【ワシントン=塩原永久】日銀の黒田東(はる)彦(ひこ)総裁は23日の米CNBCテレビの番組で、保護主義的措置の応酬となる貿易戦争が「世界経済が直面する最大のリスクだ」と述べた。貿易摩擦の激化が、実際に経済の見通しなどに悪影響を及ぼす場合は「当然対応しなければならない」と指摘し、金融緩和策などを通じて対処する可能性を示唆した。
【ワシントン=塩原永久】米ワシントンで開かれていた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が20日(日本時間21日)、2日間の討議を終えて閉幕した。参加国からは、米国を念頭に、自国優先の保護主義的な政策が景気リスクになるとの懸念表明が相次いだ。だが、強硬姿勢を貫く米国を前に摩擦激化の回避に向けた具体的な議論を深められず、G20の結束を示せなかった。
【ワシントン=塩原永久】日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が19日夜(日本時間20日朝)、米首都ワシントンで開幕し、米中貿易摩擦の激化が懸念される中、参加国から保護主義的な政策の拡大を回避するよう求める声が出た。日本は北朝鮮の脅威に国際社会が一致して圧力を加え続けるべきだと訴えた。20日昼(同21日未明)に閉幕する。
【ワシントン=塩原永久】日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が19日夜(日本時間20日朝)、米ワシントンで開幕した。貿易をめぐる米中対立が景気リスクとして意識される中、保護主義的な政策の回避について議論する。シリアや北朝鮮情勢などの地政学的要因が世界経済に及ぼす影響も点検する。
【ワシントン=塩原永久】トランプ米政権は新たな枠組みでの貿易協議を通じ、今後、市場開放に向けた対日圧力を強める公算が大きい。トランプ大統領は18日の共同記者会見で、日本との巨額貿易赤字や自動車の輸出入の不均衡に不満を表明。交渉トップは「強硬派」として知られる通商代表部(USTR)のライトハイザー代表で、厳しい交渉が予想される。