<6545> IIF - -インターネットインフィニティー<6545>は14日、配当方針の変更および2025年3月期の配当予想の上方修正を発表した。同社は企業価値向上に向け、中期経営計画を達成する上で必要な成長投資のための資金や財務状況等を勘案しつつ、株主に対して利益還元のため期末の剰余金の配当を実施する方針だが、利益還元の更なる強化と、資本効率の一層の向上を目的に連結配当性向の目途を従来の20
マイクロソフトでWindows95やインターネットエクスプローラーの開発を指揮した伝説のプログラマーにして昨今は投資家としても知られるメルマガ「週刊 Life is beautiful」の著者・中島聡さんと、千葉工業大学にて未来ロボット技術研究センター所長として日本のロボット開発の最前線で活躍している古田貴之さんの特別対談の第二弾をお届けいたします。本対談では、AIとロボットをつなぐための課題、そして「人型ロボットは開発されるのか?」など、10年、さらに20年先までを見通す内容となっています。お二人から見える「未来の日本と世界のビジョン」とは? 前回に続き、全ての日本人が注目すべき対談です。※本記事は、実際の対談から一部抜粋して編集したものです。この対談は近日公開のVol.3に続きます。
古田貴之(ふるた たかゆき)さんプロフィール:千葉工業大学・未来ロボット技術研究センター(fuRo)所長。独立行政法人科学技術振興機構でロボット開発グループリーダーとしてヒューマノイドロボットの開発に従事。2003年6月にfuRoの設立とともに所長に就任。福島第一原発に投入された国産ロボットの開発など、多くの国家プロジェクトを手掛ける
【対談第一回はコチラ→】【中島聡×古田貴之 特別対談Vo.1】夢の「人型ロボット」実現は目前?実は海外よりスゴい日本のAIロボット技術力!
【中島聡 × 古田貴之】
...moreAIロボット製作の秘密!
中島聡(以下、中島):今回、『メタトレンド』という言葉で本を出すんですけど、要はその時代の大きな変わり目みたいなものを見て、そこにいる会社に投資しましょうとか、そこの会社で働きましょうみたいな話で、やっぱ一歩先って何年ぐらいかな、10年から20年ぐらい先を見て考える。
今まで僕はずっと仕事していたんですけど、今はみんな「AI!AI!」って大騒ぎしているけど、AIってまだちょっと漠然としているんですよ。ChatGPTはいいけど、じゃあ世の中で実際にAIが仕事をし始めることがどういう影響を及ぼすのか?まずは事務職で起こる、ホワイトカラーから仕事を奪うことは起こるけど、でも本格的にすごいことが起こるのは、やっぱり肉体労働とか機械がやっていることがロボットに置き換わることが、これから10年、20年で思いっきり来るはずです。
古田貴之(以下、古田):ちょっと秘密の話をしましょうか…いくつかお話したいことがあるんですけど「人はビットを食べては生きていけない」っていう言葉があるんです。
中島:はいはい。
古田:つまり、この世の中はリアルなんですよ。今のこのAIの技術体系で一番問題なのはAIが所詮ソフトウェアなんです。この世の中で生産性を上げたりするには、物理的なインタラクションがないとダメなんです。じゃあ、AI屋さんがAIにボディを与えようなんて言ってますけど、あの人たちはAIにボディを与えることはできません。全く技術体系も考えも違うので。
だから皆さんが「じゃあ、AIをロボットに乗っけよう」と言うと、しょぼい人間型ロボットが、おもちゃみたいな動きをして終わりなんです。AI屋さんがロボットをやってるうちは絶対無理! そしてロボット屋さんがAIっていうのも無理。
僕はよく分かってるんだけど、我々の研究所には、AIもセンシングも、メカも、制御も、それぞれ研究者がいるんです。5人1チームでF1を作るみたいにダーッとアジャイル的に作るんです。例えば、中島さんがご覧になった技術、四脚のロボットの技術がありますよね。読者の方は、もしかしたらご存じないかもしれませんが、例えばこんな技術。このムービーですよね。
中島:はい、仮想空間で。
古田:実はこれはレッグトジム、シム2リアル。これは一般的な強化学習の仮想空間のシミュレーターなんですよ。仮想空間に4096台、たまたま四脚ロボットをトレーニングしたかったので、四脚ロボットを仮想空間に4096台ぶち込みます。これを2万世代進化させる。でも、こういう仮想空間でトレーニングをしようという話は、もうウン十年前からあるんです。はっきり言って、全然珍しいことじゃない。ただ我々技術者や研究者の間では常識ですが、仮想空間とリアルワールドは別空間なんです。
