jp.silabs.com/wireless/bluetooth/efr32bg24-series-2-socs?source=Public-Relations&detail=Press-Release&cid=pub-prr-blu-090324 > プラットフォームにおけるBluetooth(R)チャネルサウンディング < https://jp.silabs.com/wireless/bluetooth?source=Public-Relations&detail=Press-Release&cid=pub-prr-blu-090324 > 技術への対応を発表しました。Bluetooth(R)チャネルサウンディングは、Bluetooth Low Energy(LE)で接続された2つのデバイス間でセキュアかつ正確な測距を可能にするよう設計された、新しいプロトコルスタックです。正確な距離認識を可能にす
...moreることで、Bluetoothデバイス間における測距機能の精度とセキュリティが向上します。シリコン・ラボの産業・商業ビジネスユニット担当バイスプレジデントのRoss Sabolcik(ロス・サボルシック)は次のように述べています。「位置認識が極めて重要な役割を果たす現代において、Bluetooth(R)チャネルサウンディングは近接および位置情報機能に革新をもたらし、Bluetooth技術を新たな時代へと導こうとしています。シリコン・ラボはこれまでも、開発者がBluetooth技術のポテンシャルを最大限に活用することを可能にしてきました。そして当社の最新のハードウェアとソフトウェアは、Bluetooth(R)チャネルサウンディングを備えた画期的なBluetooth製品の開発にいっそうの加速をもたらします」距離認識の精度とセキュリティを向上させるBluetoothチャネルサウンディングBluetooth RSSI(受信信号強度インジケータ)は、2つのデバイス間の距離推定を可能にし、さまざまな新しいアプリケーションの可能性を開きました。スマートフォンやタブレットなどのデバイスの位置確認から、ジオフェンシングをはじめとするデジタルセキュリティの強化まで、Bluetooth技術は日常的なタスクにおける利便性とシンプルさを向上させました。しかし課題として、Bluetooth RSSIは位置特定を推定に基づいて行なっており、また精度の大幅な低下につながりかねないマルチパスや障害物などの影響を受けやすいという課題もありました。Bluetooth(R)チャネルサウンディングはこれらの課題に、誤差1m以下に精度を向上させ、Bluetoothデバイスの測距機能のセキュリティを強化することによって対処しています。Bluetooth(R)チャネルサウンディングは、位相ベース測距(PBR)によって2つのデバイス間の正確な測距を行い、さらにラウンドトリップタイム(RTT)という測距方法も副次的に用います。RTTによる距離の測定値は、PBRの測定値の確認、クロスチェックに使用されます。この照合確認プロセスによって、異常を検出し、アプリケーションのセキュリティを確保できます。これは、近接に基づいて立ち入りを許可/拒否する、病院や産業施設などに向けた入退管理システムを開発する際に、極めて重要になります。PBRとRTTを備えるBluetooth(R)チャネルサウンディングは、スマートロック、消費者家電などの電子デバイスの位置情報取得、ペット用のトラッカーなどの家庭・生活用アプリケーションを始め、ジオフェンシング、車両のキーレスエントリー、入退管理などの産業用・商用アプリケーションで活用でき、あらゆる用途で高精度、高セキュリティ、高信頼性を実現するBluetoothの測距サービスを提供します。先進的な距離推定手法を用いるBluetooth(R)チャネルサウンディングは、三角測量によって無線アクセスポイントや照明器具などの商業インフラの位置を特定する際にも使用でき、規制要件の遵守や人件費および諸費用の削減に貢献します。さらに、既にBluetooth LEを使用しているアプリケーションであれば、ハードウェアや設計のためのスペースを追加することなく、Bluetooth(R)チャネルサウンディングによってより利便性と柔軟性に優れた測距機能を実装できます。チャネルサウンディング対応、シリコン・ラボの新たなxG24とアンテナハードウェアソリューションシリコン・ラボが受注を開始している新たなxG24無線基板 < https://jp.silabs.com/development-tools/wireless/xg24-rb4198a-efr32xg24-channel-sounding-radio-board?source=Public-Relations&detail=Press-Release&cid=pub-prr-blu-090324&tab=overview > とProキット < https://jp.silabs.com/development-tools/wireless/efr32xg24-channel-sounding-pro-kit?source=Public-Relations&detail=Press-Release&cid=pub-prr-blu-090324&tab=overview > を使用すれば、Bluetooth(R)チャネルサウンディングを用いて正確に距離を推定する製品の開発と試作を素早く効率的に行えます。キットには、BRD4198A EFR32xG24 2.4 GHz +10dBm無線基板、スリーブダイポールアンテナ、およびリファレンスデザイン各種が含まれます。これに加え、2024年12月に発売を予定するxG24開発キットには、デュアルアンテナのPCBデザインと、距離の測定値を容易にリアルタイムで確認できるチャネルサウンディング用ビジュアライザーツールが含まれます。これにより、製品やアプリケーションへのBluetooth(R)チャネルサウンディングの実装が、さらに効率的に実現できます。シリコン・ラボでは、複雑性の異なるさまざまなBluetooth(R)チャネルサウンディング対応製品を開発するための、最新かつ先進的な各種ハードウェアソリューションをご用意しています。● シングルアンテナハードウェア:アンテナパスの数がより少なく、マルチパス情報が限られるため、正確な距離測定よりも低電力消費および簡素化された環境での信頼性が優先される、Bluetooth(R)チャネルサウンディングの基礎的なアプリケーションに適しています。● デュアルアンテナハードウェア:2024年12月に発売を予定する本製品は、より高い精度と空間分解能、マルチパス分解能を実現し、キーフォブやタグなど正確な距離推定を要する高度なアプリケーションに最適です。小型のフォームファクタによる基板は大きさに制約のあるアプリケーションに理想的で、アンテナの多様性により、信号品質と堅牢性も向上します。シリコン・ラボのハードウェアソリューションはAEC-Q100認定を得ており、パッシブエントリーやパッシブスタートなど、自動車分野の用途にも適しています。xG24のホストスタックおよびリンク層に関する、Bluetooth(R)コア仕様バージョン6.0認証は、2024年末までの取得を予定しています。認証済みのスタックではイベント内アンテナ切り替えが可能になり、最適なNLOS(見通し外)性能が実現されるため、チャネルサウンディングへの対応は、xG24が外部アプリケーションのMCU(マイクロコントローラユニット)とのNCP(ネットワーク・コプロセッサ)モードで稼働している場合、または組み込みアプリケーションのMCUとのSoC(システムオンチップ)モードで稼働している場合のいずれにおいても実現します。シリコン・ラボでBluetooth(R)チャネルサウンディングを始めましょうシリコン・ラボのお客様は、包括的なソフトウェアおよびハードウェアソリューションと、特許申請中...
徳島県教育委員会が県立高校などに導入したタブレット端末に故障が相次いだ問題。問題が発覚した2023年度は県教委の後手に回った初動対応もあり、1年あまりかかって、県立高校などで「1人1台」態勢に戻った。県教委幹部はこれまで不便を強いられた生徒らへわびてきたが、その「反省度」が疑われる事態も生じている