移民は街の誇りだ――。米西部カリフォルニア州ロサンゼルスで続く不法移民摘発に対する抗議デモを巡り、トランプ政権が州兵の派遣を決定してから13日で1週間となった。重装備の警察官や州兵とにらみ合い抗議の声をあげるデモの参加者。現場を歩くと、「自分の大切な家族や友人が摘発されるのでは」との切実な危機感が
米海兵隊員約200人が13日、不法移民取り締まりに対する抗議デモが続く西部カリフォルニア州ロサンゼルスで任務についた。米軍の指揮官は記者団に対し、隊員らは必要な訓練を受け、連邦政府施設と職員の保護にあたると説明した。
ロサンゼルス暴動対応で、トランプ大統領とカリフォルニア州が国民警衛隊指揮権を巡り法的・政治的対立を深めている。上訴裁判所、トランプ大統領のロサンゼルス派兵を暫定許可。
米西部カリフォルニア州の連邦地裁は12日、ロサンゼルスの不法移民取り締まりに抗議するデモに州兵を動員したトランプ米大統領に対し、州兵の指揮権をニューサム州知事に戻すよう命じた。知事の要請なく州兵を動員したのは違法だとして提訴した州側の主張を認めた。ただし、AP通信によると、トランプ政権側の即時抗告
アメリカのカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)で行われた研究によって、男性は肛門への挿入刺激「だけ」でオーガズムに達する確率が女性の約2倍にのぼることが判明しました。
男女の性行為でも挿入刺激だけでオーガズムに達するのが難しいと言われているなかで、男性の挿入に対する感度の高さは非常に驚きと言えます。
また研究では直腸内の快感ゾーンもマッピングされており男女とも直腸の前方浅い部分が最も快感を感じやすい領域であることを突き止めました。
この部位の近くには男女ともに陰部神経の枝が、女性の場合さらに陰核脚(クリトリスの脚部分)が直腸前壁近くに走行しており、これら解剖学的・神経学的要因が肛門刺激で快感やオーガズムを引き起こす一因と考えられます。
今回の発見は「肛門の快感」は単なる心理的なものではなく身体的な仕組みに裏付けられたものであることを示しています。
研究内容の詳細は2025年6月2日に『Sexual Medicine』にて発表されました。
目次
タブーの裏に眠る科学を掘り起こせお尻に隠れた“Gスポット”:男性はなぜ挿入だけでイケるのか?男性の前立腺は快楽の泉
タブーの裏に眠る科学を掘り起こせ
タブーの裏に眠る科学を掘り起こせ / Credit:Canva
肛門を使ったセクシュアルな行為(一般的にアナルセックスと呼ばれます)は年代や性別セクシュアリティを問わず多くの人
...moreに親しまれてきました。
実際過去の調査では異性愛者では女性の36%・男性の44%がパートナーとのアナルセックス経験を持ち両性愛者や同性愛者ではさらに高率であることが報告されています。
こうした統計が示すように肛門性交(受け身側)は特定の層だけでなく幅広い人々によって行われる普遍的な行為と言えます。
なぜ男性も肛門性交で快感を感じるのか?
これまでの解剖学的な見地から、人間の腰の奥、背骨の下の方から、まるで太い充電ケーブルのような「陰部神経」というメインラインが伸びています。
ケーブルは骨盤の内側をぐるりと回り込み、お尻の柔らかな脂肪に潜り込むと細いコードに枝分かれし、肛門まわりと外陰部の皮膚・筋肉、さらにはクリトリスや亀頭までもくまなく張りめぐられます。
そんな陰部神経の太い枝の一つとして「下直腸神経」が存在しており、肛門から指先がようやく届く1〜2センチほどの浅い前壁に、小さなセンサー線をびっしり伸ばしています。
ここは感覚のホットスポットで、男性ならすぐ裏に前立腺が、女性なら腟の壁のすぐ向こうにクリトリスの内部構造(脚=クルラ)が走っているため、この内側の点を軽く押すだけで外側を直接愛撫したかのような信号が脳へ届き、内側からゾクッと震えるような快感が立ち上がりやすいのです。(※なぜ前立腺刺激が男性にとって快感なのかは3ページ目の「なぜ男性は前立腺刺激で快感を感じるのか?」を部分で解説していますので参照してください)
リズミカルな刺激が続くと、その信号は脊髄を経て骨盤底の筋肉を反射的に締めたりゆるめたりさせ、同時に脳では快感物質のドーパミンやオキシトシンがあふれ、ある強さと時間がそろった瞬間に「絶頂スイッチ」が入ってオーガズムへと達します。
ただしこの前壁センサーは非常に敏感で、潤滑が足りなかったり急に強い圧をかけたりすると、心地よさが一瞬で「痛い」「不快」という信号に反転します。十分に潤滑し、ゆっくり体を慣らせば、男女どちらにとっても体の奥からふくらむ独特の深い快感を安全に味わえる仕組みになっているのです。
しかしながら医療・性科学の分野でアナルセックスに関する研究の多くはHIVや性感染症などリスクに焦点を当てたり対象も異性愛の女性や男性同士のセックス(MSM)に偏っていたりしました。
性的快感や満足オーガズムといったポジティブな側面や直腸内のどの場所が気持ち良いのかといった問いは十分に検討されてこなかったのです。
こうした背景から米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(調査開始当時)などの研究チームは肛門性交時の快感やオーガズムに関する初の大規模調査を実施しました。
この研究の目的は大きく3つあり
(1)どのような男女がどの程度アナルセックスを行っているか
(2)肛門・直腸内のどの部位で快感を得ているか
(3)肛門刺激だけでオーガズムに達することがあるのか
などを明らかにすることでした。
著者らは「肛門の快感の仕組み」や「肛門性交とオーガズムの関係」を解明し医療者が患者に適切なアドバイスを行えるようにする一助とすることを目指したのです。
お尻に隠れた“Gスポット”:男性はなぜ挿入だけでイケるのか?
