
放送局(ほうそうきょく)とは、放送を行う事業体又は設備。 アメリカの放送局第一次世界大戦が終わるとアメリカではレコードが普及し、軍事利用に限定されていた無線の使用制限も解除され、無線機メーカーとレコード製造会社が放送事業を計画するようになった原麻里子、柴山哲也編著公共放送BBCの研究ミネルヴァ書房、2011年、38頁。 アメリカの放送事業は、ラジオ放送による受信機売上と放送で流される音楽のレコード売上で経営されていた。しかし、放送がスタートした時期のレコードは録音時間が3分程度しかなかったため、レコードを交換するタイミングで商業広告が入るスタイルとなった。 その後、アメリカでは多数の放送局が設立され、それが連結して商業ネットワークがつくられるようになった。 イギリスの放送局アメリカで多数の放送局が設立されるようになると、イギリス政府内では大量生産によってつくられた安価な受信機がアメリカから流入するのではないかとの懸念があり、国土の狭いイギリスでアメリカと同じように多くの放送局が競合すれば経営難に陥ることが予想されたことから、放送局は政府主導による免許制とすることが好ましいと考えられた原麻里子、柴山哲也編著公共放送BBCの研究ミネルヴァ書房、2011年、39頁。 1922年、マルコーニ無線通信会社などがイギリス政府の意向を受け英国放送協会(BBC)の設立に合意し、イギリス政府はBBCの経営安定のため受信料を徴収することを特許した... |