【第1話】から読む。
前回からの続き。今から5年前のお話です。俺は家業を継いで長年懸命に働き、気づけばもう70歳になる。妻は息子夫婦に「跡取りを産めない嫁はいらない」と言い、強引に別れさせようと画策していた。その結果、息子も、嫁も、可愛い孫娘たちも離れていってしまった。俺は妻を止められなかった責任を感じている。
やり方こそ大いに問題があったが、思い返せば妻は「大山家の嫁」として俺の母親からの言いつけを守っていただけ……。息子夫婦との間に入ってとりなすことができなかった自分が不甲斐ない。
時代とともに社会における人々の役割が変化していく。「変わった方がいいもの」も「変わらない方がいいもの」もそれぞれあることだろう。しかしそれを決めるのは、先人の想いを受け取って繋いでいく次の世代の役割なのかもしれない。まだ社会に根強く残っている昔のしがらみを断ち切る方法があるとするならば、それは「次世代に持ち越さない」ことだ。俺はタツヤの決断を潔く受け入れ、妻と2人で生きていこうと思う。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
【つぎ】の記事:<親の老後問題>義母が突然「金銭援助してほしい」わが家も余裕はないのに【前編まんが:私の気持ち】
【第1話】から読む。
前回からの続き。今から5年前のお話です。義母が「跡取りの産めない嫁はいらない」と言い、旦那タツヤのお見合いの場を勝手に設けていました。母のアドバイス通りに私も一緒に義実家へ乗り込むと、相手の女性もお見合いに乗り気です。そして妻である私に対して「別れてください」と宣戦布告をしてきたのです。
お見合い相手の女性・カホさんは、義母の知り合いである田中さんの娘さんです。おそらく義母が連絡先を教えたのでしょう、私たち夫婦それぞれに宛ててメッセージが届きました。次々と届く内容から、得体の知れない不気味な雰囲気を感じてしまいます。母は役所に「離婚届不受理申出」の手続きをしておくようアドバイスしてくれました。
私は突然のお見合い相手の女性からのメッセージに、気味悪さすらも感じてしまいました。いったいどうしたら義母のお見合い話を止められるのでしょう。もしかしたらタツヤに義実家との関係を断ち切るような辛い決断をさせないといけないのかもしれない……。そう思うと切ない気持ちもありますが、もはや義母と元のような良好な関係に戻れるとは思えないのでした。
【第12話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
【第1話】から読む。
前回からの続き。今から5年前のお話です。義母が「跡取りの産めない嫁はいらない」と言い出し、旦那のタツヤにお見合い写真を持ち込んできました。「もしかしたら今日お見合いをさせられてしまうかも」実母にアドバイスを受けた私は、夕方ひとりで義実家へ行く予定だったタツヤと待ち合わせをし、娘たちも連れて一緒に向かうことにしたのです。
やはり義母はタツヤが来るのを見越して、ちゃっかりお見合いの場をセッティングしていたのです。私は心の底から「一緒に来ることにして良かった」と思いました。しかしお見合い相手の女性からは堂々とした宣戦布告。どう言い返したら相手が諦めてくれるのか、頭のなかで懸命に考えます。しかし怒りに支配されすぎて、うまく言いたいことをまとめられずにいたのでした。
【第10話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
【第1話】から読む。
前回からの続き。今から5年前のお話です。義母が「跡取りの産めない嫁はいらない」と言い出し、旦那のタツヤにお見合い写真を持ち込んできました。義母は親しくしている田中さんに嘘をついて同情を誘い、娘のカホさんとのお見合い話をすすめているとのこと。義父から話を聞かされたタツヤは……。
義母はタツヤにすがりつき、泣きながら必死にお見合いしてほしいと懇願してきました。どうしても収まる様子がないため、タツヤは仕方なく「今日はもう遅いし、明日また来るから」……となだめて帰ってきたといいます。
取り乱している義母に何を言っても伝わらないでしょう。タツヤの考えも分かりますが、何度も話し合ったところで分かってくれるとも思えません。私は不安がどんどん大きくなっていくのを感じています。
【第8話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
【第1話】から読む。
前回からの続き。今から5年前のお話です。義母が旦那のタツヤにお見合い話を持ってきました。私に対しては「別れて欲しい」「跡取りの産めない嫁はいらない」と言い出したのです。幼い娘たちが驚いて泣き出してしまったため、ひとまず私は先に帰宅することに。義母と話し合いをしている、タツヤの帰宅を待ちます。
気持ちよさそうに寝息を立てている娘たち。義母にとって必要なのは、娘たちよりも「跡取り」という名の男の子なんだ……。なんだか娘たちまでないがしろにされた気がして、涙が溢れてきました。娘たちにたくさんの笑顔と幸せをもらった日々は、間違いなく私の宝物です。「この子たちを守ろう」と固く決意をしていると、タツヤが帰ってきました。
私は呆然としてしまいました。既婚者とお見合いをしようだなんて、相手の女性も一体どういう神経をしているのでしょうか? 全く理解できません。私の頭の中は、処理しきれない情報で溢れるばかりでした。
【第6話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子