例えばゲームや仮想空間で、アバターがジャンプしたりホームランを打ったりするのは「そりゃ仮想空間だからできるよ」ってことで。これが人間型ロボットで同じプログラムで動くかというと、動かない。物理法則も違うし、まさにアナザーワールド、仮想空間は仮想空間だよねという話です。
だから最近ちょっと前までサイバー・フィジカルだなんて言ったり、バーチャル・ナイキとかバーチャル渋谷を作ったものの、どうリアルワールドに応用しようかって言っているけど、応用できない。僕らはこの仮想空間で2万世代、4096台進化したものを、リアルワールドにその脳みそだけを持ってきてインストールするという技術を作った。ハードウェアとソフトウェアの狭間の技術なんです。
ちょっと変わっているのが、たまたま四脚だから四脚でぶち込む。4096台、2万世代進化させます。そして何もせずに出来上がったAI、ニューラルネットワークをリアルなロボットにぶち込んじゃうんです。その結果がこれですね。
例えばこれは、ご存知ユニツリー社の50万円ぐらいのロボットです。ポイントは、足先のタッチセンサーを使わずに、オフにしていることです。さらにカメラやレーザーセンサーなど、外が見えるセンサーもない。つまり人間で言うと、目隠しで足の触覚もない状態。このロボットは自分自身でなんとなく関節の角度と体の姿勢しか分かんない。
ここには4096台・2万世代進化させた知能をポンと入れる。例えば中島さんも皆さんも、階段を登ろうという時に、階段の高さをイチイチ物差しで測らないですよね。階段までのXYZの距離はメジャーで測らない。YouTubeやなんかで出ている四脚や二脚のものを見ると、いかにもロボットみたいな動きじゃないですか。あれは、周りの地図を確認して、何メートル先に何センチの階段があるから足を何センチ上げましょう。サインコサインで角度を何度上げましょうとやっている。
そんなことは人間はしませんよね。人間はサルの時代から何千万年も脳みそが進化してるから、目隠しでも反射的に登れるんです。このリアルワールドは、いちいちそんなに測れるわけないじゃないですか。ぬかるみだって足をつけた瞬間にぐぐっと沈むし、そもそも足元一個一個測るなんて無意味。だから我々は、ゼロから脳みそを進化させて、外界センサーなしで動くようにしてる。
だからこのロボットをジョイスティックで無茶振りして「あっち行け」「こっち行け」ってやってるだけで、段差とかはこのロボットは知らないんです。で、この辺りはわざとワックスが塗ってあって滑りやすいんだけど、こんな動きする。ちなみにこの全部の動きを誰も作っていないんです。我々も知りません。だから、この映像なんかはもう階段があるのを知らないんですよ。こうやって登ってきます。ほら段差あるのを知らないでしょ。普通に行けって命令したら、転んで受け身を取ります。
中島:いいですね。
工程表が壊すイノベーション
古田:これね。動きが早すぎて我々は作っていないんですよ。例えばこれ、不定期で実験してました。やっぱり目隠しです。で、さすがに最初のトレーニングなんで、コケるんです。こんな風に研究者もどんな動きするんだか「ようわからん」っていうことをするんです。
実はね、これにはいくつかまたまた秘密があるんですけど、人間も例えば足を怪我してると、足引きずって歩くじゃないですか、教えられてなくても。このロボットも一本、足を壊してみます。三本足で歩くのは難しいんですよ。
中島:面白い動きはしますね。
古田:ちょっとだけ話すと、仮想空間で育てるとき、一世代目って自分の姿・形も知らないんです。なんとなく12個関節があることしか知らなくて、動かしているうちに何世代目かで「あれ繋がってんじゃね?」「足じゃね?」って思うんです。我々は初期値、ロボットの形も足の長さも何にも教えてないんです。これでどんどん世代交代をしていくうちに何かを覚える。そして体の動かし方を覚えるから、どんな段差、どんなぬかるみ、着地すら自分で学ぶんですね。
これなんかも面白いですよ。こんな風に着地するんです。着地も人間は予想して着地していますよね。真っ暗闇で「階段ないな」と思って降りると、階段があって、段差がある。そうすると「うっ」と衝撃がくるじゃないですか。こういう予測をしているんですよ。このロボットくんも、なんとなく予測してる。
全部、我々は一個も...
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