岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ティーンエイジャー」です。10代の少年少女を指す、ティーンエイジャー。常に新しいものを発見し、ムーブメントを起こすのは、このジェネレーションです。特に今は速度感が命のSNS時代。流行は分単位…いや秒単位で変化していきます。ここ2~3年は彼らのマインドに合うものを理解していないといけないぞと、正直、意識の感覚を強めていました。それで気づいたのは、今はバズるためにはとにかく分かりやすさが最重要だということ。歌詞でもメロディでも、そこまで言わなくていいやろ…というところまで言い切ってしまうのがポイントです。曲の展開も分かりやすい方がウケます。流れが早いので、その分、パッと見、パッと聴きで分かるように情報が開示されていないと伝わらないんです。平成元年生まれの僕は、つい言葉にできない感情やないまぜになった気持ちを、行間でくみ取ってほしいと思ってしまいます。それをもったいないなあ、ワビサビがないなあと思ってしまう僕は、やはり今のティーンエイジャーの感性ではないですね。30代だから仕方ないです。30代にできることで勝負するしかないですよね。僕が作曲を始めたのも、ティーンエイジャーの時でした。今でも覚えていますが、初めて作ったのはイエティがテーマの曲。みなさん、イエティはご存じでしょうか。日本語で言うところの雪男で、ヒマラヤに生息すると...moreいわれている全身が白い毛に覆われているUMA(未確認動物)です。14歳のころ、テレビ番組でイエティ特集を見て、そこからイエティが人里に下りてきて、里の人間に恋をするけれど撃ち殺されてしまうという内容の歌詞を書きました。当時、僕はニンテンドーDS用ゲーム『大合奏!バンドブラザーズ』で作曲をしていました。ゲームがまだ残っていればその音源データも残っているはずです。でも、もう処分してしまったかもしれません。30代になった今思い返すと、なんでそんなテーマを選んだのかもよく分かりません。でも、テレビで見たもので一気に発想してその衝動のまま1曲作るって、なんかすごいパワーがあるなあと感じます。大人になるともう少し動機づけや仕事だからやらないと、という経緯が必要になってしまいます。後先考えないでモノ作りに没頭できるのもこの世代ならではの強みかもしれません。そう考えると、やはりその感性はすごく貴重だし、ちょっぴりうらやましいなと思ってしまいます。おかざきたいいく コンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)が開催中!※『anan』2023年11月29日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND) 文・梅原加奈(by anan編集部)https://ananweb.jp/news/517845/
岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「美容男子」です。美容男子という四字熟語が巷を賑わせています。男性だからとか女性だからとか関係なく、美容の話をするのが今の時代です。そんなわけで、岡崎体育は美容に目覚めました。そもそも、テレビやステージなど人前に出る仕事です。当然、人の目が気になります。肌をきれいにしたい、見た目を整えたい。そういう意識に目覚めるには、なんならちょっと遅すぎなのではないかとさえ思います。で、何を始めたのかというと、なじみのメイクさんに化粧水、乳液、美容液を教えていただき、そのおすすめブランドの基礎化粧品のラインを一気買いしました。まあまあの金額になりましたが、そこは目覚めましたので、がんばりました。肌のいちばんの天敵は紫外線です。シミやシワはそこから生まれ、肌の老化現象が進みます。それを食い止めるにはビタミンCが必須だと、メイクさん。僕がメイクさんに教えてもらったおすすめブランドのシリーズは、このビタミンCの高浸透技術がすばらしいのだそうです。肌をターンオーバーしながらシミやシワを改善する効果がのぞめるのだとか。実際、朝晩に使い始めてから、肌の調子がいいです。回復の兆しを感じています。いい感じになってくると調子に乗るもので、そこからクレンジングバームや酵素パウダー、メイク落としなど…どんどん買い揃えています。買えば買うほど、自分がレベルアッ...moreプしているようでワクワクします。毎日、お風呂上がりには化粧水をパッティング。週に2日はクレンジングバームをし、毛穴の黒ずみなどのケアも忘れません。やればやるほど美容への意識は高まります。肌がきれいになってくると今までは気にもならなかった脂漏性角化症、いわゆるイボがあるのも気になるように。これはもう美容皮膚科案件です。イボの切除やシミをピコレーザーでとるという話にも興味が湧いてきました。最近では、うちのマネージャーの松下と「いつイボとりに行こうか?」と相談するまでになっています。なんだかやっといいお金の使い道を見つけたなと思っています。美容の意識はもっともっと高めていきたいです。ステージの照明ってけっこう日焼けするんです。年季の入ったライブハウスだとライトがLEDじゃないからめっちゃ焼ける。これからはステージの最中に、水分補給だけでなく化粧水のパッティングタイムをとろうかなと思っています。おかざきたいいく コンセプト・アルバム『OT WORKS III』とアナログ盤12インチシングル『サブマリン』が発売中。全国17都道府県19公演のライブハウスを巡る「okazakitaiiku JAPAN TOUR II」(12/23まで)が開催中!※『anan』2023年11月22日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND) 文・梅原加奈(by anan編集部)https://ananweb.jp/news/516750/