お尻に隠れた“Gスポット”:男性はなぜ挿入だけでイケるのか? / Credit:Canva
研究チームはオンライン上でアンケート調査を行い、米国の成人男女を対象に約1,000人分のデータを収集しました。
回答者はシスジェンダー(身体の性と性自認が一致している)女性498人、男性466人で、年齢は18歳から60歳以上まで含まれ、性的指向(異性愛、同性愛、両性愛、無性愛)も多様な層から募られました。
調査ではまず性経験や属性について質問した後、「これまでに受け身の肛門性交を経験したことがあるか」を尋ねました。
すると今回の研究では女性の33%・男性の23%がパートナーとのが『受け身のアナルセックス』を経験したとの回答が得られました。
(※年齢層別にみると、女性では中年期(40~59歳)の経験率が最も高く、男性では高齢層(60歳以上)が最も低くなっていました。)
さらにYesと答えた人には、人間の肛門・直腸を前後×浅深の4つの領域(前方浅部・後方浅部・前方深部・後方深部)に区分した解剖図が示され、パートナーとの性行為中に触れられて気持ちよさを感じる領域にチェックを入れてもらいました。
また、肛門刺激でのオーガズム経験について、「肛門への刺激だけで絶頂に達したことがあるか、あるいは他の部位への同時刺激(共刺激)があれば達したことがあるか」も質問しました。
調査の結果、全体の約28%(3割弱)がこれまでに受け身のアナルセックスを経験したと回答しました。
男女別に見ると女性の33%・男性の23%が経験ありと答えており、女性の方が有意に割合が高い傾向がみられました。
(※ただしこれは女性の『好み』ではなく機会や報告バイアスを反映している可能性があると研究チームは指摘しています。)
年齢層では中年期の女性が最も経験率が高く、逆に高齢の男性で最も低くなっていました。
また性的指向による差もあり、異性愛者に比べて同性愛者や両性愛者の方がアナルセックスの経験率が高い傾向がありました(特に異性愛男性は他の層より低率でした)。
研究チームは、この背景には「肛門の快感=同性愛的」という偏見が影響している可能性があると指摘しています。
実際、2017 年の大学生対象調査では95%もの異性愛男性が「肛門の快感は同性愛的だ」と考えていることが報告されており、そうした固定観念から異性愛男性の中にはアナルセックスを避けたり正直に答えなかったりする人もいると考えられます。
次に、肛門・直腸内でどの部分が「気持ちいい」と感じられるかについては、男女とも「前方の浅い部分」を挙げる人が最も多い結果となりました。
4領域のうち、浅い(入口に近い)部分は奥の深い部分より人気が高く、特にお腹側(前側)の浅いゾーンが最多だったのです。
一方、直腸の奥(深部)や後ろ側を快感ゾーンだと答えた人は相対的に少なく、浅い前方とは対照的でした。
興味深いことに、回答者の性的指向にかかわらずこの傾向は共通しており、男女とも前方浅部の刺激を「心地よい」と感じる人が多かったのです。
では肛門刺激でオーガズムに至ることはあるのでしょうか。
この点について、「肛門刺激のみ」でオーガズムを経験したことがあると答えた人は男性では39%、女性では19%という結果でした。
つまり男性の方が女性よりも挿入刺激だけでイける(オーガズムに達する)割合が有意に高かったのです。
一方で、男女それぞれ約半数の人(女性49%・男性47%)は「他の部位への併用刺激があればオーガズムに達した経験がある」と回答しています。
しかし「肛門への刺激では一度もイったことがない」という人は女性に多く、その割合は男性の2倍(男性16%に対して女性32%)に達しました。
このように、オーガズムに関しては男女間で明確な差が見られました。
男性の前立腺は快楽の泉
男性の前立腺は快楽の泉 / Credit:Canva
今回の研究から、肛門性交による快感は解剖学的・生理学的な根拠を伴うものであることが示唆され...