
山口 厚(やまぐち あつし、1953年11月6日 - )は日本の法学者。2017年2月より最高裁判所判事。専門は刑法。東京大学名誉教授、元早稲田大学教授。司法試験委員会委員長、日本刑法学会理事長も務めた。 人物結果無価値論者。助教授時代の論文「原因において自由な行為」についてで、当時通説的見解であった間接正犯類似説が原因行為を実行行為としていたことに対し、その必然性はないと批判した平野龍一の問題意識を発展させて精密化し、結果無価値論の立場から未遂犯の処罰根拠を結果の危険と解した上で、その処罰範囲を法益侵害の危険性の相当な原因となった行為に限定するとの理論を展開した... |